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帰遅スープにまつわる往復書簡

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#スープ365

賞をもらった、その後で

賞をもらった、その後で

昨晩、年に一度開催される料理レシピ本大賞の発表があり、『帰り遅いけどこんなスープなら作れそう』が、料理部門で入賞しました。

壇上でアンバサダーであるキャイ~ンの天野ひろゆきさんから賞状とガラス皿的な盾を手渡してもらった。編集の野本有莉さんとキャンベルスープ缶のTシャツを色違いで着て、写真見ると親子みたい。

帰ってnoteを覗いたら、野本さんがすでにこんな記事を書いてくれていた。ここまでベタ褒め

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『新しいカテイカ』について、そろそろ考えてみませんか?

『新しいカテイカ』について、そろそろ考えてみませんか?

今週の日曜日、下北沢の本屋B&Bで、新刊記念トークイベントを行った。ゲストには生活史研究家の阿古真理さんを迎え、編集の野本有莉さんと三人での対談形式。

阿古さんとはプライベートでも友人で、よく料理や家事の話などをしている。阿古さんの近著『料理は女の義務ですか』(新潮新書)は人はなぜ料理をするのかという大きなテーマのもとに料理の変遷が書かれているのだが、その最初にスープの章がある(実は私もスープ作

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「料理好きです」といえない理由

「料理好きです」といえない理由

先日、こちらの有賀さん主催のイベント(座談会?)に参加してきました。

子育て中の主婦の方、学生の方、料理がすごく好きな人、作るのは別に好きじゃない人、一人暮らし、家族がいる人など様々。有賀さん含め8名の参加者。

他の参加者の方から、「どうして一人暮らしで忙しいのに料理をするの(したいの)?どうして買わないの?」という質問でふと気づいた。

私は本当は、料理をするのが好きだ。

私が料理で好きな

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「作る楽しさ」と「簡単さ」の奇跡的なバランス

「作る楽しさ」と「簡単さ」の奇跡的なバランス

有賀さんとの往復書簡的なnoteをきっかけに、色々な人からレシピ本の感想をいただいた。そこで気づいたのは、私が有賀さんのレシピを好きな理由が「自己肯定感が高まる」からだ、ということだ。

さらに私はこの方のツイートに深く共感してしまい、どうしてコンソメ使わないとすごい事をした気分になって、妙にテンションが上がるのか考えてみた。
そこで初めて、コンソメを使わない料理のほうが「料理している感じ」が味わ

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自分で作った料理(たいしたものでなくていい)への愛しさを知ってほしい

自分で作った料理(たいしたものでなくていい)への愛しさを知ってほしい

有賀さんが私が書いたこちらのnoteに対するお返事を書いてくださった中で、ちょっと驚きながらもうれしかったことがある。

私も帰りが遅くなってちょっと手抜きをしようとして、スーパーの惣菜売場で買うものがみつからず立ち尽くす日がある。

私が前のnoteに「コンビニの棚の前であんまり美味しそうでもなければ安くもないものから食べるものを選ぶのがすごく苦手」と書いたことに共感してくださったこの言葉、有賀

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コンビニの棚の前で立ち尽くすことと、料理の腕前の関連性について

コンビニの棚の前で立ち尽くすことと、料理の腕前の関連性について

忙しくてそのままになってしまっていたが、先日私が書いた『ごはんマシンに変身するわたしと、疲れて帰ってきた日のごはん作りについて』という記事に対して、編集者のユリさんが、こんな感想の記事を書いてくれていた。

私が「忙しいときってこのぐらいの手抜き料理でもしかたないよね」みたいなことを書いたら、ユリさんが私の「このぐらいの手抜き料理」の内容を読んで、驚いたという内容だ。

私は疲れたとき、フライ

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それぞれ基準は違うけど、みんな自分のちょうどいいを見つけてほしい

それぞれ基準は違うけど、みんな自分のちょうどいいを見つけてほしい

疲れて帰ってきた日は、本当に何もしたくない。有賀さんのこのツイートを見て、私は本当にそのとおりだなと思った。

外食も疲れるし、コンビニで選ぶのも面倒くさくて(コンビニの棚の前であんまり美味しそうでもなければ安くもないものから食べるものを選ぶのがすごく苦手)、早く家に帰りたくてとりあえず家に帰ってしまうことがたまにある。家の冷蔵庫にたいしたものが入っていないのもしっているけれど。

ちょうどおとと

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