夢洲IR差し止め訴訟

大阪市がカジノ事業者に誘致予定地の夢洲の土地を貸す、定期借地権設定契約の差し止め請求を行っています。2022年5月11日に大阪市に対し、住民監査請求を行いました。

夢洲IR差し止め訴訟

大阪市がカジノ事業者に誘致予定地の夢洲の土地を貸す、定期借地権設定契約の差し止め請求を行っています。2022年5月11日に大阪市に対し、住民監査請求を行いました。

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    大阪IR「基本合意」別紙1から5の公開を求める陳情書

    山田 明(原告・名古屋市立大学名誉教授) 大阪市会2月議会に陳情書を提出大阪市会議長 様 大阪IR「基本合意」別紙1から5の公開を求める陳情書 [陳情趣旨]  私は大阪市民の一人として、夢洲へのIRカジノ誘致に関して大阪市に再三にわたり情報公開請求を行い、大阪市会にも陳情を繰り返してきた。昨年2月15日に大阪府・大阪市・大阪IR株式会社(SPC)で締結された「大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域整備等基本協定」別紙2事業日程によると、4月頃「基本協定の締結」と明記されてい

      • 堺で夢洲IRカジノについて講演

        山田 明(原告・名古屋市立大学名誉教授) 11日午後、サンスクエア堺で「夢洲IR差し止め訴訟 原告からの訴え」と題して、久しぶりに講演した。昨年12月16日の第2回口頭弁論後、弁護士会館で開かれた報告会の場で講演を依頼された。 パワーポイントにより60分間、住民訴訟の原告の思いを話した。「自己紹介にかえて」として、若い時からの堺との関わり、堺泉北コンビナートの共同研究、なかでも写真の『堺市政白書』を紹介。大学院生の時に執筆に参加し、刊行記念の報告会で質問に答えられなかったこ

        • 夢洲IR予定地の地盤と用地の賃料

          原告・山田明 大阪市民85人が16日、大阪市に対し、IR事業者との賃貸借契約の締結の差し止めを求めて住民監査請求した。賃料の算定を巡り、市側がIR事業の土地価格への影響を「考慮外」とするよう指示したことなどを違法だと指摘(朝日新聞17日朝刊社会面)。 この監査請求、さらに私も原告である住民訴訟にも関連するので、大阪市会都市経済委員会記録(令和4年9月20日)の井上浩委員と谷岡IR推進局推進課参事の質疑を抜粋して紹介する。 井上委員 夢洲2区、3区には、しゅんせつ土砂と建設

          • 夢洲IRの契約に関する基本合意の非開示について

            2023年1月13日 夢洲IR差し止め訴訟原告団・弁護団 夢洲IR差し止め訴訟原告団・弁護団は、本日大阪市政記者室にて「夢洲IRの契約に関する基本合意の非開示」という問題についての記者会見を行いました。  大阪地裁で係争中の夢洲IR差し止め訴訟において、被告(大阪市長ほか1人)は、令和4年4月26日に大阪府市と大阪IR株式会社との間で締結した「基本合意」について、内容を開示しません。夢洲IRは大阪市が公金を投入して進めるビッグプロジェクトです。にもかかわらず、大阪府市と大

            夢洲IR差し止め住民訴訟「中間報告」

            2022年12月 原告住民/弁護団 ◇合議不調という住民監査請求結果を踏まえて、私たち原告住民は7月29日に大阪地裁に提訴しました。請求の趣旨は次の2点です。大阪IR株式会社との間で、大阪市が土地所有者の責任として大阪IR株式会社による事業のために必要な土地改良事業費を負担する旨の合意を締結してはならない、上記土地改良事業のため、大阪IR株式会社に対し、一切の支払いをしてはならない。 ◇これに対して、大阪市から9月22日に答弁書が提出されました。原告住民の訴状への反論とと

            大阪市情報公開審査会「諮問通知書」

            原告 山田 明  写真は新年早々1月4日付で届いた松井一郎・大阪市長からの「審査会諮問通知書」。昨年10月、大阪IRカジノ誘致に関する重要な公文書を情報公開請求した。1ヶ月遅れで届いたのは「非公開」通知であった。納得できないので、12月13日に不服審査請求した。その通知書が届き、私の審査請求を大阪市情報公開審査会に諮問したとのことである。  写真では分かりにくいので、抜粋して紹介しておきたい。 審査請求に係る公文書の件名又は内容 大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域整備等基本

            第2回口頭弁論報告会

            2022年12月16日 15:00、大阪地裁202大法廷にて第2回口頭弁論が行われました。 第2回を迎えるにあたり、原告団は、被告(大阪市側)に対して今年4月にIR事業者である大阪IR株式会社(以下大阪IR社)と取り交わしている「基本合意書」の提示を求めています。「基本合意書」は、今年2月に締結した「基本協定書」が定めている大阪府市と大阪IR社それぞれの役割や費用分担など詳細に協議をした取り決めが記載されているもので、実施協定書に織り込まれる内容を記していると考えられます。

            再生

            「夢洲IR差し止め訴訟」第1回口頭弁論報告会

            「夢洲IR差し止め訴訟」は、さまざまなカジノ誘致反対運動の一角を担うものであるとともに、地盤改良のためとして約790億円の投入をはじめ、カジノ誘致のためにとめどなく予算を投入しようとしている大阪市の財政を救うために投じる一石でもあります。  この住民訴訟を行うことで、より多くの府民、市民の方に夢洲IR誘致の実態を知っていただくとともに、カジノ誘致計画を止めることを目指しています。夢洲の土地をカジノ事業者に貸さないことで、大阪の未来が救えます。  動画は、10月18日大阪地裁大法廷で行われた第1回口頭弁論後、傍聴に参加いただいた支援者のみなさまへの報告会の模様です。

            夢洲IR差止住民訴訟「意見陳述書」

             私は原告の山田明です。長年、地方行財政、とりわけ公共事業と財政を調査研究してきました。現在は名古屋市立大学名誉教授です。5年ほど前に名古屋から大阪に転居し、万博やIRカジノ誘致に揺れる夢洲開発に注目するようになりました。これまでの研究から夢洲の大規模開発に疑問に感じることが多く、情報公開請求などにより資料を集め、レポートや論文で発信してきました。  大阪IR区域整備計画は4月下旬に国に申請されましたが、私を含め大阪市民5人がIR事業用地の定期借地権設定契約差し止めを求めて、

            夢洲IR 差し止め訴訟 10月18日第1回裁判

            夢洲IR 差し止め訴訟 第1回口頭弁論 10月18日(火曜)15:00大阪地裁202大法廷 夢洲IR誘致の差し止めを求める住民訴訟は、10月18日午後3時、第1回口頭弁論です。ご都合つく方は傍聴をお願いします!大勢の傍聴者が詰めかけることが裁判長への強いアピールとなります。 午後2時20分ごろから大阪地裁東門付近で傍聴券配布です。(大勢の場合抽選) 法廷終了後は、大阪弁護士会館902号会議室で支援者の皆さま向けの報告会を行います。こちらの方もふるってご参加ください。

            「大阪IRカジノ」住民監査請求から住民訴訟へ

            【山田 明 名古屋市立大学名誉教授】  『おおさかの住民と自治』10月号に表題レポートを寄稿したので、原稿を紹介する。 大阪IR区域整備計画案は大阪府議会で可決されたあと、大阪市議会で「同意」が取りつけられ、4月下旬に国に申請された。大阪府民のカジノ反対の声は高まるばかりで、住民投票を求める署名活動が始められる。 署名活動が府下全域で進められる中、私を含め5人の大阪市民が5月11日、IR事業用地借地権設定契約締結差し止めを求め、大阪市に住民監査請求した。6月23日には、請求

            夢洲カジノ用地契約差止請求は住民訴訟として提訴

            「合議不調」となった監査請求を受け、請求者5名は全員住民訴訟に踏み切った。 簡潔に言うと訴えは下記の3点。 [1] 土地契約の差し止め   大阪市長は、大阪IR株式会社と夢洲のカジノ用地に関し、借地契約をするな。 [2] 土壌改良費用支払い契約の差し止め   大阪市長は土地所有者の責任として、大阪IR株式会社の事業のために土壌改良費用を支払う合意を結ぶな。 [3]土地改良費用支払いの差し止め   大阪市長は、カジノ用地に係わる土地改良事業のために、大阪IR株式会社に一

            住民監査請求は「合議不調」の決定

            7月8日、大阪市(市長または大阪港湾局長大阪港湾局長その他の大阪市の職員によって)が、IRカジノの事業用地に借地権設定契約を締結することを差止める監査請求は、協議によっても監査委員の合議が調わなかったとして「合議不調」の連絡が行政委員会事務局からあった。 令和4年度‐3 通知年月日 令和4年7月8日 請求内容 大阪港湾局長等が、SPCとの間で締結を予定している事業用定期借地権設定契約ないし土地所有者責任の合意は、平等原則(憲法第14条)、地方自治法第2条、地方財政法第4条第

            陳述書[山田明氏]

            ◇なぜ監査請求人に加わったのか  請求人の山田です。はじめに、なぜ私が今回の住民監査請求に加わったかを話します。現在は名古屋市立大学名誉教授です。名古屋市から大阪市に転居し、4年半余りになります。大阪・関西万博開催が決まり、大阪府・市は万博と連動して夢洲へのIRカジノ誘致を推進してきました。私は長年にわたり地方行財政、公共事業と財政を調査・研究してきましたので、夢洲での大規模開発と財政を注視してきました。大阪湾の人工島・夢洲を舞台にした大規模開発は、環境や災害、財政などの側面

            陳述書[中野雅司]

            住民監査を請求する中野雅司です。 私は、住友商事で鉄道車両輸出を担当したのち、ロンドン大学のビジネススクールでMBAを取得し、父の会社を承継し、不動産事業を行っています。 今回大阪IRと締結された契約に多くの矛盾と疑問を感じますので、監査請求人に加わりました。 1) 何故、巨額の土壌改良費等を公費で負担しなければならないのか理屈が通らないと思います。 本来、公募の条件では土地改良費を瑕疵担保責任を負わない条件でしたし、それまでの取引もその条件でなされていましたので、整合性がと

            陳述書[稲森豊]

            私は1994年から2010年まで16年間日本共産党所属の大阪市会議員として計画消防委員会、建設港湾委員会、都市計画審議会委員等、関空2期事業及び南港ベイエリア開発における地盤沈下問題にかかわって来ました。承知のようにベイエリア開発はWTCビルをはじめことごとく失敗しています。なぜ失敗するのか?ベイエリア開発の失敗をつぶさに分析するなかで共通する失敗要因の存在に行き着いたのであります。それは 根拠の無い楽観的な架空の需要。 過大な投資。 ベイエリアにおける人工島という不利