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JR SKI SKIのCMについて語らせてほしい

どうも。
季節外れでも語りたいことを語っちゃうoilです。

季節外れと言っても、明日からもう11月。
そろそろスキーやスノボのシーズン到来です。

皆さんは毎年冬にオンエアされる「JR SKI SKI」のCMをご存知でしょうか。
関東ローカルのCMなので、それ以外の地域にお住いの方はそんなに知らないかも。

内容としては、若者を東京からアクセスの良い新潟のGALA湯沢というスキー場に誘致する狙いのCMです。

ターゲットの若者に訴求するため毎年青春を凝縮したみたいな内容で、観るたびに三十路の私もキュンキュンしています

毎年ヒロインとCMソングが変わり展開される本シリーズも今年で9回目。
今回は大好きなこのシリーズのレビューを年別で書いていきたいと思います。

毎度のことながら間口狭いよね、私の記事。


2012-2013 「青春は、純白だ。」

出演者:本田翼・窪田正孝
CMソング:『冬の音』/Greeeen

このシリーズの原点にして頂点かもしれない。

全編に渡って炸裂する本田翼の圧倒的かわいさと、それを引き立たせる窪田正孝のカッコよさが素晴らしい。

CMの設定も第1弾だからこそのシンプルさが活きており、まさしく青春!と言える内容に仕上がっている。
この第1弾がこの後のフォーマットを確立したといっても過言ではない。

映像の色味も青春っぽいビビットカラーに調整されており、純白の中にスキーウェアの鮮やかな色味が映えている。
Greeeenの『冬の音』も名曲。
このCMだけ見ると割と明るい印象だが、フルで聴くと暗めの印象になる楽曲の構成も面白い。


2013-2014 「全部雪のせいだ。」

出演者:川口春奈・柳俊太郎
CMソング:『スノーマジックファンタジー』/SEKAI NO OWARI

キャッチコピーは秀逸だが、この年大雪で東京の交通網がマヒしまくっていたのには笑った。

川口春奈がツンデレ気味の女の子を好演しているが、ストーリーと演出が昨年より寒いのが辛い
このCM自体やりすぎなぐらい青春感全開なのがウリなんですが、さすがにこれは…
恋に落ちた瞬間を雪玉が頭に当たるのをハイスピードカメラで見せる演出とか、頬っぺたツンとか。川口春奈の演技もヘタじゃないのに、セリフそのものがサムい。

こういうCMって観てる側が憧れるかどうかが大事なポイントだと思うんですけど、やりたくならねえもんな、これ。


2014-2015 「答えは、雪に聞け」

出演者:広瀬すず・村上虹郎
CMソング:『ヒロイン』/back number

個人的にはシリーズ史上最高傑作。

何せ素晴らしいのはCM全体の色調
前作までは色鮮やかに加工されていたが、本作は生っぽく少しくすんだ色味が特徴。
CMで描かれる恋愛の歯痒さ、青春の持つ少し淀んだ部分にテーマソング「ヒロイン」の曲調がベストマッチ。
1年目とは異なる青春のトーンを見つけたな、という感じ。

キャスト的には村上虹郎の天然ジゴロ感というかラブコメ主人公感がたまらんです。
広瀬すずのかわいさは言わずもがなですが、この時まだ16歳か。
演技もナチュラルにこなしているし、時折みせる妙に大人っぽい表情といい、恐ろしい完成度。

ただ、初対面の男女グループでスキー行くって設定が割と謎。今の若者では普通なのか?
それとも、スキーをこれぐらいカジュアルに捉えてくれっていうJRからのメッセージ?

CM冒頭ですずちゃんを駅まで送っていったお父さんが気の毒になってくる


2015-2016 「そこに雪はあるか」

出演者:山本舞香・平祐奈・北村匠海
CMソング:『Memories』/MAN WITH A MISSION 

 初のWヒロインという試みと例年にないほどグループ感を推し出したストーリーは面白いけど、ちょっと切なさが欠ける気がするし、前年に似た色調は明るめの内容とあんまり合ってない気がする。
なんなら、Wヒロイン自体一人だとパンチに欠けるからそういう設定にしたのかと勘ぐってしまう

キャッチコピーのつくりも恋愛をうまく想起させていた2012~2014と比べてグッとこない。

また、ヒロインの恋愛相手(北村匠海!)が例年以上にフィーチャーされないのもコレジャナイ感の要因かもしれない。


2016-2017 「冬が胸に来た。」

出演者:桜井日奈子・宮沢氷魚
CMソング:『SNOW SOUND』/[Alexandros]

岡山の奇跡こと桜井日奈子がヒロインだが、いくらなんでも演技が下手過ぎる
ナレーションはなんだか鼻が詰まってるような棒読みだし、スキーのコケ方も不自然。
他の年のヒロインがドラマや映画で主演級に上り詰め行く中、彼女だけあまりこの頃と立ち位置が変わってないのも悲しいかな頷ける
顔はかわいいんだけどね。

宮沢氷魚のSっぽい演技もちょっとサムい
これは彼というより脚本が悪い気がするけど。

[Alexandros] の曲が悪くないだけに辛い。
この年の失敗が翌年の謎路線を招いたんじゃないだろうか


2017-2018 「私を新幹線でスキーに連れてって」「いつもと違う冬も、いいもんだ。」

出演者:原田知世・三上博史(アテレコ)
CMソング:『BLIZZARD』/松任谷由実

JR東日本発足と映画『私をスキーに連れてって』公開からが丁度同じ30周年ということを記念した特別企画。
『私をスキーに連れてって』の映像に新規音声をアテレコする、という手法で作られた。

若者をターゲットにしたいのか、その上の層を狙いたいのかよくわからない謎コンセプト。
ただ、映画自体は割と名作なので叩くに叩けない。原田知世かわいい。

2018-2019 「この雪には、熱がある。」

出演者:松本穂香・伊藤健太郎
CMソング:ホワイトマーチ/Sumika

久々グッときたね。

女性だけではなく男性もメインに持ってくるという戦略自体もうまいし、ある程度売れている2人を起用し、TVCMを捨ててWeb媒体に特化したアイデアも功を奏している。
スマホ画角(縦長!)による臨場感あふれる映像が楽しい。

ストーリー的にも、ここまで王道の青春を感じれるのは一発目の2012年以来じゃないか。
Sumikaも青春感抜群の素晴らしい楽曲を提供している。

けど、2015年と同じく男女の初対面設定がやっぱ気になる
スキーとかスノボって初対面で行くもんなんですかね?
それとも、CMを作っているJR東日本企画の方たちはみんな初対面でもスキーに行けるコミュニケーション強者ばっかりなんでしょうか。
いや、僕が弱者なだけか。

伊藤健太郎…惜しい人材を失ったなあ。


2019-2020 「この雪は消えない。」

出演者:浜辺美波・岡田健史
CMソング:白銀/Eve

史上最高とも思えるベストキャスティングで力が入っていたように思えるし、出来自体も悪くないがどうも決め手に欠ける印象
キャスト以外は振り切れてなくて普通過ぎるのかな。
個人的3傑である2012年、2015年、2018年の牙城を崩すには至らず。

浜辺美波は「キミスイ」と「賭ケグルイ」、岡田健史は「中学聖日記」の印象が強く、普通の青春ものをやってること自体は新鮮で良かったんだけど。
特に浜辺美波の可愛さはマジ天使ですね。
岡田くんもちょっとダメキャラってとこが良い。
ただ、それでもこの作品の共感性が薄いのは主演二人が美しすぎることが理由なのかもしれない。

あと、どうしても曲が好きになれないです。
このタイプの歌声、ナルシズムを感じてしまうんですよね…これは好みの問題か。

以上。
このCMが好きすぎるので次は最新作のキャストを予測したいと思います。

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