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車のなかから高速移動でオンラインイベントを開催

今日はこれから午前中に、北陸の実家から北陸自動車道経由で名古屋まで走る。
木曜日からコロナウイルス関連で有給休暇が取れていた息子が帰省していて、名古屋まで運転してくれるというので、私は助手席でラップトップを開いて、ミーティングサービスzoomを利用してオンラインで現代朗読ゼミをホストする予定だ。

いつもは10時スタートで国立・春野亭から開催しているのだが、このところリアル参加者はおことわりしてい

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到達目標を設定すること(あるいは設定しないこと)

自分の命の残り時間が限られている(すべての人がそうではあるのだが)と体感したとき、とてもくっきりすることがある。

計画と実行の関係だ。
目的と経過の関係といいかえてもいいかもしれない。

例として語学学習を取りあげてみよう。
英語を勉強している。
目的は旅行や交友で「苦手だ」と思うことなく、支障なく英語を話したり聞いたりできるようになること。

どのくらい話せるか、どのくらい聞き取れるかのレベル

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武術はいざというとき(刃物を持った暴漢相手など)役に立つのか

川崎市登戸で発生した凄惨な事件を知ったとき、一瞬ことばを失った。
たまたまその前日にそのごく近くでおこなわれたイベントに参加していたということもあったが、そればかりではない、丸一日この事件が頭から離れなくなってしまった。
亡くなったかたは本当に気の毒だと思うし、怪我されたかたには心からお見舞い申し上げたい。
とりわけ子どもたちが犠牲になったことについて心が痛む。

どうしてもかんがえてしまうのは、

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アイリッシュ・ウイスキー「キルベガン」

このウイスキーは私が若かりし頃バーテンダーをやっていた店にも置いてなかったので、今回初めて口にした。
けっこうポピュラーなブランドなのに、なぜか飲む機会がなかった。

2014年にサントリーがこのキルベガン蒸留所を買収している。
キルベガンというのは、この蒸留所があるアイルランドのちいさな村の名前だ。

調べてみると、1757年にブルスナ蒸留所として創業した最古の蒸留所のひとつで、その後紆余曲折あ

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夏目漱石『行人』ひさしぶりのオーディオブック収録

オーディオブックのアイ文庫は創業当初から夏目漱石作品のオーディオブック化に取りくんでいて、長編作品もすでに多くリリースしている。

すでにオーディオブック化してある夏目漱石の中長編作品はつぎのとおり。

『吾輩は猫である』
『坊っちゃん』
『草枕』
『虞美人草』
『三四郎』
『それから』
『門』
『彼岸過迄』
『こころ』

短編も「夢十夜」や「文鳥」など多くある。
多大なる時間と労力を使って、それ

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還暦からの肉体改造実験(全文無料/投げ銭制)

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というようなおおげさなことではないけれど、毎日のちょっとした心がけで自分の身体が変わっていくのがおもしろい。
やせたいとか、かっこよく筋肉質になりたい、というのもあるかもしれないが、筋トレや運動や食事に気をつけることで、体調がよくなっていったり、持久力や集中力が生まれてくるのがいい。

持久力と集中力はおなじことだという実

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編物のススメ(7)ジェンダーの問題を提起する編物するという行為

編物をはじめてもう7、8年くらいになるけれど、男性の編物仲間はいまだにできない。
女性の編物仲間は、たとえば「共感編物カフェ」を開催すれば何人か集まってくれる。

現実に編物をする男は少ない。

そもそも編物は女がやるものだと思っている人が多くないだろうか。
男性も女性も、あるいはそれ以外の人も含めて。

なぜだろう。

編物はさまざまなものを自分で作れる。
糸と編み針さえあれば、いつでもどこでも

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編物のススメ(6)表現行為としての編物(全文無料/投げ銭制)

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製品としての完成品をめざすのは、それを職業とする人だろうと思う。
職人と呼ばれる技術者になって、編物を職業とすることをめざす人はいる。

世の中には数多くのニット製品が出ているが、その多くは「機械編み」だ。
製品として設計され、機械を使って均一に整然と美しく編みあげられる編物。
それとは別に「手編み」と呼ばれる高級品もある

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編物のススメ(5)レース糸を使ったミニミニ巾着袋(全文無料/投げ銭制)

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先日、知り合いが遊びに来て、編物の話になった。
彼女は普通の勤め人だが、編物が趣味で、数年前からは趣味といえないレベルまで高じて、いまは編物学校に通って指導者を養成するための専門コースを取っている。
すでにベテランというか、私の目から見ればプロの域に達していて、尊敬しているのだが、自分では「まだまだ」だという。

棒針を使

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テキスト入力作業におけるキーボード問題(全文無料/投げ銭制)

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私はものを書くことが仕事のかなりの部分を占めている。
ピアノを弾いたり、個人セッションをおこなったり、ワークショップや勉強会をファシリテートしている以外のときは、ほとんどがコンピューターに向かっているといってもいい。
コンピューターでは音声や動画編集、ネット作業などもするが、メインは文字入力——つまり文章執筆といっていい。

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5万人に読まれている共感的コミュニケーションの本(全文無料/投げ銭制)

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先日、ふと思いたって、私が「自力出版」している電子書籍の統計データを見てみた。
このところの新刊はほとんどアマゾンKindleから配信していて、コンスタントに読んでくれている人がいるようなので、正確な数字を知りたくなったのだ。

とくに『共感的コミュニケーション』は2017版、2018版、2019版と、毎年つづけてリリース

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国立春野亭での現代朗読ゼミはほぼ個人レッスン

今年にはいってから岐阜・各務原の〈花寧香くらぶ〉での勉強会は、朗読や身体ワークの割合が増えて、共感カフェから水城ゼミと名称が変わった。
名古屋・天白〈アロマファン〉も朗読表現を通しての学びに切り口を移行して、先日から現代朗読〈ウェルバ・アクトゥス〉ワークショップと名称変更した。

いずれもみなさんに喜んでいただき、回を重ねるごとに参加者の学びも深まり、私もうれしいかぎりだ。

一方、東京・国立〈春

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編物のススメ(4)靴下、帽子、さざなみ

順調に編めるようになると、すこし難しいものにも挑戦したくなる。
腹巻き帽子のつぎは、靴下に挑戦することにした。

靴下編みの本も何冊か出ているが、これはYouTubeの動画が参考になった。
とくにつま先から編む方式のものは、工程が複雑で労力もかかるけれど、丁寧に説明してくれていて、ゆっくりと何度も繰り返し見ながら、また何度も作りなおしてみたりして、なんとか編めるようになった。

輪針とは別に、かぎ

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編物のススメ(3)かぎ針、棒針、輪針

かぎ針編みだけでなく棒針編みにも挑戦したくなってきた。
そのころ、世田谷の羽根木から国立市に引っ越した。
引っ越し先で編物を教えてくれる店(カフェ)があって、棒針編みを習いに行ってみた。
最初からいきなり、練習ではなく、
「作品を作りましょう」
といわれ、棒針と毛糸のセットを渡された。

教えられたとおり、まずはメリヤス編み(表編み)をやってみるのだが、これがまるで思うようにいかないのだ。
見てい

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