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NFTとキャラクターコンテンツの可能性について考える【未来考察と妄想】

こんんにちは。何かと話題のNFTとキャラクターコンテンツに関して、何か面白い事が出来ないか?とかビジネス的にこういうのがあればどうだろう、というものを考えたものです。メタバース要素もところどころ記載しています。妄想込みで楽しんで頂けたら嬉しいです。

NFT(Non-Fungible Token)自体の説明は世の中にたくさん記事がありますので、割愛します。ここでは、唯一性を持つデジタルコンテンツとして扱います。

スマホゲームとNFT

電子書籍、アニメ映像、ゲームはいずれもデジタルコンテンツの1つです。特にスマホゲームは、出現率の低いキャラクター/カードなどが手に入る【ランダム/ガチャ】の要素を取り入れているため、すでにデジタルコンテンツに課金しているユーザーが多い分野です。

NFTを活用した場合、レアカードのイラストがアートコレクションとして取引きする事が可能になります。例えば今まで最高ランクのレア(SSR,URなど)が手に入ったとしても、それはほかにも多くのユーザーが所有しており、唯一性はありませんでした。

今後はNFT技術を応用して、目には見えない改ざん不可能なシリアル的なものを埋め込み、【オリジナル】を用意する事が出来ます。さらに売買も許可する事により、価値が生まれます。コレクターであれば、世界にたった1つしかないアートを手に入れるのに必死になる可能性はあるのではないでしょうか。契約(スマートコントラクト)によっては、イラストレーターにも還元出来るでしょう。

これはスマホゲームに限らずで、いわゆるダウンロードコンテンツ系のアイテム達は譲渡・販売可能にする事も可能だと思います。また例えば、「ユーザーが作った衣装や武器」といったものも、売買プラットフォームを用意してゲームに実装するような仕組みを作れば、ゲーム内クリエイター/アーティストなんかも増えるかもしれません。

アニメコンテンツとNFT

アニメについて考えてみます。例えばアニメの名シーンのCGをNFT化し、それを販売するというのは可能です。昔々でいう「セル画」販売のような事が可能ですね。

まだまだ可能性はあります。例えば、キャラクターアバターNFTを用意し、メタバース上で扱えるようにします。例えば世界に100名分しかないアバターが販売された場合、該当アニメの熱狂的ファンで有れば、欲しくなるのではと考えます。この辺りはアニメコンテンツに限らず、キャラクターがいれば、可能ですね。

選抜絵師とNFT。アニメコンテンツに限らないですが、公式が選抜した絵師にキャラクターイラストを依頼し、それをNFT化します。二次創作ではなく、公式扱いにする事で権利問題の解決と、価値の向上に期待できます。〇〇先生が描いた公式アートとなれば、こちらも欲しい!という方がいるのではないでしょうか。

リアルイベントとの連動も考えてみます。該当のアニメファン向けに、限定トークンを販売するか、何らかの条件で配布します。この所有者だけが体験出来るイベントを用意したり、限定グッズの販売も可能になります。これはいわゆるファンクラブとかチケットでも実現出来ましたが、1トークンで長期的に展開が行える事、ほかのトークンとの連動で先々の展開がしやすくなるのではと思います。未来のNFT普及具合によりますが、認証が楽になる可能性があります。

全体的に言えるのですが、例えばトークンが100個しかなく、それを持っている人だけが受けられる体験というのは、長続きするコンテンツであれば、価値がどんどん高まる可能性があります。

電子書籍【漫画小説】とNFT

次は漫画や小説について考えてみます。
まず漫画ですが、こちらはリアルでショップ限定特典で配布されていたイラストカードのNFT化が可能ではあります。ただ数も多いので価値向上にはし難い部分ではあります。ただ、ランダムでスペシャルなものが数点もらえる、なんてことは可能でしょう。

また【直筆サイン付き】【サイン会】について考えました。画像としてはいくらでもコピー出来ますので、今まで電子としては難しかったです。NFT技術を活用する事で、【世界に数点のサイン付きオリジナル電子書籍】が可能になりました。作者のファンであれば、オリジナルが欲しいという方もいるかもしれません。

小説/ライトノベルも考えました。文字データをトークン化、、、なかなか難しいなと思いましたので別アプローチを考えました。例えば、物語に出てくる「キャラクターのフレーズ(台詞)」についてNFT化して何らかの権利も付与して販売します。需要有り無しはさておき少し面白いかなと思いました。後設定の一部とかも出来なくは無いと思いますが、自己満足要素が高くなりすぎるかもしれません。

音声、ボイスについて

これはどうなの?という声も聞こえてきそうですが、最後にボイスも考えて行きます。例えば有名な声優さんの音声データがあるとします。これも他のデータと同様で、いくらでもコピーが出来ます。

これをNFT化して、例えばファンクラブの一部の人しか所有出来ないデータにしてみます。例として、25歳の時の○○さんのボイスデータというのは貴重性が高く、かつそれがオリジナルであるというのはファンにとって嬉しいものかもしれません。

またアニメで利用したボイス(台詞)があり、それをNFT化するというのも可能ではあると思います。昔々でいうオリジナルテープにあたります。

最後に

まとめとして、NFT技術を応用する事で、デジタルコンテンツ/データはやろうと思えば何でも唯一性を持たせる事が出来ますし、そのNFTを譲渡販売する事を許可する事で、個別の価値を付加出来ます。

トークンとデジタルコンテンツは所有としての価値もありますが、何らかの体験を受けられる権利としても活用出来ます。

コレクターが多く、関わるイラストレーター/小説家脚本家/アーティスト/声優などクリエイターが多い、キャラクターコンテンツだからこそ、様々な可能性が考えられます。NFTの思想である、クリエイターを支援するという目的も達成していけると思っています。

金儲け問題

ただ、賛否両論が出る部分として、あえて悪い言い方をするといわゆる【金儲け】として、クリエイターやコンテンツが利用される可能性があります。また、リアルでも起きている転売というものがあり、本当のファンは高額でNFTを買わされてしまうなんていう事も起きかねません。

今後の未来で、さまざまなメディアでもこうした部分が取り上げられるのではと思います。

NFTの価値について

見た目は同じでも、【デジタルで唯一性のあるものを所有】するという事について、何らかの権利が付いていなければ、自己満足と捉えられる方も多いのではないかと推察しています。

確かにその通りでもありますが、しかしリアルにおいても、正直見た目は9.99割同じなブランド物、それこそ9.99割見た目が同じなアートがあったとして、見る人が見れば「本物でも偽物でもどっちも同じ」に見えると思います。これは値段がどうこうだけでなく、オリジナル/本物を持つ事への価値観があると考えています。

例えば、スマホゲーム内における「希少性の高いキャラクター/カード」においても、そのゲームをやってない人からすれば、正直なとこおデータというものになぜそんなにお金をかけるかわからないと思います。でも宝石とか著名人のサインも人によっては価値がわからないですよね。

結論として、デジタルでもリアルでも所有する当人にとって価値が高ければ、それは誰が何と言おうが「価値があるもの」と言えるのではないでしょうか。

色々な課題も書いてしまいましたが、未来に向けて、NFTがキャラクターコンテンツのファンもクリエイターも楽しく満足出来るサービスに活用されたら良いなと思います!

最後までお読みいただきありがとうございました!

成川 雄大

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