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ロブ・マーシャル監督『シカゴ』絢爛豪華なミュージカル



<作品情報>

伝説的演出家・振付師ボブ・フォッシーが生んだ名作ミュージカルを、レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、リチャード・ギアの共演で映画化。振付師として活躍していたロブ・マーシャルが初メガホンをとり、2003年・第75回アカデミー賞で作品賞を含む6部門に輝いた。1920年代、シカゴ。スターを夢見るロキシーは、ナイトクラブの舞台に立つヴェルマを憧れのまなざしで見つめていた。ロキシーは自分をショーに売り込んでくれるという男と不倫するが、その言葉が嘘だったことを知り彼を殺害。刑務所に送られた彼女は、同じく殺人罪で投獄されたヴェルマと出会う。ヴェルマは敏腕弁護士ビリーを雇って自らを被害者として演出し、獄中にいながらも世間の注目を集めていた。ロキシーもそれを真似てビリーを雇い、ヴェルマを上回る人気を獲得するが……。

2002年製作/113分/アメリカ
原題または英題:Chicago
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
劇場公開日:2003年4月19日

https://eiga.com/movie/1035/

<作品評価>

80点(100点満点)
オススメ度 ★★★★☆

<短評>

おいしい水
かなりしっかり作り込まれています。ミュージカルと現実はそれぞれ違う次元にあるというトリッキーな構成が面白いですね。
辛い現実から目を背けるように頭の中の妄想としてミュージカル部分があるという点で『ダンサー・イン・ザ・ダーク』にかなり似ています。最後が違うのですが、『シカゴ』も本当に現実なのか妄想なのかはっきりしないという怖さがあります。
やはりなんといってもレネー・ゼルウィガー!輝いてます!
しかし一番強烈な印象を残すのはキャサリン・ゼタ・ジョーンズ!助演女優賞も納得です。
リチャード・ギア、ジョン・C・ライリーなどみんな素晴らしいですね。美術や衣装も素晴らしいです。ミュージカル映画としても他の作品よりワンランク上だと感じました。

吉原
ブロードウェイ産のミュージカルでは最長、イギリス産のミュージカル「オペラ座の怪人」「キャッツ」を含むと、3番目のロングラン上演(2021年現在)となるミュージカルの映画版です。
舞台では、米倉涼子さんやC・K・フォックスさんの出演で話題となり、何度も注目を集めました。映画版では、レネー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、リチャード・ギアが出演しており、舞台を夢見て刑務所で過ごす女性たちの生き様が華麗に描かれています。
「レ・ミゼラブル」や「エヴィータ」のように全編が歌で構成されているミュージカルではありませんが、ミュージカルシーンは妄想のような独特な世界観で表現されており、ミュージカル映画が苦手な方にはあまりおすすめできないかもしれません。
しかし、曲はどれも素晴らしく、特に最初の曲「All That Jazz」は、もしかしたら一度は耳にしたことがあるかもしれません。個人的には、大好きなミュージカルです。

<おわりに>

 大人気ミュージカルの映画化作品です。絢爛豪華な美術や衣装に注目です!

<私たちについて>

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