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人類学とアート #2 ビエンナーレ
"Artistic Practice"のクラスで議論された「ビエンナーレ」とそれを人類学的に考えるための視座について、以下忘備録としてのまとめ。
ビエンナーレの歴史と位置付けビエンナーレ(イタリア語で2年周期の意味。英語は、バイエニアルbiennial)は、ベネチアで開催(1895年設立)されて以降、サンパウロ(1951年設立)、シドニー(1973年設立)、ベルリン(1996年設立)と続き、現在
人類学とアート #1
昨年10月にはじまった修士過程が、この10月で2年目に突入してしまった。そいでそのうちの半年以上がコロナで身動きとれなくて、これまでみたいなフィールドワークできないとかなんなの〜ひー。
しかし、そんなこととは関係なしに時は進んでいくわけで... 調査フィールドがペルー・アマゾンな私の不安をよそに、来年10月の卒業に向けた修論の制作指導がスタートした今日この頃。
10月〜2月半ばまでを目処に行わ
「宿題あとのばし」の癖は消えないどころか悪化する一方
卒論制作のプロポーザル提出まであと1週間弱。こういうタイミングで行くTSUTAYAと図書館は本当によくない。でも行く。知ってるのに行く。
この3倍くらいの積読の本と論文もあるし、3週間で課題制作してエッセイもかかなきゃいけないのに...
その制限がかえって甘美な囁き。コンサル時代の徹夜スピリットが抜けず、追い詰められたらなんとかなるっしょ と思ってるのもよくない。いや、そもそも小学生の頃か
News From Home (邦題:家からの手紙)民族誌映画を見る #1
シャンタル・アッカーマンの「News From Home (ベルギー=フランス/1976年/89分)」には、あらすじがなく登場人物もいない。映画を勉強するために留学しているらしい「わたし」の目線でみるNYの街並みに、遠く離れて暮らす母からの手紙を読む「わたし」のナレーションがオーバーラップする... ただそれだけなのだが、NYの街並みと母からの手紙が重なり合ううちに、都市を生きる「わたし」の孤独と もっとみる
ブラジルの先住民によるコロナとの闘い
アマゾンの先住民が、コロナ下で危機的な状況に晒されている。特に、6月29日時点で感染者数136.8万人に達したブラジル(在ブラジル日本国大使館のリンク参照)では、先住民組織のリーダーたちが「(先住民の)大量虐殺につながる」と悲鳴をあげるほどの苦境が続いているという。
ブラジル先住民のコロナ感染状況(6月28日時点)
先住民への最初の感染例が報道されたのは、4月2日。ロイター通信は、アマゾナス州の