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【こぼレビュー】HYPERDEMON(再)

:クリアしてからのSteamレビュー再投稿用:  HYPERDEMONは、敵を倒すと時間が増える、ただそれだけのゲームです。円形のアリーナのような場所にプレイヤーはいて、そこから落ちたり、敵に接触したり、時間がマイナスいくらになるとダメ。  あまりに単純で、あまりに斬新なゲーム…。  一応近いゲームって考えてみたんだけど、多分キャッチタッチヨッシーですね。キャッチタッチヨッシーもまた、この世で考えうる本当に面白いゲームの一つなんですが…。それはまた別の機会に触れることになる

    • [随筆]好きかも、つぼ八。

       君たちはつぼ八を知っているか。都会の人なら見たことあるかもね。要するに和民魚民あの辺に連なる安い居酒屋です。今はその二つも見ないし、もうあんまりないかな?  僕は魚民もつぼ八も人生で一度しか行ったことがないのだけれど、どちらもオフ会で、どちらもいい経験で、すっごく感動した。その話です。  魚民のときは確か高校をハネった直後で、2000年ごろじゃないかな。世の中のことも難波のことも何にも知らなかったってわけ。まぁ今もそれほど知らないけどね。  今でこそシンフクのガチ中華が~

      • おまけ:今夜勝ちたいデッドロック部/DeadLockキャラ紹介

        本記事はもともとは単なるゲームを触っての感想でしたが、 MOBAの経験が浅い友達たちとやることで、もうちょっと充実した紹介が書けそうなので、今夜勝ちたいとして、チュートリアルで教えてくれないことのレベルアップ座学としてここに書き直します。   第一部・ゲーム全般 ここではゲーム全体を通してどういった考えで動きべきかを示します。 0・チュートリアルで特に教えてくれない細かいルール 〇マッチング  ・野良の時は最低3体使用キャラ選択、右クリックでその中で優先度希望指定がで

        • [こぼレビュー]Deadlock

          作った:Valve 遊んだ:Steam 「先に進める」デザインの道は常に険しい。 アルファバージョンが始まったDeadlock。 何のゲームか知らなかったが、要するにTPSのMOBAである。 特に今作は建付け(つまり理屈としてのシステム)の見どころが多いのと、下手したらArtifactくらい流行らなさそうなので本番に少しでも人が集まるように紹介しておこう。 一番似ているゲームはSMBC(スーパーマンデーナイトコンバット)で、このゲームを俺はサービス終了手前の24時間を通し

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        • こぼレビュー
          57本
        • 随筆
          12本

        記事

          [随筆]ルール、ゲーム、アガペー。

           そもそも、なぜそうまでしてゲームが好きなのかというと、結構むずかしい。  だが、ゲームの何が好きかというと結局ルールなんだよな。  これに関しては間違いなくて、さらになんでルールが好きかというと平等だからだ。もし、現世がなんの問題なく平等だったとして、ゲームが好きだったか。うーん、好きでいたいがどうだろう?それがわかる機会はこないだろうが。  ゲームはルールによって他者と関われることができて、このルール上は不平等でさえも規定されたルールで執行される以上、文句の余地はない

          [随筆]ルール、ゲーム、アガペー。

          【こぼレビュー】鏡のマジョリティア

          作った人:ぴーさん 遊んだ:Windows(Booth) ゲームでゲームを通じた何かを表現するときの”部材”はこの10年で完全に揃ったといっていい。あとはどうするか、だ。  鏡のマジョリティアは部分的にいえば流行りの謎解きゲームと、the case of the golden idolとTCGを足したようなゲームで、総合的にいえば見たこともないゲームになっている。  実は謎解きの言語解析的な部分については、最初にフォーカスされる”掴み”ではあるもののそれほど凝った謎かけ

          【こぼレビュー】鏡のマジョリティア

          Void stranger

          今回、Steam上のレビューでは少し「全く見たくない」人向けのネタバレを含むと思われる部分を切り分けて本レビューにしました。対してネタバレしてませんが。 読む方は自己責任でよろしくお願いいたします。 作った人:System Erasure 遊んだ:Steam 架空を論理的に積み上げていくことに意味はある。 フィクションとの付き合い方というのは人間の永遠の命題だ。 何かに立脚していないフィクションは絵空事になり、重みをもちえない。 その点で本作はゲームのフレーバーとしての

          Void stranger

          The Case of the Golden Idolの日本語化をしました。②

          しました。 1の記事がメインですので、1からどうぞ。  本記事ではローカライズに当たって、色々やったことを忘れないうちに書いておきます。 7/10くらいに確か、やる!って言ったんだと思います。 自分が実況プレイしてたときに、クリア済の人が盛り上げてくれたので。つまり持つべきものは視聴者やね。 ・まず、文字だけ差し替えるのはアンパック・リパックツールで簡単そうだったのでやってみたけど、これじゃあ回答欄とかが変えようなかったので詰み😭 ・ふーむと考え、マウスをポチポチして

          The Case of the Golden Idolの日本語化をしました。②

          The Case of the Golden Idolの日本語化をしました。①

          しました。 http://yupika.dilettantegames.net/nukadoko/goldenidol ↑からぜひどうぞ(1/8 ドメインが失効してたので別の取りました) (6/6 リンク直ってなかったので直しました。あと、いつか忘れたんですが今はMacも日本語化可能です。やり方はSteamのレビューとかのほうが詳しいかも。) 以下は遊んでほしいので書きました。 タイトル:ゴールデンアイドル、または物語の楽しませ方について。 ではどうぞ  The Cas

          The Case of the Golden Idolの日本語化をしました。①

          【こぼレビュー】結婚するって、本当ですか?

          書いた:若木民喜 出した:小学館(ビッグコミックスピリッツ)  大原と本城寺は職場で出会い、結婚する。  日本には「失われた三十年」、という言葉がある。これは、高橋留美子がめぞん一刻を書いて以来の恋愛マンガ不作の年月を表す。  本作はめぞん一刻に挑戦した一作で、かなり成功しているといえる。結論から言えば失われた三十年がようやく終わったと思える会心の出来である。  まず、めぞん一刻に挑戦するには現代的なアップデートを図らねばならない。これがまず大変な作業でふつうめげる。そ

          【こぼレビュー】結婚するって、本当ですか?

          [こぼレビュー]フランチャイズ つくだ☆マジカル

          書いた:小田扉 出した:小学館(連載は読売中高生新聞)  あつみが働くコンビニつくだの店主であるボナンザは魔法使いであり、かつて同僚の三人と共に魔王と戦ったことがある。  不条理な驚かせがいのあるギャグと意味のあるストーリーを連結させることは難しい。だが、1話完結ギャグ漫画には赤塚不二夫の幻影があり創作が難しい。  この問題に取り組むにあたってストーリーを追いかけてるようで完全にストーリーを手放した作風のうすた京介がウケたのが90年代。その方法とは「部分部分で見れば意味が

          [こぼレビュー]フランチャイズ つくだ☆マジカル

          [こぼレビュー]二月の勝者

          書いた人:高瀬志帆 載せてる:小学館(スピリッツ)  過去に自分が教えた空手教室の生徒に満足な戦績を残せなかった苦い経験のある佐倉は新入社員として入った都内中堅中学受験塾で大手学習塾から転職で来た塾長黒木と共に新小学六年生の中学受験を受け持つことになる。  商業ベースにはドラマ作りの理想と限界がある。  キャラクターベースのストーリーは読みやすさの確保に貢献する。たとえば、まずは卵アレルギーの大食い少年Aがバケツプリンを食べたいストーリーとする場合、アレルギーなのに食べ

          [こぼレビュー]二月の勝者

          【こぼレビュー】トクサツガガガ

          書いた:丹羽庭 出した:小学館(スピリッツ)  隠れオタクとして特撮ファンをやっている社会人中村叶は、余り隠せていない少し年上の吉田や似てて非なるジャンルのアイドルオタクの北代などと出会い楽しく過ごすが、その人生には趣味を全否定する自分の母親との対決が控えていた。  この作品を語る時にまず指摘したいのが「目玉焼きの黄身 いつつぶす?」とかぶる時期が多い連載であることだろう。どちらも実生活では重箱の隅のようなジャンル・趣味を拡大し、あえてこだわり、それをまた、うまく本筋への

          【こぼレビュー】トクサツガガガ

          [こぼレビュー]三国志真戦とか

          作った:知らん 遊んだ:Android(Pixel5a)  リビングゲーム…活きているゲームとはなんなのか。それは他のプレイヤーとの交流に他ならないかもしれない。  三国志真戦は重課金の代名詞トラビアンから続くプレイヤー同士の殴り合いのゲームで、その筋で言えばかなり洗練されたところにある。  トラビアン自体は調べてもらったほうがいいけど簡単に書いておこう。  トラビアンは膨大なマス目の陣取り合戦で、1マスには資源・何もない・もしくは1国が存在する(もうちょっと色々あるかも

          [こぼレビュー]三国志真戦とか

          DEATHLOOP

          作った:ベセスダ 遊んだ:Steam(マウス+キーボード)  シンプルなフラグを豊かに見せるのがデザインされたゲームである。   デスループはFPS版クロノトリガー+FPS版ムジュラの仮面(シルフェイド幻想譚、YU-NOでもいいけど…)ともいうべき、時間の繰り返しをテーマにフラグ立てパズルを解くゲームだ。好きな攻略順、膨大な脇道…こう書くと自由度が高そうだがクリアという一点においてはほぼリニアな構造を取っている。  脇道に逸れることも必ず必要なYU-NOや多岐にわたる展

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          2022の音楽レポート

          概要:  アップルミュージックの契約も2年目に突入した。  1年の動きを自分の中で追えるように、「新規開拓 2022」というリストを作って気になったのを入れていったんだけど、これが結構よかった。  このリストを振り返りながら、自分のきもちと向き合おうと思います。リストの順番は追加した順番ですので、ほぼ聞いた順の時系列になります。 (Apple musicのNew musicはあなたが再生したことない曲という意味で、まぁまぁ古い曲もオススメにだしてくるので、今年出たとは全然限り

          2022の音楽レポート