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教育資金を貯めたいなとお金を知るために本を読み始めたらちゃんと投票に行こうと思った話

教育資金を貯めたいなとお金を知るために本を読み始めたらちゃんと投票に行こうと思った話

子育てをし始めると気になるのが「教育資金」。どうやって貯めるの?投資なの?NISAなの?とマネーリテラシーをつけたいなと思っていた今日この頃。今売れている本ということで本屋にずらっと並ぶ『きみのお金は誰のため』という本を手に取ってみました。なかなか味わい深くて感想をすぐには書けないなと思い、同じ著者の方が書かれている本(『お金のむこうに人がいる』)も読んでみました。まだまだ思考を深めるべき部分もあ

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何かを始めるのに、いくつになっても遅いと言うことはない、と勇気づけられた小説の話。

何かを始めるのに、いくつになっても遅いと言うことはない、と勇気づけられた小説の話。

これは『らんたん』柚木麻子著 の一文。
恵泉女学園中学・高等学校の創立者、河井道をモデルにした小説。

「女子が学ぶ」ということに対してまだまだ理解がない世の中で、数々の出会いがあり、「これからは女子教育が大切だ」と学校創立に向けて奔走する主人公。

いま、性別関係なく学ぶと言うことが当たり前となっているからこそ、学ぶとはどういうことなのか、自分の信じた道を進むということは?と考えさせられるし、何

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自分が子どものモデルとなれているか?子育てのヒントを得たくて読んだ本

自分が子どものモデルとなれているか?子育てのヒントを得たくて読んだ本

最近、3歳娘の言動にイライラ、怒ってしまうことが増え、何かしら子育ての方針、軸を作りたいなと思い、子育て本を読んでいる今日この頃。

子どもへの関わり方のヒントを得たくて読んだ1冊からのメモ。
特に印象的だった3つの箇所と今後の行動宣言。

『子どもの心のコーチング』菅原裕子 著

①子どもが手伝ってくれたら、子どもをほめない

子どもに「えらいぞ」と言うのは簡単。だけれど、具体的にどう自分が感じ

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適度な負荷と共に健やかな仕事・健やかなキャリアを築いていきたい

適度な負荷と共に健やかな仕事・健やかなキャリアを築いていきたい

最近、キャリア系の本を読むことが多い。最初は図書館で借りて読んだのに、メモしたい箇所が多すぎて、結局本を入手したのがこちらの本。

『キャリア・ウェルネス
「成功者を目指す」から「健やかに働き続ける」への転換』

取り上げたい話がたくさんあったのだけれど、今回取り上げるのは3つ。

1)健やかな仕事・健やかなキャリアとは

2)「楽しい」の2つの性質〜「快」と「泰」

3)人は決意のもとに活動する

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子どもを持ちながらなぜ私は働くのか?を考えるヒントをくれた本

子どもを持ちながらなぜ私は働くのか?を考えるヒントをくれた本

本を読み、「私はフルキャリなんだ!」と思わずにはいられなかったのと、第一子の育休からの復職時の葛藤が言語化されている部分も多く、うんうんと頷くところばかりだった。

フルキャリマネジメント 子育てしながら働く部下を持つマネジャーの心得 武田佳奈 著

出てくる調査結果と考察、インタビュー内容どれもに頷くしかなかった。「まさしくそう思ったことある!」の連続。第一子の育休からの復職後、両立が大変だなと

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写真でも文章でも「記録」するって、人生を豊かにしてくれると感じる本 silo book 📚

写真でも文章でも「記録」するって、人生を豊かにしてくれると感じる本 silo book 📚

カメラと出会って4年、忘れていた景色に自分の撮った写真の中で出会う、という体験をようやく私もできるようになってきて、今写している風景を何年後かに驚いて見るという楽しみのために、閉じ込めています。

『えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる』小山田咲子

この本は1人の女子大生のブログを書籍化したものです。大学の授業、アルバイト、旅行、カメラ、就職活動など彼女の日々のちょっとした文章から「日常生活っ

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自分の余暇時間の使い方を振り返りたいなと感じた本 silo book📚

自分の余暇時間の使い方を振り返りたいなと感じた本 silo book📚

100年ライフの恩恵の一つは、余暇時間の使い方を見直し、消費とレクリエーション(娯楽)の比重を減らして、投資とリ・クリエーション(再創造)の比重を増やせることなのかもしれない。

「ライフシフト」100年時代の人生戦略
リンダ・グラットン アンドリュー・スコット

消費とレクリエーション(娯楽)から投資とリ・クリエーション(再創造)へというメッセージが私にはグサリと刺さりました。

どうしても目の

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自分にとっての東京の思い出を考えずにはいられなくなる、懐かしくなる本 silo book 📚

自分にとっての東京の思い出を考えずにはいられなくなる、懐かしくなる本 silo book 📚

東京に初めて住んだのは18歳の時だった。
その時、僕が頭の中で広げた東京の地図は限りなく白紙に近いものだった。これから自分で地名を書き込み、線を引き、色を塗る。そんな淡い期待と同時に底知れぬ不安も感じていた。

『東京百景』又吉直樹 

わたしは高校生まで地方で過ごしながら、東京への憧れがずっとありました。最近になって本屋でこの本を手に取り、冒頭の文章を読んだ瞬間から「東京に行きたい」と思っていた

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大人になっても脳は育つ!と勇気をもらえる本 silo book 📚

大人になっても脳は育つ!と勇気をもらえる本 silo book 📚

あらゆる発見やクリエイティブのもとである「あるものとあるものとの間につながりを感じる能力」は30歳を超えた時から飛躍的に伸びるのです。

『海馬 脳は疲れない』池谷裕二 糸井重里

娘の様子をそばで見ていると、昨日できなかったことが今日できるようになり、日々驚かされることばかり。そんな子どもの成長に感動する一方で、「大人になった私たちはもう成長できないの?」と不安な気持ちに。

でも、脳科学的には

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読み終わったら、思わず人と感想をシェアしたくなっちゃう本 silo book 📚

読み終わったら、思わず人と感想をシェアしたくなっちゃう本 silo book 📚

「老人はすべてを信じる。中年はすべてを疑う。若者はすべてを知っている。子どもはすべてにぶち当たる。」

『ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー』ブレイディみかこ

特に最近は人間の価値観、倫理観が早い周期で変わっているように感じます。こんな時代に自分はどう行動したらいいんだろう?自分には持ち合わせていない別の価値観に触れてオロオロした時に読み返したい1冊です。

これはイギリスで生活する日本人

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読み進めるうちにどんどんリトグラフの世界に魅力される『ロマンシエ』

読み進めるうちにどんどんリトグラフの世界に魅力される『ロマンシエ』

『ロマンシエ』原田マハ

恋愛対象が同性の乙女な男子が主人公のお話。
彼の脳内妄想や、周囲とのやりとりに最初は没頭しにくいところがあったのだけれど、読み進めるうちに彼が魅了されていく「リトグラフ」の世界にわたしも魅了されてしまった!

リトグラフとは、版画の一種のこと。こちらの記事には印刷の歴史の中に「リトグラフ」が紹介されています。

芸術ってなんだかお堅いもの、よくわからないもの、とっつきにく

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お菓子の名前をみるだけで幸せな気持ちになれる『スイート・ホーム』

お菓子の名前をみるだけで幸せな気持ちになれる『スイート・ホーム』

ショコラーデントルテ、ミルクレープ、いちごショート、ロールケーキ、アーモンドフロランタン、ブラウニー・・・

『スイート・ホーム』原田マハ

ショーウインドウを見ながらケーキや焼き菓子を注文するお客さんの口から出た言葉たち。
物語自体がほっとするような、幸せな気持ちになれるのだけれど、スイーツの名前が出てくるたびにより一層幸せな気持ちになれるのが不思議。
舞台は神戸。神戸の街並みを想像するだけでも

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『マタニティ・グレイ』とアウトプット癖をつけたい話

『マタニティ・グレイ』とアウトプット癖をつけたい話

結婚しても子どもはいなくてもいいよね、と言っていた主人公に想定外の妊娠が発覚してからのトツキトオカの話。

『マタニティ・グレイ』石田衣良

本の内容紹介妊娠しても会社に産休育休の制度がなかったこと、妊娠の体調変化による休職、産院選び、仕事や妊娠をきっかけに変化する周囲との関係性、復職への不安や仕事への思いなどなど主人公が少しずつ赤ちゃんの成長とともに変わっていく、行動していく姿が描かれている。

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「走れる自分」がいればなんとかなる、と励まされる本 silobook 📚

「走れる自分」がいればなんとかなる、と励まされる本 silobook 📚

「仕事が忘れられるような、現実から少し離れられるような、ストレス発散とでもいうようなことをしてみたらいいかもしれない。でも何がいいのだろう」と思いをめぐらせていたときに、ふと頭をよぎったのが、「ちょっと走ってみようか」ということです。

『それからの僕にはマラソンがあった』松浦弥太郎

「今こそ何か新しい刺激がほしい!」そんな方におすすめの一冊です。

「でも、走るっておっくう。運動苦手だし」と思

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