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帰省とお墓参りと家族と私。

今回のお盆は7〜8年ぶりに帰省しつつ、
ずっと避けてきた
家族関係の修復を試みてきました。

新型コロナがまた流行っているので、
抗原検査で陰性を確認し、
キャンプ泊で人との接触を避けながらの
帰省です。

お墓参りをし、父方の家族の話を聞き、
改めて酷い家族関係だなと思いながら
先祖から続く負の連鎖は
私が断ち切ろうと決意した数日でした。

家族とは何でしょうか?

一番身近で、最初に形成される
コミュニティですよね。

幼少期の人格形成は勿論ですが、
大人になっても
家族とのコミュニケーションが、
人間関係や生活に大きな影響を与える事は
どなたでも経験があるはずです。

世代も育った地域も宗教も違えば、
関わる人間もそれぞれ違います。
価値観が違うのは当たり前です。

一致する訳がありません。

家族の在り方には
正解があるのでしょうか?

今回は、私の家族関係をお話ししながら
色々と考えてみました。


私には弟が2人おりましたが、
小学校2年の時に両親が離婚し、
私は父親が引き取り、
弟2人は母親が引き取り、
兄弟離れ離れとなりました。

私が20才の時に母が亡くなったとの
連絡があり、弟達が住む大阪へ。
両親が離婚以来、初めての再会でした。

自分の弟が関西弁を喋っている違和感。
母が亡くなっても
笑いを取ろうとしてくる三男。

当時の記憶はないけど
会えて嬉しそうな4才下の三男に対し、
恐らく少し記憶のある2才下の次男の
今更何しに来たんだという顔が
忘れられません。

父親が違う弟がいた事もビックリしました。
つまり弟が3人だったということです。

当時の私に比べて、
実父との弟2人はしっかりとした印象で
彼女も紹介してくれました。

母の仏壇にお線香をあげて手を合わせ、
私自身、記憶が薄い母に思いを馳せながら、
亡くなった経緯や、
最後の様子を聞きました。

母と再婚した男性との間に生まれた、
小学校低学年の弟が学校から
帰宅すると母が居間で寝ていたそうです。

起こしても起きないので、
そのままにしていておいたらしいのですが、
脳溢血で倒れていたようです。
40代後半で脳溢血で倒れているとは
幼い子供には理解できるわけもありません。

心の傷は相当なはずですが、
当時の私には想像すら出来ませんでした。

母と弟達の生活は
色々と苦労も多かったようですが、
再婚相手の父親がいい方だったので
暖かく幸せな家庭を築いていたようです。

その後、母の再婚相手以外の全員と
食事に行き、父から預かった10万を
渡してお別れしました。

あれから数十年…
1度も会っていませんし、
連絡もしていません。



私の父は建築関係の仕事をしており
幼少期はコミュニケーションといえる
会話をした記憶がほとんどありません。

いつも怒られているか、
飲んで暴れて虐待されているか
一方的に何かを喋っているのを
聞いていただけという印象です。

父は私が小学校5年の頃、
当時結婚していた女性と不倫。
不倫が発覚し、離婚したその方と再婚。

久しぶりの父以外の人の生活は
家族と呼べるのか分かりませんが、
義母の作る料理は美味しかったなぁ
というのが、現在の思い出です。

しかし、父との関係は変わらず、
家にいるのはただ辛く苦しい日々。

大学に行くなんて選択肢は
考えた事もありません。

というより大学という場所が
なんなのか理解すらしていませんでした。

高校に入っても
休みの度にリゾートバイトに行き、
18才で東京のケーキ屋さんに就職。

父には相談も連絡も一切せず、
居場所も教えず、家出当然でした。

1度だけ当時の義母が
どこで聞きつけたのか
会いに来てくれたことがありましたが。

父は何度も離婚再婚を繰り返し、
私が26才の頃、現場の足場から落下し
腰を骨折したから戻ってきてくれと
現在の義母となる女性から
連絡がありました。

色々と父の世話をしてくれた
その女性も離婚歴があり、
苦労してきた方だと言われ、
再婚すると聞かされた時は
好きにして下さいって感じです。

顔付きはキツく、
作り笑いの笑顔が怖い人だなぁと
感じたのを覚えています。

母とは呼べないが、
父のことをよろしくお願いしますと言い、
結婚式に出席。

知らない人に囲まれて
酔って浮かれている父に
挨拶しろと言われ、
何か喋ったのですが、
全く覚えておりません。

父の腰が治るまで仕事を手伝うと約束し、
慣れない建築関係の仕事をしていましたが、
父が動けるようになったタイミングで
即、辞めました。

長男として跡を継いでほしいと
言われた事もありますが、
全くその気はなかったので
お断りしました。


義母との関係も最悪でした。

表情は般若面のように怖く
常に上から目線で、
大人とは。
長男とは。
人様に感謝をしろ。

様々な事を言ってきましたが、
何一つ響く言葉はありません。

そっくりすぎです…笑




仏教用語で

身口意(しんくい)の三業

という言葉があります。

身体的な行動 (身業) 

言葉を発すること (口業)

心に思う働き (意業) 

これらは必ず善悪,苦楽の結果 (果報) をもたらし,業があるかぎり輪廻は続くと考えられた。(ブリタニカ国際大百科事典参照)


この三つが一致してない人は
何か業をかかえているとも言えます。

身口意の不一致

まさに義母に当てはまる言葉です。

鬼の様な形相で、
人様に感謝しろ、恩返ししろと
言われても響く訳がありません。

当時、父は相変わらず浮気をしており、
義母を苦しめていたようです。

弟達が知ったら
どんだけ女好きやねん!!
とツッコミ入れられそうです。

義母は浮気相手に手紙を送りつけたり、
脅したりしていたとも聞いています。

父と知り合う前には
自分も不倫していたのに…

飲食店でアルバイト中に店主と不倫。
お客さんとしてきていた父と仲良くなり
乗り換えたようです。

父は四人兄弟の末っ子で、
長男、次男は借金の末に自殺。
三男の叔父の家庭とは、ほぼ断絶。
叔父とはたまに会っている様ですが。

もう書いていて嫌になるくらい
酷い家系ですね。

そういう私も
結婚と離婚を2度経験しております。

嫌なこと、辛いことから逃げ回り、
周りに迷惑をかけまくってきました。

1度目の妻とは距離を取りつつ、
2人の子供とは定期的に会ったり
連絡してきました。

2度目の妻と子供とは
断絶状態でしたが、
今回の帰省を機に連絡をとり、
2人の子供と会って
連絡先を交換出来ました。


子供達はビックリし戸惑っていましたが、
思いのほか笑顔で対応してくれました。
立派に成長しており、安心しました。

前妻とはメールのみでやりとりし、

生活は出来ているので、
私の人生に関わらないでほしい。
別に恨んでいないし、
許す許さないもないです。
養育費や学費は将来のために
貯金しておいてとことでした。

子供達とのやり取りは
本人達に任せるので
そっとしておいて下さいと。

4人の子供は幼少期に
よく一緒に遊ばせていた時期があり、
上の2人は下の2人を
とても可愛がっていたので、
社会人になった今でもよく会いたいと
言っています。


下の2人はまだ学生ですが
寂しく辛い思いをしてきたはずなので
謝罪し、許してもらえるなら
なんとか親子関係を修復し、
また子供4人が会えるよう
努力していこうと決意しました。



父は数年前にガンを患い、手術と治療の末、
なんとか仕事をしているとのこと。

義母はヒザを痛め、杖使ったりしながら
父を手伝っています。

何度か人を雇いながら、仕事をしていた時期もあったようですが、みんな辞めていったそうです。

父は高齢の割に顔付きは若々しく、
性格はかなり丸くなりました。
ガンの治療のせいか、体は酷い状態ですが。

話をしていても
良いコミュニケーションがとれたので、
笑いあえる仲まで修復出来ました。

義母の般若面は
更に磨きがかかってました。

なんとかコミュニケーションをと
思いながら、色々話しましたが、
色んな問題を抱えているようで
チンピラ口調で
不満と恨み辛みをぶちまけるだけ。

女性からテメェと言われるのは
新鮮でした!笑

チンピラ般若面に進化していた義母とは
全くコミュニケーションが
取れる状態でなく、
最終的には
ほっといてくれと言われてしまい、
関係は修復出来ませんでした。

色々な問題を抱えていて、私と関わる
エネルギーは残っていないという話は
聞けたので、これから徐々に
いい方向に変化していくよう
陰ながらサポートしていこうかなと
考えています。

拗れた家族ほど、
厄介なものはないなぁと
改めて感じ、反省した帰省でした…。

誰も親は選べません。
最近は親ガチャなんて言葉も
よく聞きますよね。

私も結婚離婚を経験し、子供も成長し、
子供から学ぶ機会が多々あります。

政治家の子供が、2世で政治家になり、
芸能人の子供が、2世で芸能人になるように
親の背中を見ていると
自然とそれが当たり前となり、
言動を見習ったり、真似しているだけで
出来る事はよくある話です。

子供は無意識のうちに
親の背中をみている。
追いかけている。

心口意一致を心掛けながら
これからも私なりに家族関係を修復し、
せめて自分の子供達が
幸せな家庭を築けるように努めていきたい。

そして、なんとかいい背中を見せれる様に
学んで成長していきたい。

楽しくて愛される父親、
可愛いおじいちゃんを
目指して頑張っていく。

送り盆の今日、波音と蝉の鳴声を聴きながら
勇気を出し帰省して良かったなぁと
しみじみしながら、
久しぶりのnoteを書いてみました。





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