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植物の色を楽しむ

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植物の色を暮らしにとりいれ、美しく楽しむ --- ハーブティー、浸出油、ティンクチャー、染織、顔料作り(フィトピグメント) etc. ---
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#自然の色

藍の石けん〜3種の沈殿藍の色確認〜

藍の石けん〜3種の沈殿藍の色確認〜

夏から作り溜めた沈殿藍や藍の石鹸のこと、メモ記事の続き。
沈殿藍、インジルビン、青汁、少しだけできた違うパターンの藍やその他の色素のもの、順番に書いていくうちの最後、少しずつできた沈殿藍と最近採集したピンク系のフィトピグメントの色確認です。

テーマは色確認だったのですが、石けん自体もチーズケーキみたいに可愛くできてとても気に入っています。

沈殿藍いろいろ以前にポストしたバケツや寸胴サイズで作っ

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藍の石けん〜藍の生葉〜

藍の石けん〜藍の生葉〜

夏から作り溜めた沈殿藍や藍の石鹸のこと、メモ記事の続き。
沈殿藍、インジルビン、青汁、少しだけできた違うパターンの藍やその他の色素のもの、順番に書いていくうちの、青汁(藍生葉)の石けんです。

生葉染めをする時のようにミキサーした藍の青汁から固形分を除いた液体を水分に使いました。
そのジュースは作ってから一晩置いて酸化させ、茶色の上澄み液に苛性ソーダを溶かして鹸化させた後、タネを3つに分けて、1つ

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藍の石けん 〜インディゴレッドのピンク〜

藍の石けん 〜インディゴレッドのピンク〜

夏から作り溜めた沈殿藍や藍の石鹸のこと、メモ記事の続き。
沈殿藍、インジルビン、青汁、少しだけできた違うパターンの藍やその他の色素のもの、順番に書いていくうちのインジルビン編です。

※前のポスト

インディゴレッドーーインジルビン前のポストで熱湯抽出の沈殿藍で赤い色素ができてしまったために紫になったと書きました。この赤い色素がインジルビン、インディゴレッドとも呼ばれます。
化学的にはインディゴ

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藍の石けん 〜紫の沈殿藍〜

藍の石けん 〜紫の沈殿藍〜

夏から作り溜めた沈殿藍や藍の石鹸のこと、メモ記事です。
沈殿藍、青汁、インジルビン、少しだけできた違うパターンの藍やその他の色素のもの、順番に書いていきます。

熱湯抽出沈殿藍の石けん前に藍活2021としてポストした沈殿藍のうち、生葉を発酵させないで熱湯で抽出して作った沈殿藍を石けんにしました。
沈殿藍の時点で発酵のものよりも色が濃く、藍色が濃縮されているかと期待していましたが。。。 結果としては

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ルビーロウで染める、テスト

ルビーロウで染める、テスト

※本記事には虫の写真が出てきます。苦手な方はご注意ください。

自然の素材を使った染色には植物だけでなく泥や虫や、貝なんかも使うことがあります。
虫で代表的なのがカイガラムシで、エンジムシ(コチニールカイガラムシ、虫の本体からカルミン酸)ラックカイガラムシ(分泌物、ラッカイン酸)で染まる赤色は色調や鮮やかさが独特で、他の素材では代え難いものです。共に染色だけでなく食品の着色料として認められています

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藍活2021/沈殿藍を作る

藍活2021/沈殿藍を作る

秋が深まって冬の足音が聞こえて来る直前になってしまいましたね。
振り返ればこの夏は塩石けんにかかり切りで、会社員の方も時間外の勉強が煮詰まっていて結構ぎゅうぎゅうでした。でもその隙間で藍活もちゃっかりというか無理やりねじ込みました。
今年は1kg強の生藍葉をてに入れて、沈殿藍作りに挑戦です。

沈殿藍の作り方沈殿藍の作り方はいくつかありますが、一番ポピュラーなのが数日間水に浸して発酵させる方法です

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フィトピグメント(植物顔料)を作るデモ動画のテスト

フィトピグメント(植物顔料)を作るデモ動画のテスト

テスト投稿です。

今日(9/20)、メディカルハーブの資格取得等のハーブ関連でお世話になりっぱなしのゆかわちえみ先生の教室、Phytolife Design Studio NoANoAの10周年記念イベントがありました。
オンラインのトークイベントで、ゆりくまも植物色素のヲタクトークゲストとしてお声かけいただき、ゆかわ先生、樹脂ヲタクの手島佐枝子先生はじめ、ご参加の皆様と共に楽しい時間を過ごさせ

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植物の色や形を移して染める、花葉のおき染め

植物の色や形を移して染める、花葉のおき染め

この半年から1年くらいの間、うずうずと眺めていたある植物染めに手を出してしまいました。
バンドルダイ、ボタニカルコンタクトプリント、エコプリントなどと呼ばれている、植物素材の色や形を直接写し取る手法です。 まさに一期一会、世界に一枚だけの作品ができあがります。染料植物を使うよりも、身近で採集した草花、ハーブ、落ち葉などの素材を使うことが醍醐味のように思います。

染め付けるテクニックは、特に日本語

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青のフィトピグメント(植物顔料)

青のフィトピグメント(植物顔料)

植物の色素を取り出して顔料化したもの、植物顔料を作っています。手作り石けんの着色に使えないかと取り組んだのがはじまりで、講座をさせていただいていた時にフィトピグメントと名付けて商標を登録しました。

私が発明した物ではなく、染色の現場では廃液処理だったり、紅型染めや木版プリントの色材作りに使われている手法で、フィトピグメント講座ではキッチンで少量を作りやすいように工夫した方法をご紹介していました。

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フィトピグメント(植物顔料)アボカド

フィトピグメント(植物顔料)アボカド

アボカドの顔料を作りました。
あの黒くて緑のアボカドから、ピンク〜ブラウンが作り出されます。不思議不思議〜。

作成途中の写真

アボカドはタネと皮を使用しました(写真左上)。3個分くらいです。
普段の食事に食べたものを、緑の可食部をよく洗い落として冷凍してあります。
乾燥させるとよくないと聞いたことがありますが、比較したことはありません。私くらいのお遊びでは違いがわかりませんが、染織の作品を作る

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アボカドでピンク染め

アボカドでピンク染め

植物顔料作りをコツコツと続けています。
石けん作るには準備含めてどうしても2時間くらいは欲しいんですが、これが難しくて。。。 顔料作りはながらでできるので、そちらで作りたい欲を紛らしている感じです。

アボカドの種と皮から、赤い色素をとることができます。煮出し液をよく酸化させるか、アルカリ性で煮るかというところ。桜染めと同じような感じだと思います。

顔料作りは日数がかかるのでまだ途中なのですが、

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藍の生葉で緑染め

藍の生葉で緑染め

蓼藍とのお付き合いが続いています。
ベランダの植木鉢(5株くらい)で育てている千本という品種は花がつくのが遅いとのことです。まだ花芽がついていないかも。

大きなものを染めるほどは量がないのと、ストールがたくさんあっても使い切れなくてもったいないので、小さな実験に使っていこうと思います。
今回は素材の確認と緑染めトライアルです。

刺繍糸とリボン大物は困るけど試験布やポケットチーフも寂しいなあ、試

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