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【経験談】新人女性社員の視線を感じた話

<おじさんDX Vol159>

とある女性社員が、入社して来た時の記事です。

✅視線を感じる

彼女が、入社してから1ヶ月ほど経過した頃、妙に視線を感じるのです。最初は勘違いかな?と思っていたのですが、何度かそういう場面がありました。

目が合うと、目をそらされる...。


✅何か聞きたいことがあるのかな?
✅何かに悩んでいるのかな?

そのように私は思いました。

✅彼女の告白

それとなく話かけやすい雰囲気を作り、やがて「お時間ありますか」となりました。今までの経験からこうなると「辞めてしまうのかな?」と思っていたのです。


話をすると、

「私、嘘をついていました」

と突然泣き出したのです。

彼女は、適応障害らしく、面接時に言わなかったことを「嘘をついた」と、この1ヶ月少々の間、後悔していたのです。

私のような嘘つきは、この会社に居る資格がありません...

と...。


✅嘘なのか?

全く予想外の事でしたので驚きましたが、彼女は本当に会社を辞めたいのでしょうか。

私は医師ではありません。当時の私は、適応障害についての知識が乏しいのですから、どのように返答すれば良いのか迷うところでした。


当時彼女に言ったことが、その時は適切であったかは分かりません。

✅「それは、嘘とは言わないな」
✅「この1ヶ月ちょっと、苦しかったね」
✅「それで、目が合ったんだね」

私の口から出た言葉は、そんな感じでした。



✅彼女の気持ち

彼女が、仕事で苦しんでいるなら、辞める事に賛成したと思いますが、彼女の本当の気持ちは「辞めたくない」と思ったのです。


そうでなければ、この1ヶ月後悔しない筈です。


ですから、こう声をかけました。

✅適応障害について詳しくないけど、別に構わないよ。
✅募集要項に対象外と書いてもいないし、就業規則に記載はないよ。
✅遅刻もないし、仕事だってちゃんとやっているでしょ。
✅本心から仕事が嫌で辞めたいと思うなら、考えるけど...。

彼女は黙っています。


不安のある中で正直に告白した彼女に、誠実さを感じました。

✅もしかしたら、自分が不利になってしまうかも知れない。
✅もしかしたら、会社を辞めなければいけないかも知れない。
✅もしかしたら、怒られるかもしれない。

黙っていれば、誰も気付かなかったと思うのです。


✅「君は、この職場のもう一員なのだよ」
✅「告白するのは勇気が必要だったよね」
✅君に私は「ここで働いて欲しいと思っている」
✅一生ここで働きなさいなんて言わないからさ「安心して😁」

すると彼女は、安堵したのか「わ~ん」と更に泣き出したのです。


✅新たにやりたい事が見つかる

3年ほど彼女は在籍し、医療関係の資格を取得し会社を去っていきます。

彼女から資格取得の相談をされた際、本当ならばウチの会社でそのまま働き続けて欲しかったのです。


しかし、彼女の人生です。

彼女なら「より患者さんの気持ちに寄り添うことが出来る」と、なんとなくですが、思ったのです。


試験に合格するまで諦めない事と、仕事はしっかり働く条件付きです。元々頑張り過ぎ屋さんの彼女ですから、試験勉強と仕事の両立は、大変だったと思います。


やがて試験に合格し、嬉しそうに報告がありました。

私の心の中では、嬉しい反面、これで去っていくのだな...。

と、少々寂しい気持ちがあったのも事実です。


いまでも街中で出会うと、遠くから私を呼ぶ声が聞こえます。

(横に彼氏が居るので)気を使って私は、気付かれないようにしているのですが、彼女はお構いなし😁

その笑顔を見て私も嬉しくなるのです。



そんな、おじさんの話でした。


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