【本郷義志伝】第三章 播磨国北方の戦い
第三章 第一編 播磨国北方の戦い
その間にも、織田軍の総大将の秀吉は毛利方に付いていた播磨の国人衆を次々と屈服させていた。
対する毛利も播磨で勢力を拡大していた。そのような中、別所の織田からの離反は反織田の播磨の国人衆を勇気付けた。
播磨の北端にある我が本郷家に対し、秀吉は未だ攻撃する様子を見せなかったが、文を何十通と送り付け、織田に降るよう、再三要求して来た。
父上は、織田から文が来る度に文を破り捨てた。既に但馬の国人衆と同盟を結び、織田との戦の時は兵糧を融通しあう事で同意