まおすけ

演劇についての文章を書いています。

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最近の記事

『シネフィル・バスターズ』 システマ・アンジェリカ×劇団くるめるシアター 6月企画公演

2024.06.22 ヘッダーは公式Xより引用 https://twitter.com/kurumeru_cine 簡単なあらすじ マセダシネマ倶楽部は見る専のサークルだが、部員と何かやりたいという部長の提案から学生映画を撮ることになる。そこにちょうど、新入生の川崎貴が部室に現れ、映画こそ詳しくないものの彼が撮る自主映画は衝撃的。川崎に負けないくらいの映画を撮ろうと奮起するマセシネは、秋のマセダ祭で大スクリーン上映することを目標に創作に励む。監督は部長。批評家が脚本。音

    • いち早大生として見た『彼は早稲田で死んだ』 学生ならではの弱さが生んだ青春の団結力

      映画『彼は早稲田で死んだ』http://gewalt-no-mori.com/ 去年か今年に撮られたであろう大学の入学式の日の映像からはじまる。スーツ姿の学生でキャンパス内は混雑し、保護者や友人と写真を撮り合っている。その映像から一変、同じアングルで撮影された1970年代(と思われる)革マル派の集団と煙が舞うキャンパスのモノクロ写真が映され、同時にやや不快なギターノイズが鳴る。 この映画は、前半のドラマパートと後半の証言パートに分かれる。ドラマパートは川口大三郎事件の全貌を

      • ✈️ハノーファーでの観劇記録

        6月が終わるまえにこの記録を終わらせたいまおすけです。多分無理。(無理だった) ハノーファーにいたのは2日間でしたが、Airbnbで宿泊した家の猫ちゃんが可愛くて悶絶したり、ヘレンハウゼンの庭の豪華さに驚いたりととても充実していた。 Tino Sehgal"This joy”観劇日:2023.5.19 場所:Galerie 価格:7€ ティノセーガルは実は2回目。昨年の京都で「これはあなた」っていう京セラ美術館の庭でやっていたパフォーマンスをみたことがある。それは、1人の

        • ✈️5/16-18ブリュッセルでの観劇記録

          もうすぐ帰国のまおすけです。(とか言っていたら帰ってきてしまった)(とか言っていたらずいぶん経ってしまった)溜めていてすいません。いつまでかかっても必ず書き切ります。 倉田翠/akakilike『家族写真』観劇日:2023.5.15 場所:Les Brigittines 価格:9€ 「もしな もし もしやで お父さんが 死んだらやけどな みんな 考えたことある?」 という印象的なフレーズが繰り返される。 チャイコフスキーの音楽が耳に残る。 お父さんは生命保険のことを「不

        『シネフィル・バスターズ』 システマ・アンジェリカ×劇団くるめるシアター 6月企画公演

        マガジン

        • 演劇団体に突ゲキ!
          4本

        記事

          ✈️5/11-5/14 ベルリンでの観劇記録2

          うおーーー脳の記憶をnoteに転送していくぅ! 今回はウィーンからベルリンに戻ってTheatertreffenが始まった時期にみた3作品を紹介する。 Das Vermächtnis (The Inheritance)観劇日:2023.5.12 場所:Haus der Berliner Festspiele 価格:? サイトの中で『エンジェルスインアメリカ』の後継とも言われている本作品は、ニューヨークのゲイコミュニティを描写する7時間の長編である。元々見るつもりはなかったの

          ✈️5/11-5/14 ベルリンでの観劇記録2

          ✈️5/2-5/10 ウィーンでの観劇記録2

          流石に溜まりすぎて脳の容量がパンク!!!なので本気だして書きまくって脳のスペースをこじ開ける。もう23日なのにこれまだ5月初めだもん😭もう忘れてしまうよ… DIE ÄRZTIN観劇日:2023.5.5 場所:Burgtheater 価格:7.5ユーロ ブルク劇場での観劇。字幕はなかったが、栗山民也さん演出で前に『ザ・ドクター』という同じ作品が上演されたことがあり、事前に登場人物や作品の内容が調べやすかったためチョイス。 ただ、どうしても字幕がないと物語についていくのが難し

          ✈️5/2-5/10 ウィーンでの観劇記録2

          ✈️4/26-5/1ウィーンでの観劇記録

          めちゃくちゃ溜まっております、濃い日々を過ごしています。まおすけです。記憶が遠くなる前に少しでも書き留めておく。 ENGEL IN AMERIKA観劇日:2023.4.26 場所:Akademietheater 価格:10ユーロ 新国立劇場でも上演中のこの演目。ウィーンではどのような演出が見られるのか気になって行った。 まず、とにかく派手であった。私はもっと戯曲を読んでから行くべきだったという反省がありつつも、読んでなくともこんな作品じゃねえだろ普通!みたいな演出が多かっ

          ✈️4/26-5/1ウィーンでの観劇記録

          ✈️4/21-4/25ベルリンでの観劇記録

          元気です!今回は4/21-25に観劇したものを紹介します。 主にTheatertreffen der Jugendを観劇しました。高校生〜同い年くらいの学生の創作に刺激を受けた週でした。 BODY BOOM BOOM BRAIN観劇日:2023.4.21 場所:Theatre an der Parkaue 価格:9ユーロ ベルリンでの最初の観劇だった。これはaugenbrickmal!という高校生くらいの演劇教育を受けている子のための演劇祭、というような感じ。私が特設会場

          ✈️4/21-4/25ベルリンでの観劇記録

          東京を50円で生き延びる

          2021年の冬、東京の一日という芝居を春風舎で観た。丁寧でも雑でもない暮らしが、ただ続いている70分の、淡々とした芝居だったと記憶している。 私は半年に一回くらいダウンタイムがある。整形した後、1ヶ月くらいはダウンタイムと言って術後の腫れを引かせる時間がある。可愛くなるための整形だけど、その期間は目が腫れていたり、術部が突っ張ったりする違和感を我慢して粛々と過ごす。 私は整形したことがないけれど、心情は毎日少しずつ手術されていると感じる。自分がより良い方へ、より明るい方へと

          東京を50円で生き延びる

          大二病

          私は先週コロナにかかってしまい、一週間暇を持て余していたので自分の進路についてあれこれ考えていた。その中で、同年代の間でコロナよりも流行っている病に自分はかかっているのではと気づいた。 それは、大二病である。大二病とは、自分は他の人と違う「非凡さ」を持っていて、その非凡さを社会が認めてくれることによって自分に平穏な未来が待っていると夢想する病である。なぜ大学二年生かというと、一年生の間は新しいことを吸収しようとする柔軟さと学習意欲があり、三年生は就活や自分の行く末について真

          「真生しかいない演劇座談会」③

          こんにちは。ご無沙汰しております。まおすけです。 信じられないかもしれませんが、ここにうつっている5人は全員「真生」です。。。。。!!!素敵な仲間たちです。愉快です。 これまでのあらすじ3月に山本、尾崎、関口で開いた第一回、7月に岩堀さんを加えた第二回を開催し、着々と仲間を増やしている「真生」たち。【第一回】【第二回】 真生たちによる演劇稽古会からだいぶ時間が経ち、7月に岩堀さんの公演があり、9月前半には山本さん主宰のキルハトッテの公演があり、関口も脚本演出を努める公演

          「真生しかいない演劇座談会」③

          劇団くるめるシアター「ふるさと」の振り返り

          公演初日。家に帰ると母が料理を出してくれた。今日が本番だったんだよねと言うと、売上は?と母。カンパ金の大体の金額を言うと、「じゃあバイトした方がいいね」とだけ。ああ、そういえばこの家はこうだったわと思い出した。 劇団くるめるシアター第86回本公演 「ふるさと」の脚本・演出を担当した。正直くるめるではそんなに活動しないつもりだったのだけれど、演劇を続けていく上で一度は脚本演出を経験した方が良いだろうと思い今回の公演の担当に名乗りを挙げた。友達同士で集う企画公演よりも、無作為に

          劇団くるめるシアター「ふるさと」の振り返り

          真生しかいない演劇座談会②

          こんにちは。関口真生です。 「真生たち」について、皆さんは覚えているだろうか…。今回はなんと新メンバーを含めて4人の真生が集まった。 これまでのあらすじ3月末に関口、山本、尾崎で試しにzoomでお話会をして、それぞれの演劇的背景をひとしきり話し、せっかく名前も一緒のことだし今後なんか一緒にやれたらいいね的な流れになった。(その様子は①の記事にて) その後、3人ともそれなりに忙しかったが予定を合わせることができたので、5月には早稲田の学生会館にてで稽古会(仮)を開催し、真生た

          真生しかいない演劇座談会②

          私が就活したくない理由

          こんにちは、まおすけです。大学2年生になり、卒業後は何をしようかを考えるようになりました。ほとんどの人と同じように私も就職するのかしら?と思いながらも、どこか腑に落ちない気持ちで悶々と過ごしています。 まず就活のためにインターンしよう! 興味のある職種を探してみよう! これはやりました。インターンは10月からWebの記事を書くライターをしています。(興味のある方はこちらから...)記事作成、インタビューはどらま館の仕事としてもやらせていただいて、ありがたい限りです。マスメ

          私が就活したくない理由

          真生しかいない演劇座談会/レポート

          こんにちは。関口真生です。 この漢字でまおって読むのは結構珍しいのですが、演劇をやる学生の中に二人も「真生さん」がいることを知り、せっかくなのでお話ししてみたい!と思いお二人に声を掛けさせて頂きました。その結果、偶然にも早稲田、日芸、東大の異色コラボが実現しました笑 凄く刺激になりましたし、新しい企画も生まれました。今後ともお世話になりたいなあ、と一番年下ながら図々しく思うのです。 参加者
関口真生、山本真生、尾崎真生 自己紹介関口真生 早稲田文化構想学部 次2年 
劇

          真生しかいない演劇座談会/レポート

          ドケチ大学生が最近買ったもの

          昼食は基本300円以内! 買い物は1000円以内! 交通費はとことん安く! どうも、まおすけです。 最近、自分の病の深刻さに気がついてきました。 何をするにもまず値段を見る、品質より安さ優先、お金のためなら多少の自己犠牲も厭わない。こういう癖が抜けません。 そのせいで、自分が本当は何を欲しているのか分からなくなります。「あ、このご飯屋さんおいしそ〜」と思っても「なんだ、1000円もすんのか、じゃあいいや」となって欲は消えるわけです。これ欲しい、ここ行きたい、これ観

          ドケチ大学生が最近買ったもの