【私的読書生活】2022年上半期推し本発表!!(フィクション部門)
月並みだけど、あっという間に半年。
なんでも12月31日が年越の大祓、6月30日が夏越の祓だそうで。
夏越の祓は知っていたけれど、そうやって年末と対比できるとは知らなかった。
昔からやっぱり半年の節目というのはあったのだなと。
今年はその節目に、ここまでの半年に読んできた本を振り返ってみることに。
登録漏れ等色々あるとは思うが、一応、読書メーターでの登録数は96冊。
思っていたより読んでいたなと。
その中から、印象に残った本をフィクションとそれ以外、それぞれ3冊ずつご紹介。
ベスト3ではなく、あくまで見返した時に、そういえばこれは面白かったと思えた本。
映像化で一番話題になっている1冊とか、ビジネス書ならこれを読めの1冊でもなく、
ただこの本を読んだことは、いつどこで読んだかとかは忘れても、自分の中のどこかに、それこそ細胞の一つとして残るんだろうなと思えた本。
(忘れっぽいので、そういう本は本当に貴重、というか、紹介する本も、細部はすでにあやふやなんですが、苦笑)
というわけで、よろしければお付き合いくださいませ。
フィクション編
青山美智子/お探し物は図書室まで
とにかく優しい物語。
どこか悩みを持って訪れる人にぴったりの本を、レファレンスしてくれる司書さん。
かわいい付録つき。
本好き、図書館好きなら絶対に憧れる行ってみたい図書室だ。
その選書によって、ページを一枚ずつ捲るように、登場人物の世界が動き出す。
青山美智子さんは同じようなシチュエーションの繰り返しの中、それぞれの人の葛藤やそれに対する救いを描き出すのが本当に上手い。
それはある意味、水戸黄門にも共通するようなお約束の幸せ。
それがあるかないかで、毎日の、もしかしたら人生の安心感が違ってくる。
そんなお守り本に出会えて、本当に幸せだった。
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葉真中顕/絶叫
対して、こちらはどこまでも深い闇に潜るような1冊。
いわゆるクライムノベルとかノワールサスペンス。
匙加減が絶妙で、殺伐とした気持ちになりそうなぎりぎり一歩手前のハラハラ感をずっと維持しながら読ませられた。
怖いもの、苦しいもの、酷いものをひたすらに描くだけなら、意外に難しくはない。
でもそれをエンターテイメントに落とし込んでいる葉真中顕さんの筆力にただただ脱帽。
すごいものを読んでしまった。
その一言に尽きる。
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角田光代/笹の舟で海をわたる
そしてこちらは安定の角田光代さん。
この方も重いテーマを巧みにちょうどの塩梅で描き切る流石の筆力。
この小説はさらに昭和から平成に至る大河ドラマとすら言えるかもしれない。
2人の女性の人生に昭和という時代を重ね、思いを馳せる。
こういうものが読みたかった。
読了後、しみじみそう思った。
と、ここまで書いたところで、今日中には書き上げきれないことに気づきました。
フィクション以外編は、また改めて、紹介させて頂こうと思います。
選んではいるんですよ(言い訳)。
しりきれとんぼ感甚だしいですが、今日はここまで。
最後までご覧くださりありがとうございました。
2022/07/06追記
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