銀座の建築巡り(〜奥野ビル編〜)

初めに

先日、銀座駅周辺の建築を2日間かけて見に行きました。
銀座には昭和の建物から最新の建物まで様々な種類のものがありました。

今回の銀座の建築巡りは、量が多く語りたいことが沢山あるので何個かに分けて投稿をしたいと思います。

奥野ビル

東京都中央区銀座一丁目にある奥野ビル。奥野ビルは地下１階〜7階まである川元良一さん設計(1932年竣工)築80年程のビルです。鉄筋コンクリート造で外壁はスクラッチタイルを使用。このスクラッチタイルという壁、これはScratch wallという壁で爪で引っ掻いたように見えることからこの名前がついたそう。当時は、前面に三十間堀川の流れと柳並木が眺めることができ、「銀座アパートメント」と呼ばれていた高級アパートでした。

手動式エレベーター

手動式エレベーター

なんと、中に入って行くと今は見なめにする目にすることの無い手動式エレベーターが！
エレベーターの外部ドアはもちろんなんと内側のドアも手動式なんです(これが結構重いw)

2階へ続く階段

エントランスホールを進むと2階に通じる階段があります。
写真中央に見える親柱と手すりは木造で、階段の壁はスクラッチタイルが貼られています。
昭和の雰囲気がありますね。

階段の窓から見える階段

階段にある窓を見るとどの階も向こう側の階段が見える作りになっていました。
これも奥野ビルのこだわりだそうです。

ちなみに余談ですが、こちらの親柱は階によって形が違いました。
計算されたものなのでしょうか？

奥野ビル 正面

丸窓が可愛らしい昭和の世界観を感じられる素敵なビルでした！