大学時代に再発したアトピーが改善した私が考えるアトピーの原因と対処法
子どもの頃、私はアトピー持ちでした。
いつ発症したのかは覚えていないけれど、まるで象肌のようにカサカサして痒がっていたことは覚えています。
そんな痒がっている私をみてきっと私以上に心配だったであろう両親が、お水の質を変える機器?みたいなのを購入してくれて(どういうものか、この記事を書くために聞いてみたけど、聞いてみたところでよく分からなかった笑)、
それが私にとってはとても良かったらしく、アトピーは改善し、小学生高学年になったあたりくらいからはもうアトピーとは無縁の生活を送っていました。
そんなアトピーのアの字も出てこないくらいすっかりアトピーだったことも忘れていた大学時代に、なんと再発してしまったのです...
初めは目の下がちょっとカサカサしてかゆいな?くらいで、まぁ少ししたら治るだろうと思っていたのですが、
治るどころかカサカサする部分はどんどん広がり、痒みはどんどん増え、腫れて、目周りが黒ではなく真っ赤なパンダ状態になってしまったのでした。
痒くなる箇所もどんどん増えて、もう痒くて辛くて......
メイクしたい!と思う年頃なのにメイクなんて一切できなくなってしまったのもしんどかったことを覚えています。
よくアトピーの人が掻いていると心配した人が「かかないで」と言うけれど、痒いのに掻くなはアトピーの人にとっては拷問で。
その人(アトピーの人)のことを想っての言葉ではあるけれど、それが出来たら苦労しないのです。(もしアトピーで辛さを抱えている人が近くにいるのならば、かかないでと伝えるよりかゆいよね。かいていいよって伝えてあげるのも良いと思います。痒みの酷さがわからなくても、痒くてつらい気持ちを認めてもらうだけでも心は軽くなっていくので......)
掻けばひどくなるのは自分自身も分かってるけど掻かずにはいられないくらい四六時中襲ってくる強烈な痒み...
それでも起きている間はなるべく掻かないようにと意識できるけれど、寝ている間はそうも言ってられなくて...
朝起きて真っ赤になってる自分を見て絶望的な気持ちになります。
どうしてまたアトピーが再発したのか、理由も分からず、戸惑いました。
そして、どうしたら治るかな?と色々調べ、最初はステロイドを使わずなるべく体に優しいものでと努力してたのですが、漢方も、ステロイドじゃない塗り薬も、全くと言って良いほど効かなかったのです。
もう痒くて辛くて仕方なかった私はその後、自分にステロイドを使うことを許可することにしました。
するとさすがステロイド。
スルスルと効いて、少なくとも朝起きた時の絶望感からは救われたのです。
そこから騙し騙し、徐々に減らしたり間隔をあけて使うようにしてちょっとずつ改善。
あれ、そういえば最近全然かゆがってない??と気づいたのは大学卒業して佐渡に帰っている時でした。
もう痒みがないってだけで本当に幸せです笑
そして、メイク大好きな私は心置きなくメイクできることがたまらない喜びでした。
そんな、日常の小さな喜びが幸せだった私。
もうこのままアトピー発症することなく過ごせるかな?と思ってたのですが・・・
なんと東京に戻ってきた2年前、また痒くなることがあったのです...
といっても、大学時代ほど酷くなることはなく、痒くて赤くなっている時にだけステロイドを使うくらいで落ち着くのでまだ良いは良いのですが、
それでも、
「どうして痒くなるんだろう?
よっぽど東京の水が合わないのかな...?」
と理由が知りたくなって探していた時にとある一冊の本に出会いました。
そして、その本を読むと、なぜアトピーが再発したのか、大学時代の生活を振り返ってみて納得したのです。
そこで、その本に書いてあることをなるべく意識するようにしたら、今はほとんど痒くなることはありません。
そんな私の経験が今も痒くて辛いと思っている人に少しでも役に立てるように、
・なぜアトピーになってしまうのか
・どうしたら改善できるのか
について書いてみたいと思います。
初めに言っておきますが、これをすれば絶対治る!と言うものではありません。
やっぱり、人それぞれ合う合わないはあるので...
でも、少なくとも私には良かった・効いたと思う情報をお伝えすることで、少しでもその痒みから卒業できる方が増えたら嬉しいです。
と前置きだけで1500字(驚)、大作になりそうですがお付き合いいただけたらと思います。
そもそもアトピーとは
まず、アトピーってそもそもなんなの?ということについて確認しておきたいなと思います。
アトピー:アトピー性皮膚炎。アレルギー反応と関連があるもののうち皮膚の炎症を伴うもの。アトピー性湿疹(英語: atopic eczema)と呼ぶ方が適切である。アトピーという医学用語は、主にタンパク質のアレルゲンに強く反応する傾向のことであり、気管支喘息、鼻炎などの他のアトピー性のアレルギー疾患にも冠されることがある。アトピーである場合、典型的には皮膚炎、鼻炎、喘息の症状を示すことがあり、その内の皮膚炎(湿疹)のことである。 (Wikipediaより)
この記事を書くにあたって調べていて初めて知ったのですが、アトピーという名前の由来はギリシャ語の「アトポス」という“特定されていない”“奇妙な”という言葉から来ているようです。
基本的にアトピーの治療では完治させるような根本的な治療方法はなく痒みを和らげるなどといった対症療法をするので、完全な治療法が見つかっていないという点で「特定されていない」「奇妙な」という意味には納得です。
だけど、アトピー患者にとっては「完全な治療法が確立されていないから...」と言われて納得できるはずもなく、原因を探してこの痒みから早く解放されたい!ということが正直なところです。
私もそうでした。だからこそ「どうしたら治るかな...」と必死に自分に合う方法を探していたので...
そんな探した中でこれかな?と思ったアトピーの原因について次に書いていきます。
アトピーの原因
私が考える、アトピーの原因は①心的要因②体質の2つです。それぞれ説明していきますね。
①心的要因
アトピーの原因としてはいろいろあるけれど、明確にこれ!というものが示されている訳ではありませんが、どの病気においても一つの原因として言われるのは「ストレス」ではないでしょうか。
ストレスねぇ... はい、はい、もう聞き飽きたよー......
って言いたくなりますが、私はストレスも一つの原因であると思っています。
でもただストレス、で終わらせていては何も解決しません。
そこで大事なのは、「何が自分にとってストレスとなっているのかを知ること」です。
それを自覚できれば、対策することもできるからです。
私にとって大きなストレスの一つが「孤独感」でした。
思えばずっと孤独感を抱いて生きてたなーと感じています。そして、この孤独感を特に強く感じていたのがアトピーを発症した幼少期と、再発した大学時代だったのですよ。
幼少期の孤独感は、おそらく弟が生まれてからきっとみんなそっちにかかりきりになって、私のことはどうでもいいんだと思ったことから。(きっと弟や妹がいる人はみんな大なり小なり無意識で感じていたと思います)
大学時代は一人暮らしをし始めたので物理的にも1人で孤独感を感じやすかったのだと思います。
私は超寂しがり屋なので(笑)、孤独感は自分にとって精神的に大きなストレスとなっていたのです。
今は前よりもこの孤独感と上手に付き合えるようになってきたので、前ほど大きなストレス‼︎みたいにはなっていないので、精神的にも安定して体にでてくる症状も落ち着いてきているのかなと思います。
また、個人的に感じていることはアトピーになりやすい方って「自分の気持ちを溜め込みがち」な人が多いのではないかな、と。
どう自分の気持ちを表現していいのかわからなかったり、自分が我慢すればいいや...って無意識に思っていて、どんどん言葉にならない想いが溜まっていくからこそ、ストレスになり、溜まっているものを出そうとすることで痒みという症状にあらわれているのかもしれません。
自分にとってストレスに感じていることは何なのかを知り、そのストレスを少しでも和らげるようにしていくことも大事なことかなと考えています。
②体質
2つ目は体質です。これは最初の方にもお伝えしたこちら↓の本に出会い、わかったことです。
この本の中でアトピーが発症する原因について分かりやすく説明されているのですが、アトピーの原因物質として「リノール酸」というものがあげられています。
リノール酸は、油の成分で、主に何に含まれているかというと「植物」です。
そう、私たちが調理で良く使う「植物油」に多く含まれています。
リノール酸を摂取すると体の中でリン脂質、アラキドン酸に変わり、最終的に痒みや腫れを引き起こす炎症物質に変わってしまうのです。
炎症反応は体を守るために大事な免疫機能なのですが、アトピーを発症している方の体ではこの炎症反応が過剰に出てしまうため痒みや腫れに変わっていってしまうのだそうです。
もちろん、リノール酸も私たちの体をつくっていくために大切な物質なのですが、リノール酸は油を使わずともいろんな食材を使って普通に1日3食食べているだけで約5g程とれちゃうのです。
そしてこのリノール酸の1日の推奨摂取量は6g。
さらに油を使ったりすればあっという間に推奨摂取量が超えてしまいます。
またもう一つ大きな原因となるのが「タンパク質」。
え?タンパク質って大事なものなんじゃないの?って思いますよね。そう、タンパク質もめっちゃ大事なんですが、特に畜産物で摂取するタンパク質はアトピー患者の体ではうまく分解されずに「ポリペプチド」という物質に変わります。
そしてこのポリペプチドを体の免疫機能を担っている細胞が敵とみなして闘ってしまい、炎症を起こすのだそうです。
アトピー患者は体質的に「リノール酸」「タンパク質」に過剰に反応してしてしまうため、炎症として痒み・腫れを引き起こします。
じゃあどうしたら良いの?という感じなのですが、炎症を抑える働きをしてくれるものがあるのです。
それが青魚などに多く含まれる善玉の油です。健康に良いとよく言われるDHA・EPAといったものですね。
この善玉の油を多くとり、リノール酸とタンパク質の摂取を減らすことが大事になってきます。
詳しいことは本を読んでみて欲しいのですが、これを読んで私はすごく納得したのですよ。
私、佐渡という新鮮な海鮮をいただける場所で生まれたのにもかかわらず、小さい頃は魚が苦手でほとんど食べませんでした。
特に生魚が苦手で、食べられるようになってきたのは高校生くらいの時から。
そして大学時代は自炊していたのですが、東京で魚を買うとまぁ高い‼︎しかも高いのに全然美味しくない!(笑)
佐渡で味の肥えた私にとっては(笑)買う気になれず、タンパク質として摂っていたのは専ら鶏肉。
ほとんど魚を食べるってことがなかったのですよね。私がアトピーになった時期どちらとも魚を摂るということは無かったのでした......
アトピーを改善させる方法とは
さて、こうして私が考えるアトピーの原因についてお伝えしてきました。ここからは、この原因を踏まえて改善させていく方法についてシェアさせれいただきます。
と言っても原因のなかでも既に書いているのですが(笑)、
①自分にとって精神的なストレスになることを取り除くこと
②植物油と畜産物からのタンパク質を取り除き、善玉の油を摂ること
この2つが大切になってきます。
①ストレスになっているものを取り除く
自分にとって、大きなストレスになっているものは何でしょうか?大したことない......と自分のちょっとの違和感を無かったことにして無意識のうちに蓄積されているものもあるかもしれません。
何が自分にとって負担なのかということがわかってきたら、できるだけそれを取り除けるように、もしくは大きなストレスにならない範囲で上手に付き合っていける方法を見つけてみましょう。
溜め込んだりするのが1番心にも体にもクるので、適度に発散できる方法をみつけることも大事です。
ノートに気持ち吐き出してみるとかでもいいですし、信頼できる人に話してみる、とかでもいいです。
自分にとって合うやり方でストレスと付き合っていく方法を見つけてみましょう。
また、「あれが嫌」「これが苦手」といった自分のなかの嫌い・苦手といった感情も認められるといいですね。
嫌いと思ってもいい。苦手だと感じてもいい。そう自分にOKしてあげるだけでも気持ちってすごく軽くなっていき、ストレスが和らいでいきます。
自分の感情と仲良しになっていける自分にあったやり方を見つけていきましょう。
②植物油と畜産物からのタンパク質を取り除き、善玉の油を摂ること
詳しい方法は先ほどご紹介したこちら↓の本にステップなども書かれているので参考にして欲しいのですが、
炎症物質に変わっていってしまいがちな食料品である「植物油」と畜産物からの「タンパク質」を一定期間取り除きつつ、青魚などといったものから善玉の油を摂っていきましょう。
大学卒業後、佐渡に帰った時にアトピーの症状がなくなったというのは、“お魚をよく食べるようになった”というのが大きいなと振り返ってみると思います。
母はそんなに脂っこいものが好きではないのと、よくお魚を食卓に出してくれていたので、植物油を大量に摂ることもなくお魚から善玉の油をしっかり摂ることができました。
誘惑の多い現代社会ではこの食生活をすることがなかなか大変だったりするのですが(笑)、特に症状が重い人は一定期間徹底的にやってみることで変化を感じられるかもしれません。
本の中でも書かれていますが、アトピーの原因となるものを今後全く食べてはいけない‼︎というわけではありません。
ある程度改善してきて、しばらく続けてみた後、食べたくなったら食べてもいいのです。
それでまた少しかゆい!となったらもうちょっとその改善する食事を続けて、症状が出なければそれでゴール!
普段の食事はなるべくアトピーの体にとって優しいものを摂りながら、好きなものもとってOK!という風になっていくのが1番ストレスもなく良い食事の方法です。
ぜひ、本を読んで実践してみることをお勧めします。
ステロイドについて
アトピー患者が皮膚科に行けばおそらく必ずと言って良いほど出されるものが「ステロイド」ですよね。
このステロイド、いろんな副作用もあるためネガティブなイメージを持つ人も多いと思います。
私もそうでした。なので最初はなるべくステロイド使わずに.....と思っていました。
ステロイドを使えば確かに症状は一旦落ち着くけど、またしばらく経てば痒くなってまた使う...を繰り返していくうちにステロイド自体が効かなくなってしまうこともあります。
副作用のことも含めて、脱ステロイドを頑張っている方も多いと思うのですが、私はいきなりステロイドをやめるのはちょっと危険かなと思っています。
必ず反動として痒みがでてきて辛い思いをすることになると思うので......
アトピーの原因になるストレスを取り除き、体質改善をしながら徐々に減らしていくことができたらいいですよね。
最後に
私の経験からアトピーの原因と対処法についてお伝えしてきました。
この方法が合う方も、そうでない方もいると思います。でもそれはきっと試してみないと分からないことなので、気になった方はご自身ができる範囲で実践していただくと良いかなと思います。
あの痒みの辛さはアトピーを実際に経験した人にしかわかりません。
あの痒みさえなければ...もっと楽しく生活できるかもしれないのに...そう思っている方もいると思います。
そんな方のヒントとなるようなことが少しでもお伝えできていたら幸いです。
そして、痒みから解放されて、自分の肌を見ることの絶望感からも卒業して、毎日を自分らしく輝いて生きていけますように。
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