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【私的読書生活】2022年上半期推し本発表!!(フィクション以外部門)

下半期、始まりましたね。

上半期はなんでも読書メーターの記録によれば96冊読んできたらしいです。
(その倍くらい読みかけの本を放置していますが…) 

その中から2022年上半期の推し本を自分選書してみよう!
そう思いつきで、本当に思いつきで書き始めたのが6月30日。

今回はフィクション以外部門。

↓フィクション部門はこちら↓


分けようと思ってたわけではなく、本当は1つの記事にまとめるつもりだったけれど、一昨日のうちに書き終われなかっただけです。

まぁ、長くなりすぎなかったので怪我の功名ということで。

それではフィクション以外部門。
ご覧いただければ幸いです。


フィクション以外部門

柴那典/平成のヒット曲 


内容紹介
平成とは、どんな時代だったのか――。
「川の流れのように」から「Lemon」まで、各年を象徴する30のヒット曲から時代の実像に迫る! 
ヒット曲は、諸行無常の調べ。それは時代を映す鏡である――。ミリオンセラーが連発し、史上最高にCDが売れた1990年代、国民的ヒット曲が誕生するも、徐々に音楽産業が下り坂となった2000年代、YouTubeやSNSの普及で、新たな流行の法則が生まれた2010年代――。小室哲哉からミスチル、宇多田ヒカル、SMAP、嵐、Perfume、星野源、米津玄師まで、いかにしてヒット曲は生まれ、それは社会に何をもたらしたのか。ヒットの構造を分析し、その未来をも占う画期的評論。
Amazonより引用

教養書からはこちら。

6月最終週の【週刊読書録】でも紹介させてもらった1冊。

30年の日本のポップミュージックを新書一冊にまとめるのは、すごい造詣と筆力が必要だと思う。
ただこれを読んで以降、章立てに取り上げられていないにも関わらず(取り上げられていないからこそか?)頭の中で、氷室京介が、UNICORNが、THE YELLOW MONKYが、GLAYが、L'Arc〜en〜Cielが、黒夢が、平井堅が、BUMP OF CHICKENが、RADWIMPS、9mm Parabellum Bulletが、まぁ、賑やかなんですよ、笑。
(まだまだいるのですが、もう書ききれません。)
篠原涼子とかPUFFYもよく登場されますね、笑。
絶賛、脳内平成音楽フェス、開催中です。
昔のCD、引っ張り出してみようかな。
今や、インターネットの至る所で、検索さえすれば、聴きたい音楽がすぐに聴ける時代。
便利だし、その恩恵にどっぷり浸かってはおりますが、時々ラジオにかじりついたり、発売日にCD屋に駆け込んだり、予約の用紙に一生懸命下手な字で長いタイトルを書き込んだりが、まぁ懐かしくもなります。

色々なことがありましたよね、平成。
もう4年以上前であることに改めて驚きました。

ノスタルジックな気持ちになる人から、音楽史として読みたい人まで、おすすめです。

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石川 三知/世界のピークパフォーマーが実践する脳を操る食事術

内容(「BOOK」データベースより)
15回噛むと翌日疲れない。甘いものは「感情的」になる。デートの前日は「肉+野菜」。ナッツ1粒で瞑想効果アップ。ダイエット・ストレス・持続力・コンディション・見た目・疲労。たった一度の食事で集中力が上がる!最強栄養士が教える、超多忙ビジネスマンに向けた具体的メソッド!
Amazonより引用

こちらは実用書。

長友佑都や荒川静香等、有名アスリートの食事をプロデュースする著者が、心身をメンテナンスするための食事術を解説。
大変わかりやすく、ためになった。
極端な糖質制限には懐疑的な立場なのだけれど、これは納得できました。

糖質は体に絶対に必要。
ただし血糖値の極端な乱降下は避けること。
夜の食事を早めに食べる意味。
タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維が、それぞれの必要性。
季節やシーンに合わせての、食べ方。
などなど。

基本的には、これまで自分が実践していた内容に近く、その考え方を補完してくれました。
今も折に触れ、パラパラめくりながら、日々の食事に生かしています。

あなたのからだは、食べたものでできている。
石川三知『脳を操る食事術』はじめに より

大人になれば、自分をメンテナンス出来るのは自分しかいないわけですから。

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長田 弘/読書からはじまる 

自分のために、次世代のために――。「本を読む」意味をいまだからこそ考えたい。ひとの世界への愛に溢れた珠玉の読書エッセイ! 解説 池澤春菜
Amazonより引用

そして読書に関する随筆。

読書術や読書法の本が好きで、恒常的に読んでいます。
これは2022年の初読みに選んだ本。

いい本というのは、そのなかに「いい時間」があるような本です。
長田弘『読書からはじまる』P10
自分が読まなければ、本は先にすすみません。本はその本を開いたときが始まりで、閉じたときがおしまいです。始まりがあって終わりがあるのが、本です。
始まりがあって終わりがあるというのは、人間の生き方そのものです。
長田弘『読書からはじまる』P26
読んでも忘れる。忘れるがゆえにもう一回読むことができる。そのように再読できるというのが、本のもっているちからです。
長田弘『読書からはじまる』P33
正月が来るたび、ある本を読むと決める。それだけでも心の置き所ができるのが、本です。
長田弘『読書からはじまる』P35
本というのは、いちばん単純なメディアのように見えて、そのような長い時間をかけて、ゆっくりと作られてきたメディアなのです。そうした一冊の本のもっている時間のなかへ、読書というのは入ってゆくのです。
長田弘『読書からはじまる』P45

とまぁ、50ページにも満たないうちに、素敵な言葉が溢れています。
枚挙にいとまがありません。
もう全部に線を引きたい。

そう思わせてくれる本への愛が溢れた随筆。

こういう読書愛を語りたいと、おこがましくも目標とする本の一つでもあります。

またこちらのあとがきで橘曙覧という歌人を知ることができたことも、大きな収穫でした。

たのしみは 人も訪いこず 事もなく 心を入れて ふみを見る時
たのしみは 世に解きがたく するふみの 心をひとり 悟り得し時
たのしみは そぞろ読みゆく ふみうちに 我とひとしき 人を見し時
長田弘『読書からはじまる』P215

橘曙覧については、拙歌と共にこちらに少し書かせていただいてます。
お時間があれば覗いてやってください。


はい、というわけで、2022年上半期推し本フィクション以外部門3冊!(長い)でした。
いかがでしたでしょうか?

私の拙い文章ではそれぞれのよさは伝わらないと思いますので、どこかで見かけたら、是非、手に取ってご覧になって下さいませ。

さあ、下半期も、楽しい本、ためになる本、胸打たれる本、色々な本にたくさん出会って行きたいですね。

まぁ、まずはなんとか、この暑さを乗り切らなくては……。

皆様もどうぞご自愛下さい。

最後までご覧下さり、ありがとうございました。

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