侑希

「想いを言葉にして伝えること」が好き。 文筆家を目指す東京の社会人。 これまで≫就活生…

侑希

「想いを言葉にして伝えること」が好き。 文筆家を目指す東京の社会人。 これまで≫就活生のエントリーシート添削やエッセイ執筆など。 🐇【宣伝会議主催 編集・ライター養成講座 46期生】 アイコンは手書き。 最愛のうさぎさん、すずちゃんです。

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京都の車窓から -2度の失恋と、それでも人生は続いていくこと-

「私が大学受験に合格して京都で暮らしてたら、全然違う人生だったんだろうなあ」 バスに揺られ窓越しに過ぎ行く街並みを眺めながら、この景色を日常としていたら、自分はどんな暮らしをしていたんだろう…と想いを馳せた。 「そしたら私たち出会ってないねえ」 隣にいる、今の人生を選んだ結果出会った友人が言う。 今でこそ過去のたられば話になったが、 10年前、高校生の頃の私には「京都の大学に合格して、学生生活を送る」が迎えたい未来のすべてだった。 一目惚れに近い衝動性を伴った、絶対

    • キッチンと私のエトセトラ

      失敗したらどうしよう。 人と自分の味覚は違う。 「美味しくない…」と内心思われていたらどうしよう。 それが怖くて、人に料理を振る舞うことが苦手だった。 実家暮らしだった学生時代「たまには作ってよ!」と母に言われても、 上記のことを思うと憂鬱になり、キッチンは遠い存在だった。 社会人になり一人暮らしを始め、毎食を作るか買うかしなければならなくなった。 (決して当たり前ではないが、まるで当たり前のように毎日三食を用意してくれていた母の存在が改めて身に沁みた。) そのうち「毎日

      • 「食品メーカーで商品開発」体験記 -キラキラ?憧れの仕事?-

        「自分で商品を作って、世の中に広めたい」 純粋に、楽しそうに、そう話す友人たちの顔を何度も見てきた。 大学1年、4月。 クラス別初回オリエンテーション。 初めて顔を合わせるクラスメイト達を前に、一人ひとり自己紹介をした。 食品・栄養系の学科だったこともあり、緊張しながらも嬉しそうにこう話す人が多かったのをよく覚えている。 「将来は食品メーカーに就職して、商品を開発するのが夢です。自分が作った商品を、世の中に広めたいです!」 大学4年、10月。 新入社員内定式。 顔を合わ

        ¥300
        • 第1回 全方位筋トレ計画反省会

          「全方位筋トレ計画!!!」と声だけは一丁前に大きく宣言してからもうじき一月が経つ。 やりながら見えてきたこともあるので、今回は少し振り返りを。 上の記事にも載せたが、概要は以下の通り。 まずは【こっち方向の筋トレ(文章)】について 「週2本きっつい!!!体力がねえ!!!!」 が率直な感想である。 これ書きたいな〜はぽつぽつ思い浮かぶので週2で出そうと思えば出せるのだが、 書き終えてそのままの勢いでアップするだけで書き上げた感覚が薄いものも多い。 自分の文章を読み

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        京都の車窓から -2度の失恋と、それでも人生は続いていくこと-

          会話中、相手を「変な人」と思ったときに読んでほしい話。 -心地いい距離感の提案-

          「多様性」と言うけれど 5人くらいの集まりの中で、意見が2つに割れた。 私は少数派だった。 幼い頃から「周りが皆うなずくいわゆる多数派の意見に、なぜか自分だけ共感できない…」と(テーマ問わず)感じることが多かった。 そういう場面でいつもは何も言わない(共感も否定もしない)のだけれど、直近この言葉を見かける頻度が上がってきたので実験的に口にしてみた。 「多様性の時代だよ!少数派もいたっていいでしょ」 多数派の知人が言った。 「それ少数派の人が言うことじゃないでしょ(笑)

          会話中、相手を「変な人」と思ったときに読んでほしい話。 -心地いい距離感の提案-

          「予想外」を愛すること

          きっかけは 「ロフト付きの部屋に住んでみたい!」 だった。 10年以上前、実家の家探しの際にも 「ロフトのあるおうちがいい!秘密基地みたい!!」 と幼いながらに主張していたのを思い出す。 (その後の生活を考え敢え無く却下されたのだが) 年を重ねたとて、そこまで大きく希望が変わるわけではない。 3年前転居が必要になった際に 「都内で…家賃はこのくらいがよくて…」 とロフト付きの部屋をSUUMOアプリを検索したところ、ヒットしたのが 1件だった。 そう、たったの1件である

          「予想外」を愛すること

          「この先ずっと」「絶対一緒」を誓うことが愛なの?

          先日記した「人と人との距離感は、別々の線路を走る列車のようなものだと考えるのが心地良い」の話の続き。 近づいたり遠ざかったり。 同じ線路を走ることはなく、どこまでいっても人と人とは他人なのだと思っている。 他人だからこそリスペクトしあえるし、自分一人では思いつかない考えや見えない景色が見えたりして、私にはこの距離感が心地良い。 だがそれゆえ、前回記事の終わりに触れた「大事なシーン」で思い悩んだのだ。 以下に記す。 「この先ずっと、時間を共有していこうって思ってるんだよね

          「この先ずっと」「絶対一緒」を誓うことが愛なの?

          線路は交わらない

          高校生の頃「人って結局一人なんだなあ」と強烈に実感した瞬間があった。 一緒に部活をしたり遊んだり、バカ話で盛り上がったりする友人は周りにたくさんいてすごく楽しいけれど、 どれだけ楽しい時間を過ごそうとも、私のテストの点数は1点も上がらない。(当たり前だが) 人と関わることで育まれるものも確かにあるが、 それと同じくらい「自分のことは自分で鍛えないといけないんだなぁ」と思ったことをよく覚えている。 そのことがきっかけで私の中に「自分と周囲の人との関係性=並走する列車」の思

          線路は交わらない

          全方位筋トレ計画 -morimori2024-

          身体の筋肉を鍛えることを筋トレと呼ぶが、 文章を書くこともまた、ある種の筋トレな気がする。 これまでNoteには自分の脳内をめぐる様々なテーマのうち「これは残したい!伝えたい!!」と思うものを(ある種厳選して)記してきたが、 24年。 「文章を書くこと」を生業にしていきたいと思う私に必要なのは 「これだ!を待つこと」ではなく「『今日何を書こう』を常に念頭に置いて生活すること」なのではないかと思った。 文章を書くことは好きだけど、 さぼっているとずるずる能力が衰えていくのを

          全方位筋トレ計画 -morimori2024-

          「仕事にはどのくらいで慣れましたか?」就活生に聞かれて考えたこと 〜社会人生活の息のしかた〜

          社会人生活も気づくと3年と半年が過ぎた。 「若手」というと一般的には3年目あたりまでを指すのだろうか、 相場をあまり知らないが、個人的な感覚としては中堅に片足を突っ込んでいるような気持ちだ。 (「4年目?もう立派に中堅じゃん!」と思われたそこのあなた、あまちゃんでごめんなさい!意外と人は大人にならないね) しかし昨年の同時期、日本橋の中央通り沿いに咲く桜並木の下でリクルートスーツを身に纏い、新生活への高揚感に浮足立つ新社会人の集団を見かけた時に感じた「そうか私は3年目か

          「仕事にはどのくらいで慣れましたか?」就活生に聞かれて考えたこと 〜社会人生活の息のしかた〜

          書いて暮らして会いに行った、2023年の振り返り

          今年もこの歌が似合う季節がやってきたなあと、 12月に入って一段と冷え込んだ空気を吸い込みながら思います。 忘年会の予定も増えてきて、そこで会う友人たちに「今年の3大トピックって何?」と聞いているうちに、 自分も今年を振り返りたいな~と思うようになったので綴ります。 社会人4年目。個人的にとても目まぐるしい一年でした。 1.編集・ライター養成講座(46期)修了1月末~7月末にかけての半年間、宣伝会議主催の「編集・ライター養成講座」に通っていました。 毎週土曜の授業と、次

          書いて暮らして会いに行った、2023年の振り返り

          拝啓 親愛なるB'zさま  -pleasure2023 STARSの夏-

          昨年の秋に「See you Next Summer!!」と記載されたpleasureツアー開催予告カードが届いてからおよそ1年。 ずっとずっと楽しみにしていたB'zさん35周年のPleasureツアーが終わった。 8/19(土)味の素スタジアム DAY1 9/2(土)日産スタジアム DAY1 9/3(日)日産スタジアム DAY2 9/21(木)ヤンマースタジアム長居 DAY1<デビュー日> 9/24(日)ヤンマースタジアム長居 DAY3<千秋楽> 今回参戦できたのは上記

          拝啓 親愛なるB'zさま  -pleasure2023 STARSの夏-

          2020

          明けてしばらく経ちました 今年は初っ端から考えることが山積みで、 立ちはだかる壁もいきなり大きくて、 この先どんな一年になるんだろうと武者震いする思いです …嘘です。そんな勇ましいものではなくて、ただただ目の前の現実に怯える毎日です こうして幕開けた2020年ですが、 今年はどう過ごそうか、たくさん考えました ◯学生→社会人へと身分の変わる今年、そうした変化をまるっと楽しむこと 変わることは怖くもありますが、その先に成長があり、きっと嬉しいこともあります 変