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卵アレルギー持ちが人生初オムライスを食べた話【4分】

私は、卵が食べられない。

卵アレルギーだからだ。

今日は、卵アレルギーを持つ私が、人生で初めてオムライスを食べたという話を、書こうと思う。


卵アレルギーとともに生きてきた

↑こちらの記事で、卵アレルギーについて、ちょっと触れたところ、思ったよりも多くの反響をいただいた。

やっぱり、私ユミヨシが卵アレルギーだと知らなかった友人知人も多いみたい。

1日3食あるわけで、食は生きることと切り離せないので、食物アレルギーを持っているということは、大袈裟に言ってしまえば、生きるのに困難を抱えていることになる。

生きるのに困難、と言っても、具体的にどんな困難があるのか、アレルギーを持っていない人が思い浮かべるのは、むずかしいだろう。

食物アレルギーにもいろいろとあって、それぞれにそれぞれの困難があるのだけれど、そのなかでも、私が身をもってよく知っている卵アレルギーについて、すこしでもよいから知ってもらえたら嬉しいと思って、書いている。

レディーボーデンは神

卵が食べられないと聞いて、まず想像するのは、卵焼き、卵かけごはん、親子丼、目玉焼き、プリン……などだろうか。

ちなみに、卵アレルギー持ちは、日頃からどんな食べものに卵が入っているかに気を張って生きているので、卵が入っている料理を半永久的に列挙することができる。

ハンバーグ、生パスタ、かまぼこ、はんぺん、ハム、ソーセージ、フライ、天ぷら、アイスクリーム……。

「え、そんなものにも卵が入ってるの?」と驚いたかもしれない。

特にハムとかソーセージとかね。

ものにもよるけれど、そうなんです、入ってるんです。

あと、最後に挙げたアイスクリーム。

ちょっとリッチ系のアイスクリームと言えば、ハーゲンダッツを思い浮かべる人も多いと思うのだけれど、悲劇的なことに、ハーゲンダッツには卵が入っている。

じゃあ、卵アレルギー持ちはちょいお高めアイスクリームを諦めるしかないのか。

いえいえ、そんな私たちのためにあるのが〜レディーボーデン!!!

あんなにしあわせな気持ちになれて、最高に美味しいのに、卵が入ってないなんて。

命を懸けずにアイスクリームがいただけるだなんて、至福すぎる。

ロッテさん、どうかこれからもレディーボーデンの製造販売をつづけていただきますよう、何卒。

天敵マヨネーズ

卵アレルギー持ちには、天敵がいる。

そう、マヨネーズだ。

卵アレルギー持ちでないと、マヨネーズに卵が入っているということを忘れかけている人は案外多い。

ポテトサラダとか、かぼちゃサラダとか、マカロニサラダとか、全滅。

私が大好きなタコライスにも、マヨネーズがかかっているお店がたまーにあって、細心の注意を払って注文せねばならない。

卵アレルギー持ちが外食を完遂する鍵は、マヨネーズにあると言っても過言ではない。ほんとうです。

そんな天敵マヨネーズなのだけれど、なんと自宅でなら食べられる。

私が愛用しているのは、これ。

ほかにも、こんな商品もある。

はじめてブロッコリーにマヨネーズをつけて食べたときは、涙がちょちょぎれそうになった。

普段はふつうのマヨネーズを食べている家族に言わせても、遜色のない味だそう。

いまとなっては、多くのスーパーで、これら卵不使用マヨネーズの取り扱いがあり、ありがたいったらありゃしない。

企業努力に、頭があがらないのである。

ほぼたま革命

私ユミヨシが、卵を使った食べもののなかで、もっとも食べてみたかったものがある。

その名も、オムライス。

自分の好きな食べものの系統はある程度把握しているので、食べたことがなくてもわかる。

私、ぜったいオムライスが好きだ。

オムライス食べたい、オムライス食べたい……とときに念仏のように唱えながら、生きてきた。

そんなある日、母がAmazonのページを見てみてと言う。

HOBOTAMA?

「ほぼたま」は、液卵のように使える商品で、卵が入っていないにとどまらず、まったくのプラントベースのようだ。

さっそくポチる。

届いたほぼたまを、まずは解凍し、ボウルにあける。

おおおおおー、卵みたいだ!

牛乳を加え、塩こしょうで調味して、フライパンに流し込む。

おおおおおー、じゅくじゅくしてる!

形をととのえながら火を通したら、チキンライスの上にのせる。

いざ、実食。

ふむふむ。ほほーう。

お、オムライスの味がする!!!!!

食べるのはじめてだろ、という至極当然のツッコミはどうか胸にそっと留めていただきたい。

オムライスの味が、したんである。

オムライスとユミヨシの邂逅。

今、液卵風のほぼたまはどうやら売っていないらしく、スクランブルエッグ状の商品のみ売られているようだが、ほぼたまに次ぐ、またほかの代替卵商品も登場しているようであり、相次ぐ感動に体温上昇もいいところな今日この頃なのだ。

卵の価格高騰や、プラントベースフードの普及が、代替卵開発の追い風になっているのはまちがいない。

おわりに

今日の短歌

ありがとうよりも大きなありがとうを伝えたくって言葉を紡ぐ/
弓吉えり


アレルギーを気づかって、対応してくれることは、ほんとうにご厚意でしかなくて、すごくすごく感謝していて、私は、ありがとう以上の気持ちを伝える言葉が見当たらなくてもどかしい。

だから、精いっぱいの気持ちを込めて、ありがとうと言いつづけ、ありがとう以上の言葉を探しつづけるしかないのだと思っている。

#創作大賞2024 #エッセイ部門

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