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本能的な彼は思いきり人生を生きている途中だ

「めざせ!あの頃のおなか!」

最近の次男の口ぐせである。
お察しのとおり、何かのCMのフレーズなのだが
彼は最近それを気に入っており
ふとした瞬間に言い始めるのだ。

幼稚園児に不似合いなセリフにわたしも面白がり「もう一回言って」とねだってしまう。


彼は本能のままに生きている。

おいしいものを食べると満面の笑み。
ギャハギャハとよく笑う。
悲しいときは話している途中から一気に泣き出す。

非常におしゃべりでずっと話しかけてくるのだが
体調が悪いときは一言も喋らない。


彼は予想を越えてくる。

1歳の頃、朝起きた瞬間に泣き出した。
痛い痛いと何かに痛がっている。
あわててパジャマを脱がせて体をチェックしたが
どこもケガはしていない。
原因不明のまま、とりあえずオムツがパンパンだったので替えようとしたら
オムツの中からおもちゃが出てきた。
お菓子のオマケのちっちゃい恐竜。

え、なんで?

え、なんで?
思わず二度見。

そりゃ痛いわ。恐竜の形ボコボコやし。
(そこじゃない)
経緯がまったく分からない。


入園前の2歳くらいだったか。
夫とお風呂に入り上機嫌の彼。

「パパのここ、レタス!」
夫の脇を指す。

「ここは、キャベツ!」
夫のふくらはぎを指す。

人間の体毛を葉野菜に例えている。斬新。


彼は言い間違いが多い。

彼が言うことを聞かなかったとき。
「わがまま言わないの!」と言うと

「〇〇(次男)、ままままじゃないーー!」

ぷっ。

こちら怒っているのだが吹き出しそうになる。
なんなの、ままままって。


指切りをしたときは
「嘘ついたらハリセンボン、のーばす♫」
と言う。
彼の場合は伸びるらしい。
ピノキオ方式。

ドラゴンボールは安定のカメカメ派。


彼はイヤイヤ期真っ最中のころ、仮面ライダーにはまっていた。
仮面ライダーの人形2体を使用しひとり遊びをしていたとき。
「今から、あそこに行くぞ」
「嫌や」
「もう、わるいやつらが来ているんだ」
「嫌や」

相方、めっちゃ非協力だが。

仮面ライダーにもイヤイヤ期があることを知る。

わたしはくすぐりに弱いのだが
とくに膝が弱点である。
彼は、わたしの膝にそっと手を置く。
もちろん分かっていてやっている。

トイレットペーパーのストックを山積みしていたら
ある時すべての袋に、縦にぴーっと一直線の穴があいていた。
「トイレットペーパーさぁ、穴あいてるんやけど。なんで?」
「〇〇(次男)やっちゃったぁ。。」
あっさり自白。


彼は本能に忠実である。
いちいち騒がしくて、常に一人相撲。
喜怒哀楽が激しい。

観察していると
これぞ人間!生きている!という感じがして
たまにうらやましくなる。

いいからいいから、とりあえず一旦落ち着け
とは常に思っている。

でも本当に落ち着いたらさみしくなりそうな気もしている。


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