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婚活アプリで出会った相手が、既婚者だった話。2日目

私の傷ついた心が、回復に向かうまでの日々を、書いている。いつまでも暗い夜は続かない。今はそう思えなくても、必ず元気になれる。そして、乗り越えた自分にしか見えない、今の自分では想像できないような世界が、未来で待っている。

発覚2日目。まだ、心はボロボロ。

朝、目覚ましが鳴っていたが、起きることができなかった。

職場に電話をして、休む旨を伝えた。

社会人失格だと言われようがなんだろうが、無理して出勤したところで、逆に迷惑をかけてしまうと思った。

その日は、前日に引き続き、妹を誘って、一日中連れ回してしまった。

カフェでランチをして、二軒目で美味しいデザートと紅茶をいただいた。それで、帰してあげればいいのに、さらに、私の家に来てもらった。

アプリで出会った彼は、何度も私の家に遊びに来ていた。

手料理を振る舞って、お酒を飲んで過ごしたり、何時間も、いろんな話をして笑った。イチャイチャたり、SEXもした。たくさんの楽しい思い出がある。

家で家具を見るだけで、楽しかった記憶が鮮明に蘇るので、妹に上書きしてもらいたかった。

彼が座っていた椅子や、ソファ。愛し合ったベッドを妹が触れてくれた。というか、体で塗りたくってくれた…笑

妹の念が入った途端に、2人の思い出から色が抜けて、グレートーンになっていくのを感じた。

夜まで付き合ってくれた妹は、相当疲れたと思う。

その日も私は、精神安定剤を飲んだ。

枕に、彼の香水の香りを探したが、もう見つけられなかった。

その代わり、ほのかに香る、妹の優しい香りを嗅ぎ、泣きながら眠った。

これが、私の2日目。

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