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日本の行事

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日本の行事や節句のお話
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2023年2月の記事一覧

修二会 三月一日〜十四日頃 春の到来を告げる仏教行事

修二会 三月一日〜十四日頃 春の到来を告げる仏教行事

「修二会」は、七五二年(天平勝宝四年)に、東大寺の初代別当である良弁僧正の高弟、実忠和尚によって創始されました。
己の罪と穢れを懺悔し、五穀豊穣などを祈願する行事で、旧暦
二月一日から行われていたことから修二会と名づけられています。

東大寺二月堂の「お水取り」

最も有名なのが、一二五〇年以上も続いている東大寺二月堂の「お水取り」の名で知られる修二一会です。
三月一日から本行が始まり、十四日間に

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上巳の節句 雛祭り 3月3日

上巳の節句 雛祭り 3月3日

女の子の成長を祝ってひな人形を飾る行事

上巳の節句(じょうしのせっく)
上巳の節句は3月3日の雛祭りのことです。昔は、3月初めの日の日に雛を祀ったところからこの名が残りました。この日が、五節句に数えられたのは江戸時代に入ってからのことです。"桃の節句"とも呼ばれる女子の節句で、雛壇をかざり、女児の誕生を喜び、末長く幸福であるように祈るための行事です。
中国では、この日に川で身を清め、不浄を取り払

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こと始め・こと納め・針供養

こと始め・こと納め・針供養

こと始め・こと納め2月8日を「こと始め」
12月8日を「こと納め」と呼びますが、
地方によっては、反対に12月8日を「こと始め」、
2月8日を「こと納め」とするところもあり、全国で同一に行われない行事の一つです。

2月8日を「こと始め」とするのは、武甕槌(たけみかづち)の神が2月8日に出陣し、12月8日に帰陣したためとする説や、農作業の準備が2月から始まり、農作業の神事が終わるのが12月だからと

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