オススメの本を紹介します

2020年5月2日時点で。
ジャンルごとに。

①<ビジネス>世界のエリートはなぜ「美意識を鍛えるのか」

#仕事への向き合い方が変わる #必読書

論理ばかりで走ってきた従来型のビジネスに対して、これからは「アート」が大切になってくる、という警鐘を鳴らす一冊です。この本以降、書店のビジネス書コーナーに「アート」というワードの入った本が多く並ぶようになった気がします。

コンサル出身の山口周さんが、わかりやすく論理立てて持論を展開してくれるので、すっと頭に入ってきます。この本を読んで、自分の仕事におけるアプローチ方法が変わったように思います。マジでオススメ。

②<人文・思想>ファスト・アンド・スロー

#心理学 #ノーベル賞 #世界の捉え方が変わる

ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンの大作。行動経済学についての理解が得られる。「運って侮れないな…」ともなる。この本の内容を知っているのと知らないのとでは、世間で起こる事象の解釈も変わってくるだろうなって思う。ちなみに(原著で読んだからかもしれないが)難解ではある…。

多くの実験を紹介しながら説明してくれるので、心理学的な実験とはどのように行われるのか知見を得ることができるのも良い。

③<倫理・道徳>嫌われる勇気

#考え方が変わる #タイトルとちょっと違う

近年注目を浴びているアドラー心理学をわかりやすく説明してくれている。アドラー心理学に沿って生きられれば、人生は「シンプルに」なると思う。

自分の人生に責任を持つこと、「課題の分離」など、ぜひともみんなに知ってもらいたい哲学が紹介されている。ステレオタイプ的日本人を自負しており、自らを変えたいと思っている人にこそオススメ。

もし余裕があったら、『七つの習慣』もぜひ。こちらは『嫌われる勇気』よりも幅広い内容を取り扱っているが、人生をどう生きていくかという点について、非常に参考になる道筋を示してくれる。

④<歴史・地理>サピエンス全史

#人類史 #教養人必読書

出版されて以降大反響を呼び一躍有名人となったユヴァル・ノア・ハラリ。

人類誕生から現代、そしてこれからについて、どうしてこのような変化を辿ったのかを紐解く。具体例を使ったミクロな観測と人類を高度に抽象化して捉えるマクロな観測を組み合わせ、世界史で学ぶような歴史的事象にその背景や意義が肉付けされていく過程には感動を覚えた。

内容は『銃・鉄・病原菌』と似ているが、こちらの方が一般読者向けにわかりやすく書き下してあると思う。

⑤<洋書>The Kite Runner

#社会派 #友情 #悲しい話 #最後が美しい

(あらすじ)(アマゾンより)
「君のためなら千回でも!」召使いの息子ハッサンはわたしにこう叫び、落ちてゆく凧を追った。同じ乳母の乳を飲み、一緒に育ったハッサン。知恵と勇気にあふれ、頼りになる最良の友。しかし十二歳の冬の凧合戦の日、臆病者のわたしはハッサンを裏切り、友の人生を破壊した。取り返しのつかない仕打ちだった。だが二十六年を経て、一本の電話がわたしを償いの旅へと導く―全世界八〇〇万人が涙した、衝撃のデビュー長篇。

(コメント)
舞台は紛争下のアフガニスタン。作者はアフガニスタンから亡命してアメリカ人になった。
作品を通してアフガニスタンという国の宗教や文化を知ることができる。戦争によって美しいアフガニスタンの風景が奪われていく描写は胸が締め付けられる。
リアルな文章が強みなだけじゃなくて、ストーリーも素晴らしく構成されている。主人公が罪を犯すまでの心情の変化、クライマックス近辺のドキドキ感、最後の…そう最後のシーンは本当にやばい!

ちなみに英語は本当に難しい。英検1級がヒーヒーしながら読むレベル。

⑥<洋書>The House On Mango Street

#エッセイ #詩 #社会派

(あらすじ)
シカゴ州のラテンアメリカ系移民が多く集まる地域に暮らす12歳の少女エスペランザの視点で描かれるエッセイ。思春期に差し掛かるエスペランザは、多感な時期だからこそ気付きはじめる貧しいメキシコ系アメリカ人であることに対する戸惑いや、男性主体の社会に生きる若い女性としての苦悩を記す。

(コメント)
この本は、深い。うん、深い。
まず、文章が、詩。Vignetteと呼ばれる手法を取った作品になっていて、文章として意味をなしているけど、実は各文章に詩的な表現が凝らされているというからくりになっている。
次に、メッセージ性が、強い。作中には、社会的地位、人種差別、性差別、アイデンティティ、ジェンダーなどといった要素がちりばめられている。(Wikipediaより)

この本はアメリカの中学校の授業で扱った思い出があります。
クラス1人につき1章割り当てられて、その章は自分が授業をするというスタイルの授業でした。
自分で文章を分析して、教材を作って、授業をやって…。大変だったけどすごい成功体験になった思い出です笑。

マジで良い読書時間を約束できる一冊です!

⑦<小説>伊坂幸太郎

#伏線がすごい #作者の世界観に浸る

小説って書いて作家の名前あげるの訳わからないですね。伊坂幸太郎の作品全般が好き、という意味です。
伊坂幸太郎の作品は、張り巡らされた伏線が最後に回収されていく爽快感がたまらないです。映画ならクリストファー・ノーラン監督の作品を観た後みたいな興奮が味わえます。特にオススメなのは、『死神の精度』、『週末のフール』、『砂漠』、『陽気なギャングが地球を回す』の4つ。

(あらすじ)(アマゾンより)
こんな人物が身近に現れたら、彼/彼女は死神かもしれません──(1)CDショップに入りびたり(2)苗字が町や市の名前と同じ(3)会話の受け答えが微妙にずれていて(4)素手で他人に触ろうとしない。1週間の調査の後、死神は対象者の死に「可」「否」の判断を下し、「可」ならば翌8日目に死は実行される。ただし、病死や自殺は除外。まれに死神を感じる人間がいる。──クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う、6つの人生。金城武主演で映画化された原作です!

(あらすじ)(アマゾンより)
八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは? 今日を生きることの意味を知る物語。

(あらすじ)(アマゾンより)
入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決……。共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれを成長させてゆく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。

(あらすじ)(アマゾンより)
人間嘘発見器+演説名人+天才スリ+精確無比な体内時計=4人は史上最強の銀行強盗…のはずが、思わぬ誤算が。奪われた「売上」を取り戻せ!伊坂幸太郎ブームはここから始まった。

『死神の精度』と『週末のフール』は短編小説なので読みやすいのもいいところ。『砂漠』は高校生の時に読んで、大学っていいな〜ってなった。『陽気なギャング』は続編もある人気シリーズ。

もう一つ面白いのが、伊坂幸太郎の作品たちは世界が繋がっていること!複数の作品を読むと、待って、この人あの作品のあの人じゃん!ってなる。ファンにはたまらない。

⑧<文学>三島由紀夫レター教室

#いつの時代も #ヒューマンドラマ #男と女

(あらすじ)
職業も年齢も異なる5人の登場人物が繰りひろげるさまざまな出来事をすべて手紙形式で表現した異色小説。恋したりフラレたり、金を借りたり断わられたり、あざけり合ったり、憎み合ったりと、もつれた糸がこんがらかって…。

(コメント)
おしゃれな友人が教えてくれた。いつの時代も人は変わらず恋をしたり恨んだりするんだなって伝わってくる。それぞれの人物も、身近にでもいそうな雰囲気なのが憎らしい。手紙だからこそ書けること、手紙ならではの伝え方ってあるよな、って考えさせられる。
短くて読みやすかった。

⑨<ライトノベル>バカとテストと召喚獣

#憧れの学園生活

中高生のころはまっていた。
ライトノベルらしいお色気シーンもあるが、設定には夢があるし、キャラクターも愛らしいし、ストーリーはわちゃわちゃしていて笑えるし、勉強ネタがしっかり作られていて面白かった。

⑩<漫画>DEATH NOTE

#頭脳戦 #悪役視点の物語

いわずとしれた名作。好きだったなあ…。

11. <児童書>はやみねかおる

#私の子供時代の全て #恩師 #大人になってこそ分かる

今でも新しい作品をどんどん出されているはやみね先生ですが、私が一番熱心なファンだった時にはまっていたのは『夢水清志郎探偵ノート』シリーズと、『怪盗クイーン』シリーズ。

はやみね先生の作品の良いところは、キャラクターが個性的で、みんな何かしら惹かれる魅力があるところ、ストーリーに夢があるところ、人が死なないところ!

はやみね作品への愛を語ったら日がくれてしまうので、ここでは一つだけ。

はやみね先生の作品からは、「子供の頃に持っていた純粋な気持ちをずっと大事にしてほしい」という強いメッセージが伝わってくる。だから、好き。

小さい子供でも、サンタさんの存在に疑いを抱いたり、魔法を信じない親の姿を見て、自分の世界は期待しているよりも面白くないのかもしれないという不安を潜在的に持っているんじゃないかなって思う。

はやみね先生は、「信じているって思っている方が人生が楽しいならそれでいいんじゃん?」っていう姿勢を教えてくれた。『赤い夢の住人がいる限り怪盗は存在する』し、人生で大事なのは『C調と遊び心』なのだ。

12. <趣味>まなざしのレッスン

#東大の教科書 #美術論

14世紀〜19世紀くらいまでの絵画の流れ、見方を説明してくれる。具体例が大量に紹介されているのでわかりやすいし、絵画を見るポイントを大量に吸収できるので読んでいる最中も読了後も楽しめる。

ここ最近で、読んで有意義だったと思う本ナンバーワンだ。

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以上で今日までの私がオススメする本のリストの完成である。
またしばらくたってオススメの本が増えたら、また次の記事を書こうと思う。
みなさんが良本に出会えるいいきっかけになったら嬉しい。

それでは、Good night and have a good dream!

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