豊田 有希|Yuuki Toyoda

熊本市出身。2015年より水俣市在住。 その土地の風土や暮らしを感触として得ていきたい…

豊田 有希|Yuuki Toyoda

熊本市出身。2015年より水俣市在住。 その土地の風土や暮らしを感触として得ていきたいと考え、潜在化する人権や差別など社会問題を根底にもちつつ土地や人物の在り方を同時に表現することを目指す。 www.yuukitoyoda.com studio@yuukitoyoda.com

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  • 脳内日記

    撮影とは関係なく日々の日記

  • PORTRAIT OF MINAMATA の取材ノート

    活動に関しての日誌、気づきなどを書くノート。 記録用。

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    雑記帳と題して、ふと思いついたことをメモしていくマガジン。

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    これは私自身が、水俣の人たちと会い直し、知り直す。そして、新しく会い、知っていく。始め直す企画。  水俣の土地を、水俣病だけのことを指す形容詞で表される特別な土地ではなく、それも含めて、他の土地と同じようにあらゆる人々の営みがある。。過去の否定ではなく、過去から現代に繋がっている。海だけではなく、山の暮らし、川の暮らし、町の暮らし。それらが循環しながら一つの町をつくる。 ​今の水俣を、水俣の人々の肖像を通して土地を表したい。

最近の記事

ネット遍歴ー落とし穴と遠回りは近道 2024.7.23 tue

すっかり真夏になった。 ジリジリという表現がよく似合うほど、今年も暑いという言葉だけではおさまらない暑さが続く。 今から10年間、20年前、30年前なんて10年前までは考えたことがなかったが、今20年前はもうすでに16歳だ。 こんなことをふと考えだすと年齢とはなんだろうか、老いていく、とはどういうことかと悩み出す。 話を戻すと約20年前、中学に上がって初めて持った携帯は、最初にiモードが付いた当時では画期的な最新の携帯だった。今でいうガラケーの最初の機種だ。それでも今から比

    • 人とお日さま 2024.7.20 sat

      いよいよ夏だ。 朝も早くから暑さを予感させる日差しが降り注いでいる。 暑いのは苦手だけども、前に比べると夏の暑さを少し楽しめるようになった。 昨日は、朝から津奈木町の福浦へ。 住所で言うところの、津奈木町福浜にあたる。 袋湾とはまた少し違い、時間が穏やかに流れる心地のいい小さな浦がある。 そこが福浦ということを知る前、芦北フォトフェスティバルがあった頃だからもう10年以上前だろうか。イベント内で何を撮ろうかと沿岸を通ってたときに小さな入江のようになっている港町の福浦を通っ

      • "流す"技術 2024.7.18 thu

        雨が明けた。ここ数日晴れ間が続くが気持ちも落ち着く。 4日前に書いたまま止まっていたのでアップする。 "流す"技術について。 今からの季節、流すのはもっぱら素麺だろう… 素麺に限らず水に流したい思い出も毎年更新されていくものだ。 そんなことはさておき、私ができずに苦戦してしまっていたのが「聞き"流す"」ことだったように思う。 今も"流す"訓練の真っ最中だ。 目も耳も常に空いたままなので、欲さなくとも情報は常に流れ込んでくるし、引き留めたくても垂れ流しになっている。 「

        • 地方のヒンコン 2024.7.13 sat

          昨日少し触れたのだけど、都会と地方にはさまざまな差がある。 劣っている、という言い方もできるのかもしれないけども、住んでいるとそう言われるとその響きが少し耳に触るような気がする。 でも事実だ。 先日の水俣での環境庁と患者団体での再懇談の中で、移動費や支給金額の検討をという内容があった。現在決定されている金額は、随分前に決定された時から変動していない。 だけど、ここ数年、生活の中でさまざまな価格高騰を肌で実感する中で、なぜそのままなのか?今に見合った金額を、という訴えはまさに

        ネット遍歴ー落とし穴と遠回りは近道 2024.7.23 tue

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          ウチとソト、と 2024.7.12 fri

          昨日の夜は強い雨と雷が続いていた。 時折、ピカピカピカっと光る雷は空を明るくするのだけど、雷はこんなに明るかったかなと思いながら一時車の中から深夜の空を眺めていた。 カミナリはなんばそがん怒りよらしたどか。 怒りよったんじゃなくて、歌いよったんだろうか。 空を眺めていたら激しい雨に心配になりながら、しかし怖さやざわつきよりも、空が今日どうしてこんなに鳴っているのか考えていたら、放られるような平穏な気持ちでいたのは自分でも不思議だった。 3日前の火曜に水俣へ帰ってきた。 2

          ウチとソト、と 2024.7.12 fri

          2024.6.13 thu 晴

          真夏のように日差しが強い。もう梅雨入りかと思いきや真夏だ。 そして、暑い。 でもまだ窓を全部開けて冷風機で凌げる暑さで、風が吹けば涼しい。 写真を貼り出している襖のすぐ横の引き戸からも風が舞い込み、マスキングテープで貼った写真が一気になびきだす。 時折、その風に乗ってヒラッと一枚、また一枚と舞い落ちていく。 何度も剥がしたり、貼ったりと順番を変えたり、セレクトを変えたりとしていて粘着力が弱まっているからだ。 大抵悩んでいたカットが舞っている。 それを襖に貼り直す時、いや待

          2024.6.12 wed 晴と雨

          朝から無性に天気が良く、暑くなりそうだと思っていたら昼前は異様に暑くなった。 かと思ったら午後から雲が増え出し、雨が降り出した。 夕方は、程よい涼しさと、鳥や虫の鳴き声が聞こえてくる。 居心地がいい。 昨日は、作業のため日記はお休み。 今回、点数は少ないとはいえ、展示が最終目的とも思ってもいなくて、むしろそれが通過点、何かのきっかけになればというところなので、他の動きや色々とその周囲を考えたがいいようにも思う。 むしろそっちの方が本題なので、その辺の下調べも始めなくてはだ。

          2024.6.10 mon 晴と曇

          雨が降りきれないのか湿気が多い。 夕方出かけるもちょっとハプニングがあり、バイクを押して3号線を歩き、下り坂になったところで久々にエンジンのかかっていないバイクと一緒に転がり降りた。どうにか少し遅れて到着した。 夕方、「知ってるようで知らない半導体のこと」藤原寿和さんの講話へ。 熊本にTMSCが来るにあたって、半導体の良い面もだが、マイナス面もしっかり勉強をしようという会だ。 昼過ぎ、主催の人からお知らせのメールで、ちょうど予定が空いていたので行くことに。前から気になっては

          2024.6.9 sun 雨

          なぜかわからないけど、今日はずっと頭痛に悩まされている。 少し前には、気圧の変化で頭痛が…なんて聞けば、そんな経験がないから嘘だろうと思っていた。頭蓋骨を骨折したくらいから、その気圧の変化の頭痛というものをやっと理解した。頭痛とはなんなのか?よくわからない。 今週までは帰るのが深夜で、3時に寝るのが定刻だからか、今朝は団地の区役だったのにも関わらず、起きた頃には終えていた。 その後も頭が痛い。 でも何かしなければと思いつつ、写真を貼り出した襖の前にずっと座ったまま動けない。

          2024.6.7 fri晴 / 8 sat雨

          1日経ったら記憶が曖昧になる。 昨日の晩御飯は?と聞かれたら人はなぜふっと思い出せなくなるんだろう。 昨夜は夜バイトがない日で、疲れて眠ってしまった。 昨日の夕方は茂道へ新しく人に会いに行った。 新しくと言っても、以前から知っていたし、以前バイトも紹介してくれた人なので顔見知りではあるが、ゆっくり話すのは初めてだったように思う。 久しぶりの茂道へ歩いて向かう。 日差しが暑くなってきた。自宅からそのまま海沿いを歩いて、少し高くなった丘のようなところを抜け、くだると茂道だ。

          2024.6.7 fri晴 / 8 sat雨

          2024.6.6 thu 曇のち雨

          朝、9時の約束に8時過ぎに目が覚めて一瞬ドキッとした。 急いで準備をしなくてはと思いつつも、まだ眠くゆっくり支度を始める。 支度と言っても鶏装と同じ格好に着替えるだけなので、少し椅子に座ってぼーっとする。 今日は、知人がポートレート企画にどうだろうと、その畑仲間を紹介してくれ先々週初めて訪ねた共同菜園へ、改めて撮影のことも実際に動けるか訪ねようと思って再度向かった。 また動き出すのは展示から戻ってきた7月後半から。 少し動いてみて、なんとなく掴めた部分とまた不明瞭な部分が

          2024.6.6 thu 曇のち雨

          2024.6.5 wed 晴のち曇

          自宅の窓を開けて作業をしていると、ここ数日は草刈機の音がしている。 今週末は団地も区役だ。 みかん山から聞こえてくるんだろうか。フル稼働でお疲れ様です。 日差しが強い日はもう夏バテするんじゃないだろうか。 今日は襖の正しい使い方、かはわからないが。 写真を粗選びして簡易プリント(brotheのエコタンク式のようなコスパがかなりいいプリンター)をした。 最初の段階で、粗選びといってもかなり多く、似たようなカットもまずは全部プリントした。 マスキングテープで貼り出しながら、やっ

          2024.6.5 wed 晴のち曇

          2024.6.4 wed 晴

          昨日撮ったフィルムをどうしても早く現像に出して見たい。。。 と思うと、水曜に開店に合わせて夕方受け取るか、今日朝から行って郵送してもらうかの2択…と考えた。 しかし前者は朝から夕方まで付近に滞在する必要がある。 その間にできることもあるけども、時間が勿体無い気がする。 今日行けば朝6時過ぎに出て、8時半の開店に渡して帰れば昼には戻って展示準備ができる。ならば今日か。 という、昨日の夜のどうでもいい悩みが解決した。 バイトがない分、朝は目覚めがよかった。これでやっと体内の生活

          2024.6.3 mon 晴

          昨夜バイトを終え、日が昇る前の明るさで撮りたい場所があったので、そのまま湯の児へ向かった。 新月というのか、月の出ていない夜は"暗い"というより"闇"だ。 温泉地の駐車場で時間まで仮眠をとる。 昼間は暑いくらいなのに、夜は肌寒い。 長袖で暑かった昼間を考えて半袖で出てきたら寒くて眠れない、というバカなことをやってしまった。出かけ間際に入れてきたコーヒーを飲みながら暖とは言えない暖をとった気になる。 4時から段階的に15分置きに目覚ましをかけてみる。 案外4時台でも明るくな

          2024.6.2 sun 晴

          昨日に続き、今日も晴れ。 夕方いつものように徒歩にて出勤する。 真夏までの楽しみだ。 昨日の夕方、袋湾に支流から泥を含んだ水が注ぎ、その境に模様を描いていた。雨上がりの球磨川で支流の球磨川特有の球磨川グリーンと勝手によってでいるが、球磨川グリーンの水が注ぐ。なんとも言えない光景なのだが、それを思い出した。 と言っても、球磨川とは逆だし、綺麗なエメラルドグリーンとは比較にならない元々の湾の色なのだけども。 今日の夕方も同じように濁った水が注ぐ。雨が降ったわけでもないのになぜ

          2024.5.31 fri 晴

          晴れ。眠いのに眠れずとうとう朝になりかけている。 やっと眠れるかと思った4時半過ぎ、ガタガタガタッと小さく揺れたような気配がした。 数秒後、建物ごともう少し大きくガタガタガターーーと揺れ出した。久しぶりに少し大きめの揺れに完全に目が冷めてしまった。 長い時間のことではないのに、恐怖心が景色をスローモーションに変える。 バイクで転倒する時と同じだ。 どこまで強くなるのかわからない。外からガタンとどこからか何かが倒れた音がした。 さらに数秒か数十秒後に揺れは治ったが、振動が体に残