【考え方】瞬間的な利益よりも未来への投資が重要
<おじさんDX Vol 440>
やはり先々への投資は必要と思うのです。
「世界が」「日本が」というスケールの大きさではなく、自分たちの身近な存在の勤務先においてもこうした考えは必要です。
とある市場のシェア争いをする競合同士ですが、そのスタイルは異なっています。そんな競合同士の勢力図が一変した出来事がありました。
✅黒字だけを増やしても
コロナウィルスが発生する数年前にとある企業が、過去最高益で喜んでいました。
いつの時代でも素晴らしいコトですが、その過去最高益は、その会社で働く従業員に還元されているのでしょうか。
もしくは還元されなくとも、間接的に未来への投資は行っているのか微妙なのです。他社と切磋琢磨?した結果なのですが、やっと競合を収益で抜かしたと役員達は喜んでいたのです。
しかし、これにはカラクリがありました。
その抜かされた側になる企業は、もう何年も先々への莫大な投資をしていたのです。
✅形勢逆転はあっという間
3日天下ではありませんでしたが、どうも雲行きが怪しいのです。
ベテランを始め中間の立場にある従業員の退職に始まり、人手不足が露骨になってきます。頼りの売行きが鈍ってきても「ウチは、競合に勝ったんだから」という、油断やスキも見え隠れしていたのです。
同業種で同業態でそう簡単に収益の変化は、簡単ではありません。
収益が良かった理由に従業員の収入の差もさることながら、投資額や規模が圧倒的に違ったのです。
どちらかというとこの企業は、消極的と言えるでしょう。
私は、この投資を「種まき」と表現していますが、種をまかなければ、よりコストのかかる苗を購入しなければいけません。
今後のビジョンにおいて、この差は大きかったのです。
当時、約1年ほどでしょうか。やっと抜かしたと思ったら、どんどん右肩下がりになる。競合他社は、その裏で攻勢に出るべく準備をしていたのです。
形勢逆転は、まさにあっという間でした。
✅全てにおいて敗北
勝ったのはわずか1年余り。
人材も設備もノウハウも圧倒される結果になったのです。
それは以前とは比較になりませんでした。この圧倒的差は、どこから来たのだろう…と、ついその企業の知人に聞いたのです。
たしかにそうですが、その後の話を聞いて背筋が寒くなりました。
✅生かさず殺さず本気を出すタイミング
実は、競合と切磋琢磨どころか「計算済み」だったそうです。
とは言え、市場には相手が居る事業ですから一方的に自分たちの思惑通りには動けなかった様子。
『出方を見ていた』とのことでした。
ビジネスの世界では、競合がどう出てくるか疑心暗鬼になるケースがあります。未来への投資を進めたばかりにシェアを失い挽回するのは、失った時間以上にかかります。
競合企業は「収益で1位になった」と喜んでいた間に、相手は数年間積み上げた莫大な投資をしていたのですから、もっと差がつけられていて当然だったのです。
私は、そう語る知人の話を聞いて寒気がしました。
それは、いよいよ本気モードの開始の合図だったからです。
と、頭の切れるヒトというのは、見ている景色が違いますね。
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