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【本郷義志伝】第一章 父の討ち死にと玉川家の滅亡 

「第一章:父の討ち死にと玉川家の滅亡」続き 
龍野との戦から一か月が経ち、多くの兵士を亡くした玉川家は体制の立て直しが急務となった。父上亡き後、玉川家は、母上を後見役とし、六歳の私を当主とする事で、立て直しを図る事になった。
母上は、龍野での戦の敗因を追求する赤松嫡流家との付き合い方の見直しも含め、家臣達と話を進めていった。置塩の赤松嫡流家は、龍野での戦の敗北の原因を追究する中で、玉川家の後継に介入し始めていた。母上は、赤松嫡流家の忠則様の元へ赴いた。
忠則様は、母上に対し、玉川家の所領と後継者の件は赤松家が預かると申された。玉川家は、主を亡くし、後継問題が浮上する難局に直面する中、赤松家はといえば、家中に龍野における敗北に不満が渦巻いている事もあって、このような処置となったらしい。
母上は納得いかず、再度、置塩に向かうも赤松家側が取り合う事はなかった。  以上です。

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