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マジかよ。「小市民シリーズ」アニメ化すんの?

興奮してきたな。

もうアニメとかもあんまり観なくなっちゃったんですけど、これを見逃がすわけにはいかんですよ。
なんせ、アニメ化が決まる15年以上前から原作小説を読んでますから。

僕は、『小市民シリーズ』の原作者である米澤穂信先生の大ファンなんです。
京都アニメーションでアニメ化された『氷菓』の原作である『古典部シリーズ』も映像化される前から大好きなんですよね。

2つのシリーズは、コンセプトが割と似てまして。
ちょっと痛い高校生たちが主役の、人が死なないミステリーです。
そう、二つのシリーズに共通するのは青春の揺らぎを描いた物語であり、人が死なないこと。

人が死なないミステリーってすごく身近で感情移入はしやすいんですけど、その分メリハリを作りにくいと思うんですよ。
重要人物っぽい人を殺したりとか、超展開できないから。

「小市民シリーズ」「古典部シリーズ」両方の一番の魅力は、人を殺さないミステリーに青春群像劇を絡めることできちんとメリハリを生み出していることなんですよね。
ドラマ部分も、どちらかと言うと地味と言うか。
他者への愛憎的なものではなくて内省的なものが多いんですけど、それでも各キャラの描写が魅力的だから全く退屈しないんですよね。

主人公たちが「ちょっと痛い」っていうのが一番のポイントで。
思春期の高校生たちは「普通でありたい」人と「特別でありたい」人の二つに分かれる。
両シリーズ共に、様々なキャラクターを通してそれをうまく描いているんです。
僕は自分が高校生の時にこれらのシリーズを読んでいましたが、気持ちが痛いほどよく分かりました。

思い入れが強い作品なので、アニメも観ないとなぁ。

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