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男3人で観に行った「フリー・ガイ」は最高のラブストーリーだった

遅ればせながら「フリー・ガイ」を観てきまして。
めっちゃ面白かったです。

僕はほとんどゲームをやらないんでアレなんですが、オンラインゲームとかやる人にはぶっ刺さるんじゃないでしょうか。


誰もが主人公になれる(のかも)

ものすごいザックリ言うと「ゲームの中のモブキャラが自我を持ってしまう」という話なんですが。

主人公・ガイは銀行員…なんですが、実はオンラインゲームのモブキャラ。
毎日同じセリフ、同じ出来事の繰り返し。でもどこかそれに違和感を持っていて、という導入。

これ、すごく皮肉が効いていると思いました。
だって、自分もゲームの中の住人であるはずのガイとそこまで変わらないですから。
毎日同じ時間に起きて同じ場所に行って仕事をして、帰って寝てっていう。そこだけ見れば僕もゲームのモブキャラみたいな生活をしているわけです。

ガイは、ある女性と運命的な出会いを果たしたことをきっかけに繰り返しの人生をやめようとします。

変わりたいという強い気持ちさえあれば、誰でも主人公になれる。それも伝えたいテーマの一つなんだろうなぁと思いました。


愛すべきバカ映画でもある

そんな風に考えさせられる作品ではあるんですが、ビジュアルとストーリーは完全にバカ映画のソレです。
普通の街並みにミサイルやら爆弾が降り注ぎまくる映像は思わず笑ってしまう。

洋画が好きであればあるほど楽しめる作風も、個人的には最高で。
特に、後半のキャップの盾から始まるMCU→スターウォーズパロのコンボは笑いました。
カメオ出演にクリス・エヴァンスやチャニング・テイタムのような大物をガンガン引っ張ってくるのもスゴい。

ガイと親友・バディのベタな友情も古き良き洋画って感じで良かったです。
バディは、正直この作品で一番美味しい役割を果たしていたと思う。

そういえば、良い役どころで「ストレンジャー・シングス」でスティーブを演じているジョー・キーリーも出ていました。
大作のメインキャストでは初めて見た気がするので、彼のファンも必見かもしれません。


なのに、最高のラブストーリーでもある

僕がこの映画の中で何より素晴らしいと思ったのはラブストーリーの要素です。

主人公・ガイが人生を変えようとするのは愛する女性と出会ったから。
そして、後半ではそのガイのキャラクター設定自体がある人物から愛する人に宛てたラブレターである、ということが明らかになります。
この展開、正直ちょっと泣きそうになっちゃいましたよ。
ガイの終盤のセリフと、後半の演出良過ぎるでしょこれ。

まあ、要するに愛は世界を救うという。
なんか急に24時間テレビみたいになってしまいましたけども。結局はそういうことなんだと思います。

この作品、設定はすごく現代的だし最新のCGを使った画づくりがウリなわけですけど、その根本がシンプルな”愛”に帰結するっていうのがいいじゃないですか。

この作品を、僕は男友達と3人で観に行ったわけですが。
コロナのこともあって、集まったのも1年ぶりぐらいで。なんかそこも感じるものがありましたね。
やっぱり、どれだけ時間が流れても変わらないのは人との絆ですよね。

というわけで、もうすぐ上映も終わっちゃうかもですがバチバチにオススメのこの「フリー・ガイ」
ド級の映像とシンプルな感動を、ぜひ劇場で。

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