見出し画像

【実録!嘘のようで本当にあった米軍超能力部隊を豪華俳優陣で暴露!】 ヤギと男と男と壁と

画像1

割と一般レビューの酷評が目立つこの作品。その理由は、この映画にちゃんとしたドラマ(物語)と、ちゃんとした結末(ハッピーエンド)が用意されていないからそういう評価になってしまうのだろう。しかし、これがドキュメンタリーだったらどうだろう。人は、実際の映像の説得力を前にした時だけ、そういったドラマや結末なんかにうるさくはなくなるものだ。逆にドキュメンタリーに綺麗な結末を用意したりすると、今度はその結末に対し「いやらしい演出」だとか「やらせ」だとか言い出したりする。面倒なものだ。

なので、本作はドキュメンタリー映画として観ることをお勧めする。

映画の冒頭にも表記されるように、この映画は「限りなく実話に基づいている」わけで、原作本も「実録本」として出版されている。

アメリカ軍の中に「超能力」によってこの世界の戦争に決着をつけるべく、「超能力部隊」というものが実在したのは事実らしい。この設定がフィクションならまだしも、ノンフィクションで実在したのなら、これほどまでに素晴らしく、滑稽で、くだらなく、面白いものはない。そして、こんなくだらない実録映画に、ジョージクルーニー兄貴はじめ、ユアンマクレガー、ケビンスペイシー、ジェフブリッジスなどの豪華俳優が集結してるってことが倍に愉快で楽しいことではないか。ある意味、世界一豪華な再現VTRであることには間違いない。

その超能力舞台の訓練内容も素晴らしい。睨みつけるだけで山羊の心臓を止めるだとか、壁を通り抜けるだとか、また空を睨むだけで雲を消すとか……

信じるか信じないかはあなた次第の前に、この映画を楽しむか楽しまないかがあなた次第の問題で、楽しむにはまず、これが実録だということを信じて鑑賞するしかないのである。

この記事が参加している募集

映画感想文

よろしければサポートお願いします。