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ロンドン・ロックダウン8週目:できるようになったこと【無料公開】&羽織を着て外へ

イギリスは今週、基本的にロックダウンを維持しつつも一部の緩和を行いました。そのお話と、友達がBBCニュースに登場したお話と(笑)、わたしの他愛ない日常をお届けします♪

まず、今週月曜日(2020年5月11日)から自宅で仕事ができない人は通勤をして良いということになりました。公共交通機関も利用可能ながら「できれば徒歩や自転車、車で」というリクエスト付き。

ただし上記の記事でも述べられているように、みんなが一斉に通勤を始める感じではありません。そもそも職場が安全に働ける環境か?というのを考えつつ、少しずつ職場に戻る人が増えていくのでしょう。

次に、今週水曜日(2020年5月13日)から、公園での運動や日光浴のために無制限に外出できるようになりました。また、イングランドでは車での移動も許可されます。たとえば同居家族とならテニスなどのスポーツやピクニックを楽しんだり、あるいは車でビーチなどに行ったりしてもOK。

あともう1つ大きな変化として、他人と2メートルの距離を保つことを条件に、同居家族以外の人1人と公園で会えるように。離れて住んでいる家族や恋人、友人と、制限付きながら会えるわけです。「会えるのは一度に1人だけ」というのがやはり大きなポイントでしょう。会う人数は少なければ少ないほど良いのです。

こういった外出緩和に関しても、やはりみんなが一斉に導入するわけではなく、わたし自身もわたしの友人たちの大部分も相変わらずステイホームを守っています。

規制を緩和して実際にどういう変化が起こっているか?というデータも出始めています。

今後、気にしていくべき数値として「R値」(基本再生産数)があります。これは感染者1名が他の何名に感染させるかという数値で、つまりR値が1以上であれば全体の感染者数は増加、1以下であれば減少していくわけです。先週まではこれが「0.5~0.9」だったのが、2020年5月15日付けのニュースでは「0.7~1.0」に微増。やはりロックダウンを緩めると、感染率は上がるのですよね💦

ちなみにこのR値がイングランド内でいちばん低いのは、意外かもしれませんがロンドンです。計算を行う機関により数値は異なりなすが、ロンドンのR値は「0.4」とか「0.6」とか。国内一の人口密集地ながらもこの数字まで下げられたのは、各自やロンドン市の努力があってこそだと思います。

さて、ロックダウンは1人1人の生活にさまざまな形で影響を及ぼしていますが、わたしの友人であるキンドラ(愛称キティ)もその1人。キティは先週土曜日に結婚式を挙げる予定だったものの、パンデミックのために来年に延期することに…。

結婚の代わりに彼女が何をしたかというと、軍服をまとって自分の住むエリー(ケンブリッジ近郊の町)を散歩したのです。キティは歴史研究者で、歴史的な衣装を多数所有。「なんちゃって」の衣装ではなく、ほとんどが当時使われていた本物です。自らがそういった衣装を着て、小中学校や博物館、イベントで歴史に関する講演をしたり、クルーズ船で海賊に扮してツアー客を楽しませたり、BBCの時代ドラマに出演したりするのが彼女のお仕事。

キティが毎日異なる軍服を着て自宅付近を散歩していたのは、イギリスでは5月8日に毎年VEデー(ヨーロッパ戦勝記念日)が祝われるので、そのタイミングに合わせてでした。「第二次世界大戦において女性が果たした役割」について知ってほしいと願うキティがこの週にまとった衣装がどんなものかは、上記のリンクからぜひご覧になってくださいね♪

ちなみにキティは着物も大好き!そのうち、こちらでのインタビューシリーズにも着物姿で登場しますのでお楽しみに💓

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