見出し画像

予防と気遣いの国ニッポン①(一時帰国で見た良い事・不思議な事30連発)_パリ節約自炊生活番外編

パリ節約自炊生活10ヶ月目にして日本に一時帰国しました。渡仏前は見慣れた東京の景色も、久々に見ると色々と新鮮です。という事で今回は、一時帰国で見て感じた、初めて来日するフランス人がびっくりするであろうニッポンの良い事・不思議な事30連発を2本立てでお送りします。

1.トイレがアミューズメント施設

こちらは羽田空港国際線ターミナルのトイレ。パリのそっけない、というか便座すら無いトイレに慣れているので、久々の日本のトイレは綺麗で多機能、まさにアミューズメント施設の乗り物のように感じました。
ちなみに、以前フランス人の友人に「日本のトイレってカーズ(映画)のように噴水が吹き上がるんでしょ!?どんな感じなの?」と聞かれた事があり、やはり時刻には無いアミューズメントとして捉えているようでした。

パリのおトイレにご興味ある方はこちらもご覧ください。

2.トイレが綺麗、しかも無料!
日本のトイレは本当にどこに行っても綺麗です。ぴっかぴか。パリではトイレの数も少ない上に、あまり清潔で無い所も多いので、日本のトイレに改めて感動します。もちろんパリにもたまに綺麗なトイレもありますが、基本的に綺麗なトイレは有料、無料で綺麗なトイレは、それだけで日本の観光資産だと思います。

3.券売機や改札が壊れてない
当たり前だと思うかもしれませんが、パリの電車や地下鉄の券売機や改札は5箇所に1箇所は壊れています。そのため、生きている券売機に長蛇の列ができたり、切符は買ったのに壊れていて出られ無いので改札を飛び越える人がいたり、なかなかカオスな状況です。10ヶ月ぶりに使ったSuicaは、そのネーミングの成り立ちを物語るかのように、スイスイ快適!普通の電車移動が普通にできる日本は素晴らしいです。

4.電車やバス料金が分かりづらい
乗りやすいのは良いのですが、その料金はかなり分かりにくいです。パリ市内は一定区間は電車・地下鉄・バスが同一料金、観光客はカルネという回数券を買えば全て乗れるのでとても便利です。欧州の様々な都市を旅行しましたが、基本的には一定区間内は全ての交通機関が同一料金が一般的です。観光客が全員Suicaを買うわけでは無いと思うので、都度移動のたびに料金を確認して切符を買うのはかなりハードルが高いと思いました。

5.大量の注意事項貼紙

たまたま利用したバス、この写真に写っているだけで、9枚(内、ドアの前に立つなが5枚)もお願い又は注意事項の貼紙が貼ってあります。フランスではほとんど広告も注意事項貼紙も無いので、初めてこれを見たフランス人は驚くと思いました。

6.その上、鳴り止まないバスや電車のアナウンス
フランスでは基本的にほとんどアナウンスがありません。駅やバス停に到着しても駅名を読み上げないし、「閉まるドアにご注意ください」もありません。あまりにスリが多いので地下鉄では「スリに気をつけてください」が日本語を含めた数カ国語で流れますが、注意といえばそのくらい、しかも全て自動音声です。運転手さんはいますが車掌さんがいないので、自動音声以外のアナウンスは事故で故障した際や、交通事情でバスを降りる必要がある際など、かなりのっぴきなら無い緊急事態に限られます。
日本では「次は○○に停まります」「閉まるドアにご注意ください」「右に曲がります」「ただいま春の交通安全キャンペーン中です」と次から次に車掌さんや運転手さんのアナウンスがありますが、日本語がわから無い外国人が聞いたら、「あれ?何か問題があったかな?」「降りる必要がある?」とドキドキしてしまうでしょう。

7.「他のお客様のご迷惑になりますので...」
電車やバスのアナウンスの中でも久々に聞いて斬新だったのが上記のセリフ。フランスは基本的に自己責任の国なので、他のお客様のご迷惑になったとしても客同士の話であり、地下鉄やバスの運営会社が口出しするものではないので、アナウンスだけでなくポスター等でも「他のお客様のご迷惑に」と第三者である運営会社が配慮するのは見た事がありません。フランスではマナーがなっていないかと言うとそんな事はなく、言われなくても自己責任でやっている、という感じだと思います。

8.バリアフリーのバスが少ない

写真はパリではなくバルセロナのバスですが、パリのバスも同様にフラットで、車椅子やベビーカーがそのままサポート無しに出入りする事ができ、かなり便利です。日本で何度かバスに乗りましたが、フラットタイプのバスに出会わなかったので、日本ではこれから浸透してくれば良いなと感じました。

9.歩道を自転車走ってる
パリをはじめ欧州各国、自転車は車両扱いなので自転車専用レーンか車道を走り、歩道を走っているのは見た事がありません。久々の日本で歩道で自転車に轢かれそうになり、そういえば日本は歩道を自転車が走っていた事を思い出しました。日本でも車両扱いなのは同じだと思いますが、過去からの習慣や自転車専用レーンが少ない事で歩道を走る様になったのだと思います。欧州では歩道を歩いていて自転車のベルを鳴らされる様な経験が無いので、欧州の人はかなりびっくりすると思いました。

10.視覚障害者誘導用ブロック(通称点字ブロック)が整備されている
そういえば視覚障害者誘導用ブロック(通称、点字ブロック)はパリをはじめとした欧州の各都市ではあまり見かけません。改めて気づくと、日本は駅中や駅前だけでなく、郊外まで広く(通称)点字ブロックが整備されていると感じました。

11.街が綺麗
日本は本当に街が綺麗です。普段生活しているとあまり気づかないかもしれませんが、本当に綺麗です。フランス人の友人に「目線から下はパリだと思うな」と言われたほどパリの道は汚いのですが、驚く事に公共サービスとしてほぼ毎日道路清掃が行われていてそれでも汚いのです。日本では開店前に店舗周辺を掃除するお店や、近所まで掃除してくれる親切な近隣住民がいると思いますが、フランスではそれは税金投入して行う公共サービスです。どちらが良い悪いの話ではなく、日本人は本当に綺麗好きだなと感じます。

12.ネオンが明るく煌びやか
パリの街の街頭はオレンジ色、景観を守るためにネオン看板は無く、お店も家も間接照明なので、夜は街全体がかなり暗くなります。久々の東京は明るく煌びやかでワクワクし、外国人観光客がネオンの写真を撮ってSNSにアップしたくなる気持ちが良く分かりました。

13.スーパーもレストランも営業時間が長い
そもそもコンビニが24時間なので驚かないかもしれませんが、日本のスーパーは営業時間が長いです。それに引っ張られて、その他の小売店舗やレストランも営業時間は長いと思います。パリでも深夜0時まで営業している小型スーパーもありますが都心の限定的なエリアのみで、郊外では21時には閉店してしまうので、日本は便利な反面人口が減少すると色々と変えなければいけない事が多いと感じました。

14.沢山&高機能な自動販売機
以前パリの自動販売機を特集しましたが、地下鉄のホーム等設置場所は限定的なうえに、構造はかなりアナログです。最初に紹介したトイレ同様、日本の自動販売機はどこにでもあり、そして高機能。特にドリンクが見えない画面をタッチするタイプは、初めて見たフランス人はワクワクすると思います。

15.道端に座り込んでいる人がいない
欧州各都市では少なからず道端に座り込み寄付を求める方々に出会います。パリは様々な理由から、他都市に比べてもかなり多くの方が座り込んでいます。身体に障碍がある方や、移民で仕事に就けない方など人によって理由は様々ですが、近所のスーパーに買い物に行くだけでも数名の座り込みの方に会うので、これが世界の現実であるという事を実感します。現時点で東京では殆ど座り込んでいる方に出会いませんでしたが、同時に世界が益々フラットになれば、今後は日本もどうなるか分からないとも感じました。

第一弾はここまで。第二弾は日本人の行動や生活に関する良い事・不思議な事をお伝えします。


この記事が参加している募集

#とは

57,902件

#noteでよかったこと

48,586件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?