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出版業界のすみっこで

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出版業界のすみっこからみる、本や出版についてのはなし
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#読書会

本で「わたし」の仕事を変えられるのか。読書会をはじめた理由。

本で「わたし」の仕事を変えられるのか。読書会をはじめた理由。

それでは、時間になりましたのでディスカヴァー読書会をはじめさせていただきたいと思います。
こんばんは。ディスカヴァーのデジタル事業部、入社5年目の伊東と申します。
今日は、第○回ディスカヴァーの読書会に参加くださりありがとうございます。

毎回、ぼくの緊張で上ずった声ではじまる。
月1回ペースではじめた、ディスカヴァーの読書会も次回で、5回目だ。
このnoteでは、読書会をはじめた理由と、どんなこ

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読書会が盛り上がる3つのコツ

読書会が盛り上がる3つのコツ

#コルクラボ では、毎月の課題本の読書会に加えて、そのほか、たくさん読書会が開催されている。作家や作品のファンミーティングのような形の読書会や、好きや興味を中心に集まる読書会、学びや共通体験のための読書会もある。

読書会は、共通する趣味や関心を持つ人が集まりやすく、同じ目線で話ができる。だから、参加者同士の共感が生まれやすい。話も盛り上がりやすい。設計しなくても、ある程度、「本」という間に入る存

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本があいだにある関係

本は個人だけの楽しみではないようだ。
読書は、独りで読むものだから、個人の閉じた体験だと思っていた。

ところが、読書会では、参加者同士のあいだに本がある。本を読んで感じたこと、学んだこと、わかりたいこと、実践したいこと、そんなことを自然に話せる。共有している言葉と文脈があるから、安心もできる。だから、意見が違っても、おもしろい。

先日、ある人に、お勧めされた本がある。
ぼくも、紹介したい本があ

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読書会を開催しました

読書会を開催しました

先日、ぼくが働いているディスカヴァー・トゥエンティワンで、読者のみなさんをお呼びした読書会を開催しました。

この読書会は、『本を通して、これからの「わたし」の働き方・仕事を考える場』をつくりたいと企画したもの。
第1回目は、『働き方の哲学』を課題図書に、自分自身の働き方やキャリアについて、一緒に考える時間になりました。

■当日の様子
会場は、ディスカヴァーのオフィスのロビー。少人数のグループに

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読書体験の再定義

読書体験の再定義

モノよりコトだ!体験だ!
そんな言葉をたくさん聞いてきた。音楽業界はモノからコト、体験に変わって、CDよりもライブが重要だなんて話も聞く。

では、本にとっての体験はなんだろう。

著者の講演?セミナー?握手会?サイン会?読書会?
すぐに体験らしきものが思い浮かんだ。
でも、それらを音楽業界のモノからコトへの変化と比べたとき、ほんとうにそれが本の体験なんだろうか?と疑問が浮かんだ。

そもそも、読

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「読書会」とはなにか? なにがおもしろいのか?

「読書会」とはなにか? なにがおもしろいのか?

『なぜ「読書会」で出会えるのか?』では、「読書会」の構造から、人と出会える理由を考えた。読書会は、共通する趣味や関心を持ち、本を読んでくるという障壁を超えた人が、同じ目線で話ができる場だ。だから、参加者同士の共感が生まれやすい。話も盛り上がりやすい。設計しなくても、ある程度、「本」という間に入る存在によって、安全と安心が担保され、人と人がつながりやすい構造になっているのだ。

今回は、本を読んでき

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なぜ「読書会」で出会えるのか?

なぜ「読書会」で出会えるのか?

ここ最近、「読書会」に参加したり、実際に企画したりしている。読書会はおもしろい。参加者としても主催者としても。あたらしく出会う人と、いつもしない話をする時間は、とても新鮮だ。1冊の本を通して出会う人、出会う自分、出会う言葉は、読書会の大きな価値なんだと思う。

“読書会は出会える”という話を聞いたことがある。
実際に、日本最大の読書会『猫町倶楽部』の読書会では、そこで出会ったことがきっかけで結婚し

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