山内悠太

ファンドレイジング/寄付マーケティングという分野で、コンサルタントをしています。東京大…

山内悠太

ファンドレイジング/寄付マーケティングという分野で、コンサルタントをしています。東京大学→三洋電機→広告代理店(ファインドスター)→教育NPO(カタリバ)→独立を経て、起業した会社を昨年売却。サブスクECやSEO・コンテンツマーケにも携わってます。6歳の娘の父。ラグビー好き。

最近の記事

学びの効率アップのため、東大受験からコンサルまで意識してきた3つのポイント -「往復運動」「数珠つなぎ」「沸点」-

仕事しながら資格試験の勉強をしているという知人が、「一度学んだことの記憶や理解の定着に悩んでいる。ご自身の体験などでよい方法知らないですか?」と投稿を。 “学び方“という大好物なテーマを機に、思わずコメントしてしまったのですが、その後も自分なりにあれこれ楽しく考えさせてもらったので、まとめてみました。 ①往復運動1つの体系でインプットしたことに、別の局面で触れると、理解が深まったり記憶が定着する感覚があります。 ・受験勉強していた頃だと、基本の教科書をひととおり学んだら、

    • 「また一緒に仕事をしたい」と言われる人になろう

      「実は1月末で最終出社となりまして・・」とお仕事でご一緒している方からのご挨拶に、心が揺らいだ先週のこと。 長らくお仕事した方の退職や産休、あるいは事業拡大につき新規採用など、「はじめまして」や「さようなら」が、この1年間いつにも増しました。 新卒で入った会社をやめたときは、“誰かがやめる”というと「ずっとお別れ」という捉え方でいましたが、「またどこかでつながりますよね」「いつか一緒に何か面白いことやりましょう」といった気持ちを抱く割合が増えているな、と気づきました。 (※

      • 業界に入って10年に。「専門家」になったからこそ陥りやすい、トラップを避けるために

        「ファンドレイジング」という仕事を始めて、今年で10年になりました。 1つの業界で年月と経験を重ねると、「反応のある/ない広告の違い」や「筋の良い施策か否かの基準」といった自分なりの定石やセオリーのようなものができてきます。 それらが有効にワークすることはもちろんあるのですが、“成功パターン”(と頭で捉えているもの)から外れた施策が実行されているのを見たとき、特に当たってうまくいってるときに、イラ立ちの感情が生まれることがあります。 ・その時に否定しようとするか? ・そ

        • 目の前に集中しすぎず、“余白”を残す。「周りの誰かの役に立つ」を積み重ねる

          「マーケティングの相談をさせて!」と旧知の方々から、メッセージをいただいたくことが、重なった時期がありました。 Zoomで1時間とか、やりたいことを伺って、構造を自分なりに整理して、解決策の方向性/オプションと個人的な体験や事例をシェアして・・ となると、短時間でどこまで役に立てたか分からないけど、お世話になった方が思い出してくれ、頼ってもらえるのは嬉しいものです! テーマは、オウンドメディアからサブスクEC、ファンドレイジングはもちろん、はてはキャリア相談まで。 それぞ

        学びの効率アップのため、東大受験からコンサルまで意識してきた3つのポイント -「往復運動」「数珠つなぎ」「沸点」-

        • 「また一緒に仕事をしたい」と言われる人になろう

        • 業界に入って10年に。「専門家」になったからこそ陥りやすい、トラップを避けるために

        • 目の前に集中しすぎず、“余白”を残す。「周りの誰かの役に立つ」を積み重ねる

          優秀な人たちが集まったはずの組織が、なぜデータや論理を無視したようにさえ思える意思決定を繰り返すのか?

          コロナ禍、そして各自治体の“まさか“とも思える政策にますます高まった疑問へ、ヒントを探すべく手に取った本。 「組織の不条理 日本軍の失敗に学ぶ」(菊澤研宗)、考えさせられるところがたくさんありました。 旧日本軍の失敗を、「非合理性」から解き明かそうとしたのが、名著「失敗の本質」ならば。 この本が主張するのは、一人ひとりがむしろ「合理的」に判断したからこそ、無謀にも思える作戦が繰り返されたと。 インパール作戦もガダルガナル島玉砕も、当時のエリートが起案した。 過去の成功体験

          優秀な人たちが集まったはずの組織が、なぜデータや論理を無視したようにさえ思える意思決定を繰り返すのか?

          なぜ子どものイタズラを、叱ってはいけないのか?文化人類学者の出した答え

          子どもと一緒にいると、イタズラしたり大事なもので遊び出したり、「またいらんことして!・・」って、何度となく感じるものですよね。 でも、子どもがみんな「いらんこと」をしてるということは、進化のうえで適応的なのでは・・? すなわち、困ったイタズラをする子の方が、生き残って遺伝子を残す確率が高かったからでは!? といつぞやうっすら考えていたのを思い出しながら読んだこの本、子育てへの大事な示唆をもらいました。 子どもに求められる役割も、時代にともない以下のように変わっていったと

          なぜ子どものイタズラを、叱ってはいけないのか?文化人類学者の出した答え

          コンテンツ制作のインタビュー、大事なのは「ピラミッド」を共同作業で作ること?

          記事やLPなどコンテンツを作るため、その分野の知見のある方や現場で活躍されている方などに「インタビュー」をさせてもらう機会がちょくちょくあります。 ある日ご支援先で、若手の方から「山内さんは何を考えながら、質問してるんですか?」と訊いてもらったのですが、「うーん・・?」意識して考えたことがこれまでなかったです。 良いきっかけになったので、言葉にしてみました。 ひとことで言うと、「具体と抽象の往復を、話を聞きながら頭の中でしている」こと、もっと言うと「話し手と聞き手の共同作

          コンテンツ制作のインタビュー、大事なのは「ピラミッド」を共同作業で作ること?

          2030年、「空飛ぶクルマ」が普及する。10年後のビジネスで、NPO出身者が引っ張りだこになる意外な理由

          自動運転だけでなく、空飛ぶクルマにロボット配送、地球の裏側まで1時間以内でいける高速鉄道etc テクノロジーの発展で、2030年にはドラえもんで見たような未来が、当たり前に訪れる。 そんな未来予測本を読んで、ワクワク妄想しつつも、「どうせ日本は取り残されるんだろうな・・」とモヤモヤも募った年末年始。 そんな時に目を実開かされたのが、「未来を実装する」という本でした。 日本に足りなかったのは、テクノロジーではなく「社会の変え方」のイノベーション。 という主張のもと、新しい技

          2030年、「空飛ぶクルマ」が普及する。10年後のビジネスで、NPO出身者が引っ張りだこになる意外な理由

          ファンドレイジング@デジタルマーケの求人ご相談が、増えています

          ファンドレイジングのご支援(主にデジタルやマーケ領域)をしているなかで最近、「スタッフを採用したい」というご相談をいくつかの団体さんからいただいています。 ・NPO・NGOへの転職を考えている ・ビジネスの経験・スキルを、非営利セクターで活かしたい ・デジタル・マーケティングの仕事をしたい ・寄付やファンドレイジングに興味がある ・成長している組織で、事業をつくっていきたい といった方がもしいらっしゃれば、よろしければFacebookやTwitterでメッセージ、もしくは

          ファンドレイジング@デジタルマーケの求人ご相談が、増えています

          30代後半、陥っていた「イノベーションのジレンマ」縮小版と、“プレ40代”に意識したいこと

          先週に迎えた誕生日で、とうとう四十路へ大手!・・ というのが現実感をなかなか抱けないのですが(汗)、「どんな歳にしたいか?」と聞いてもらったときに、「守りに入らない!」と口走ったところ、怪訝な顔をされたwのを、、どうしてもまとめたくなり書いてみます。 30代後半は、ありがたいことに「成長」を感じられた時期でした。 それまではある種“辺境“で取り組んでいた仕事が、規模が大きくなったりメインストリーム的に扱われたり、陽の目を見たりする機会もおかげさまで増えました。 競争環境の

          30代後半、陥っていた「イノベーションのジレンマ」縮小版と、“プレ40代”に意識したいこと

          2021年に習慣化すると決めた3つのこと -時間管理・アウトプット・健康-

          あけましておめでとうございます。 新年の目標を宣言されてる方もいらっしゃるなか、個人的には年ごとに目標を立てるのは苦手派なのですが、、 代わりに2021年に習慣化したいことを宣言しよう!と思い立ち、書き出してみました。 1. 時間管理・Googleカレンダーで、どの業務にどれだけの時間を使ったか?の実績をつける ・ポモドーロ法(25分集中→5分休憩のサイクル)をしっかりやる 年末に来年を考えていたら、「あれもやりたい!」がたくさん出てきてしまったのですが、ボトルネック

          2021年に習慣化すると決めた3つのこと -時間管理・アウトプット・健康-

          郡上の森で、子どもと自然体験をしてきました

          3連休、岐阜県は郡上(ぐじょう)の森へ。 子どもと自然体験をしてきました! たき火や薪割り、ツリーハウスに弓矢づくり。 源流の湧き水を手ですくい、倒木の一本橋渡りに、「リスの冷蔵庫」観察etc スタッフの方たちが、小さな子が楽しめる遊びを次々教えてくださり、5歳の娘は終始きゃっきゃきゃっきゃしてました。 僕自身は都会育ちでアウトドアとか全くの苦手科目でしたが、人生初!斧を振り下ろして薪がすこーんと割れて、大満足ですw 木の枝で作った弓矢も、新幹線で不審視されず汗、無

          郡上の森で、子どもと自然体験をしてきました

          古巣ファインドスターでのメールマガジン執筆、卒業させてもらいました

          古巣ファインドスターで書かせてもらっていた、メールマガジン。 スタートから10年ちょっとをもって、卒業させてもらうことになりました! 通販ECの世界に携わり始めてから、ずっと抱いていた「この売り方考えた人、天才!」「売れる仕組みって、こうなってるんだ!すごい!」といった驚きや学び、先人の皆さまへのリスペクト。 20代後半の頃、熱心に読んでいた心理学・行動経済学と掛け合わせ、「ダイレクトマーケの事例を解説したら面白いのでは!?」という熱が余って、社員の頃に手づくりで発刊させて

          古巣ファインドスターでのメールマガジン執筆、卒業させてもらいました

          思いっきり文系(非エンジニア)ですが、テクノロジー@デジタルマーケを手触り感がもてるまで、学びたい

          会社をお渡しするという、大きなひと区切りから早1ヶ月。 「時間ができたら、あれもしたい!これもしたい!」と思いを巡らしていたことはいくつかあれども、ちょうど新しいご支援が始まったりなど、日々慌ただしく過ぎていってしまいます。 そんな慣性に抗うべく(?)、やりたい!やらねば!ということを、気持ちがまだ熱いうちにさらしておくと・・ 「テクノロジー」や「データ」といった領域をちゃんと学びたい!と思っております。 デジタルマーケティングという世界にいるのもあり、技術進化のポジティ

          思いっきり文系(非エンジニア)ですが、テクノロジー@デジタルマーケを手触り感がもてるまで、学びたい

          コロナ禍で、言いたいけど言えなかったこと(雑文)

          「緊急事態宣言、ようやく首都圏でも5/25に解除か!?」と報道される今日この頃。 新型コロナウイルスにともなう社会への影響について、ニュースなど見ながら個人的にいろいろ考えてきたことを言葉に落としておきたい! という衝動を押さえきれず、、ムダに長文をまとめてしまいました。 一次情報では全くないですし、いろんな方の意見の焼き直しというか咀嚼して考えたことを、思い浮かぶままにつづったので、どこまで有意義な情報かというと自信はありませんが・・ ・短期(1-3ヶ月スパン):ポジテ

          コロナ禍で、言いたいけど言えなかったこと(雑文)

          「命か?経済か?」ではなく、“命と命の選択”が今起きている。という主張は、本当なのか?

          今起きているのは、「命か?経済か?」ではなく、“命と命の選択”。 といった主張が本当なのか?を、確かめるために読んだこの本。 よく例に出される、「失業率アップが、うつ病やひいては自殺者の増加を生む」は、過去日本だけでなく世界各地で起こってしまった現象のようですが、不況と緊縮財政(特に公衆衛生予算と医療費のカット)が組み合わさると・・ 「平均寿命が2.4年も短くなった」(ソ連崩壊後のロシア)、「心臓発作の発生件数の増加」(リーマンショック後のヨーロッパ)などなど。 健康そし

          「命か?経済か?」ではなく、“命と命の選択”が今起きている。という主張は、本当なのか?