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映画『余命10年』を見て、生きることの意味を考える

公開当初から、ずっと見ていたいと思っていた『余命10年』。
Amazonプライムで配信がはじまり、さっそく見ました。
せっかくなので、感想を残しておこうと思います。

映画の感想

小説の世界観とは、まったく違う感じがしました。
原作小説のファンの方は、映画は違うと思うかもしれませんね。

わたしは小説と切り離し、違う作品として考えるなら、素敵な作品だったと思います。

どの立場になってみても、切ない作品でした。

余命を知っている主人公も、その家族も、恋人も……どの立ち位置になっても、苦しいです。

号泣というよりは、わたしにとっては苦しい作品でした。

ひとつ残念だったのは、病気と告げて、別れを選んでしまうところ。

ふたりでどうやってその運命に立ち向かっていくか?というところを、見たかったです。

余命がわかる年齢で人生がまったく変わる

主人公の茉莉が余命10年と知るのは、大学生の時。
人生これからという時の余命10年は、本人もまわりも本当につらいことだと思います。

茉莉の親世代が余命10年と聞くのとは、まったく意味が違います。
もちろん、どんな年代が聞かされてもくやしいし、つらいこと。

でも、人生のスタートラインの人と折り返し地点の人とでは、10年の意味合いがまったく違うように感じました。

生きることの意味を知る作品

わたしを含め、多くの人たちは普通に明日が来ることが当たり前だと思って日々を送っています。

でも世の中には、それが普通じゃない人もいるわけです。

普段は考えることもないけれど。

原作小説の作者・小坂流加さんは、30代で天国へと旅立っています。

小説を読み終えた時、実はそれが一番衝撃的なことでした。

そして、小説の中に垣間見えるリアルっぽい表現の意味を知りました。

振り返ってみると、わたしが生きることの意味を一番最初に深く考えたきっかけは「震災」でした。

たくさんの人の人生が変わってしまう光景を目の当たりにした時、強く自分の人生を生きなければと思ったことを覚えています。

実際、その翌年に当時勤めていた会社を退職し、違う道に進みました。

この作品を見て、あの頃の気持ちや記憶をすこし思い出しました。

そして、今も当時の気持ちをもって、一歩一歩すすんでいるところです。

幸せの価値観を知る

茉莉の人生は短かったけれど、わたしは幸せだったと思います。

一瞬、一瞬の時間を大切に大事に過ごしていたと思うので。

むしろ、普通の人の方が時間を大事に生きられていないことが多いかもしれません。

日々の生活を大切に、1日1日を大切に生きていきたいですね。

人生を終える時。後悔が残らないよう、あきらめないでチャレンジできることはしていこう!と、改めて思いました。

人によって幸せの価値観は違います。

自分が幸せだと思える人生を歩むことの大切さを、教えてくれた作品です。

人生の道に迷った時。

ヒロインである茉莉の生き方を、一度見てみて下さい。

あなたの生きるヒントになるかもしれません。

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