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2021年7月の記事一覧

新聞社のいう「報道の自由」その古傷

新聞社のいう「報道の自由」その古傷

はじめに
新聞記者のモラルや遵法精神に欠けた取材が問題になっています。それだけでなく、政権に対する過剰なまでの監視・揚げ足取り、中立性に欠けるような報道にも少なからぬ疑問の声が上がっています。一方で、新聞記者の文化としての「報道の自由」の主張は極めて頑なで、一般市民からすれば理解に苦しむ部分も出てきています。

人権が軽視された時代
なぜ、これほどまでに「報道の自由」を主張するのでしょうか。歴史を

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集団免疫のイメージ

集団免疫のイメージ

集団免疫について、ちょっとわかりづらいかもしれないので図で説明します。

免疫保持者が盾となる基本的に、免疫を持っている人は他者に感染させる可能性が低くなります(物理的にウイルスを運ぶこともあるのでゼロにはならない)。免疫を持っている人が集団の多数派であれば、感染が起こりにくくなり、その状況が続けばいずれ感染症が終息します。

この場合、免疫を持っている人は存在するだけで他者を守る勇者です。

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新型コロナワクチンの集団免疫はゴール位置がすこし遠いかも、という話

新型コロナワクチンの集団免疫はゴール位置がすこし遠いかも、という話

新型コロナワクチンによる集団免疫は、一般的な感染症よりハードルが高く、甘い見積もりでいるとがっかりするけど、効果はちゃんとあるのでしっかり接種しようね、という話です。

一般的な感染症の集団免疫は60%~70%、つまり、全人口の6~7割が免疫を獲得していれば、感染がおこりにくくなり、感染者数が抑止されると考えられています。しかし、この基準で期待していると十分な効果は得られず、反ワクチン派の反対材料

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大麻(マリファナ)規制を残すべき理由

大麻(マリファナ)規制を残すべき理由

はじめに日本において、医療用大麻の取り扱いが話題になっていますが、生物学者や医療関係者の見解としては「医療用を解禁するのは当然だが、一般の嗜好用は規制すべき」という元々の見解がようやく通ったという感想が大半です。医療用としてはモルヒネを超える薬効が期待されているので、使わない手は在りません。一方で、大麻は麻薬としては危険なので、アメリカの一部のように解禁すべきではないという理由を解説します。

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WHOにおける麻薬(特に大麻)の取り扱い

WHOにおける麻薬(特に大麻)の取り扱い

WHOと国連麻薬委員会は、いわゆる麻薬類の取り扱いの指標を定めています。厳密には、WHOが医学的立場から勧告しつつ、国連麻薬委員会が「1961年麻薬に関する単一条約」「1971年向精神薬に関する条約」において条文による定義を行っています。全文はこちら

https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=97128000&dataType=0&pageNo=1

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