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ホテル暮らしのすゝめ#7

"アジャラカモクレン、テケレッツのパ!"

昔から、
流行り廃りなんて事を言いますが、
これは何も人間ばかりじゃなく神仏にもありまして……

と落語、死神の枕を講じてみたところで

ホテル暮らしのすゝめ
其の七
"枕詞に意味などない"
編でございます。
よろしくお願いします。

最近、この冒頭やオチ
テーマの名付け方なんかで
頭を悩ます場面が多くありました。

そりゃ文章としては
色々と仕掛けがあった方がおもしろい。
当然のことです。

だが私がやりたいのは
あくまでもすゝめなのだ。
これでは本末転倒ではないか。

そう思い振り返ってみることにしました。
するとやはりはじめのころは
特に何もない。
ああ、これでいいんだよ…。

思いつきや何某がある場合は
それを書けばいい。
だけど何もないのに
捻り出すようなことは
しなくていいのだよ、君。
ひとつ勉強になりました。

はい、
というわけで
今日のテーマは
こちらでございます。

死神に枕元に立たれることほど
嫌なことはないですよね。
なのでやはり大事なのは
良い睡眠をたくさんとって
長生きを志す。
これに尽きるでしょう。

とはいえ
睡眠については以前に一度お話ししました。
それはホテル生活における
ベッドガチャの話でした。
日によって違うから
悩ましいよね、と。

だが今回はなのです。
枕、マクラ、ピロー。

これについては
ホテル暮らし以前から、
家の枕でも
長年頭を悩ませてきました。
はっきり言って
正解が全くわからないのです。

柔らかいもの、固いもの
低いもの、高いもの、
低反発、高反発
と色々と試してきました。
でもどれが良いのかいまいちわかりません。

しかもホテル暮らしとなると
これまた毎日枕の具合が違うのです。

いわゆる
寝姿勢を測定して自分に合った枕を
提案してくれる、ような所には
行ったことはありません。
だってなんか嫌じゃないですか…。
ズルした気持ちになりそうだしw

とにかくそんな日々を過ごしておりました。
一時期は某低反発枕を持ち歩いていた事も
あったのですが、実際それもそんなに良いと
思えなくて、しかも丸めて収納したとしても
2リットルのペットボトルくらいは
大きかったので、使うのをやめました。

荷物はなるべくコンパクトに。
私のテーマの一つです。

まあ兎にも角にも
寝て起きると首肩が痛い。
寝相の問題もあるのでしょうが
ライブが続くと尚更です。

家でもそう。
ホテルでもそう。
あんた、もう全然駄目じゃあないかい…。

しかしある日のホテルにて
とある事に気がつきました。

その日も普通に就寝したのですが
夜中に目が覚めてしまったのです。
ああ、首が痛いな、と。
これはが全然合ってないな…
高すぎて首に負担がかかっている…
と自然と思ったのです。

あ、そうか…
薄っすらと勘づいてはいたが
やはり高すぎるのか…。
なんでそこを見ないようにしていたのか…。

とりあえずその日は枕無しで寝ましたが
起きたらしっかり枕に頭が乗っていましたw
これまたなんでだろうかw

なるほど、高すぎるんだね。
かと言って、では低い枕を買おう。
というのも何か違う。
対応できるとしたら…、
まあやはりバスタオルか。

しかしこのバスタオル
実は以前に試した事がありまして、
その時は友人の勧めで
ストレートネックの人の為の、
グルグル巻いた状態のものでした。
これがどうにも合わなかったのです。

なので心の何処かで
このバスタオルというものを
敬遠している節があったのです。
まあでも、今はこれしかないだろう。
可能性を探ろうではないか。

うーん、だがどうしたもんか…。
丸めるのは違うんだよな…。
あ、でもそうか。
とりあえず低けりゃいいだろ!
くらいの軽い気持ちで、
折り畳み方を何パターンか試し
行き着いたものがこちらです!

至って普通でごめんなさいw

普通に何度か折りたたんだ感じで
高さも面積も一旦は落ち着きました。

よし。それでは試しに
横になってみよう…。
お、なんだかちょうど良さそうだぞ…。
寝返りも打ちやすい。
これかもしれんな…。

そんな期待をしながら
ライブをし、終えてから風呂に浸かり
鍋を拵え食べ切ったところで
眠ってみます。
ふむ、なかなかいいねぇ。
………。グガァー、ガァー。

翌朝、いつも通りの怠さはあるものの、
少しだけ首が楽な気がします。
ほほう。
とりあえずまだ判断は出来ないから
これを続けてみることにしようじゃないか。

そう思い、これを5日間ほど
続けてみて、現在に至ります。

今のところは快適
もっと長く続けたらわかりませんが
長年の悩みから
一旦は解放された形になりました。
やったぜ。

しかしまあ比べてみたら一目瞭然ですね。
これだけ高さ違うんだったら
そりゃあ全然寝心地違うわ。

高低差よ。

蟻の行列を見てもその個性は判別しづらい様に
一見、同じように見える我々人間の体には
それぞれ違った特性や形があります。

たかが枕、ではありますが、
それぞれのスタイルや好みにフィットする
ものが見つかるというのは嬉しいものです。
これは評判がいいから…
みんながこれを使っているから…
そんなことよりも
自分に合うもの
自分らしさ
こういったことの方が
なんだか大切な気がしますね。
服でもそう、趣味でもそう、見た目でもそう。
十人十色、千差万別。
みんな違ってみんな良い。
まわりの目など気にせず
自由に暮らしていきたいものです。

と、いうわけで
ホテル暮らしのすゝめ
其の七
"枕詞に意味などない"

総括と致しましては
隣の芝は青くなんかない!
オリジナリティを追求すべし!

こちらでよろしくお願いします。

隣の芝かぁ…。
芝ねぇ…。
それではここで芝浜を一席!
……もういいかw

ちなみに、
冒頭で講じた死神、枕、と申しましたが
あれ、実は噺の導入部分です。
無理して捻り出そうとするから
ああやって強引なやり口になるんだろうが。
もっと勉強したまえよ、君。頼むよ…

それでは次回
ホテル暮らしのすゝめ、其の八
にてまたお会いしましょう。

ありがとうございました。

死神

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