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目川探偵事務所The GORK 2部「十龍・チェルノボグ」編

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#女装

The GORK   13: 「五番街のマリー」

The GORK 13: 「五番街のマリー」

13: 「五番街のマリー」

「私の名前は只野マリー、勿論、本名じゃないけど、もう本名なんて忘れちゃったわ。」
 微苦笑を口元に浮かべながらマリーと名乗った女が、俺の肩から上腕にかけてを包帯で手際よく巻いていく。
 マリーの身体からは、サーファーの女の子達が良く付けているボディコロンの匂いがした。
 俺はその手元を眺めながら、自分の事をアクション映画の中の傷ついた主人公のようだと間抜けた事を考えて

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The GORK   14: 「気絶するほど悩ましい」

The GORK 14: 「気絶するほど悩ましい」

14: 「気絶するほど悩ましい」

 ミッキーとの会見以外、主だった収穫もないまま過ぎ去った二日目の夜中、俺のスマホが震えた。
 蛇喰に持って行けと、指示されたスマホだった。
 平成十龍城の中では電波ごと盗聴されているような気がしたが、蛇喰の呼び出しに応じないわけには行かなかった。
 俺は素早くマリーの気配を彼女の寝室に探ってから、部屋を抜け出て、夜間は半分照明を落としてある住民用エントランスに出

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The GORK  18: 「ガンダーラ」

The GORK  18: 「ガンダーラ」

18:「ガンダーラ」

 猪豚の次は河童、、そして額にワッカのある煙猿。
 これじゃ、まるで西遊記だ。
 ・・じゃぁこの僕は三蔵法師なのか。
 三蔵法師はテレビの世界じゃ、ずーっとノーブルな顔立ちをした女優が演じるものと決まっている。
 そしてハゲヅラが似合う女優は数少ない。
 僕は男子で、一度、女子に化けて、もう一度、男子になるわけだから、三蔵役の女優が男装をしてる状態との関係は、、えーい、もう

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The GORK  22: 「禿山の一夜 サタンの邪教賛美」

The GORK  22: 「禿山の一夜 サタンの邪教賛美」

22: 「禿山の一夜 サタンの邪教賛美」

 俺は、文字通り「早鐘のような鼓動」を味わっていた。
 もしかしたら窃盗犯の何割かは、金品目当てではなく、この興奮を味わいたくて、盗みを働いているのではないかと俺は思った。
 部屋から出て行く十蔵の後ろ姿を見届け、緊急避難通路にある緊急電話からパスワードを打ち込み、十蔵の部屋のドアノブに手をかけた。
 ドアが開いた瞬間の喜びから、いつ十蔵が帰ってくるのか

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The GORK  23: 「禿山の一夜 魔女たちの盛大な夜会」

The GORK  23: 「禿山の一夜 魔女たちの盛大な夜会」

23: 「禿山の一夜 魔女たちの盛大な夜会」

 俺はついに、オルゴン蓄積器こと、オルゴン・アキュムレーターを見つけた。
 それは悪の秘密結社の秘密基地等ではなく、何の変哲もないマンションのテーブルの上に置かれてあった。
 日帰りキャンプに持っていくような、クーラーボックス程度の容量の代物だった。
 今は、持ち運ぶ必要がないためか、透明カバーが剥き出しになっていて、内容物が丸見えになっている。
 

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The GORK  25: 「夜と朝のあいだに」

The GORK  25: 「夜と朝のあいだに」

25: 「夜と朝のあいだに」

 ※今回の章は、やや過激な性的・暴力的表現が含まれますので「課金制限」を設けたいと思います。
 尚、通常版は「小説家になろう」に本作品をアップしていますので、そちらをお読みください。
http://ncode.syosetu.com/n6823dl/25/

前章 https://note.mu/zainitinihonjin/n/nafebcb503bfa
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