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✈️4/21-4/25ベルリンでの観劇記録

元気です!今回は4/21-25に観劇したものを紹介します。
主にTheatertreffen der Jugendを観劇しました。高校生〜同い年くらいの学生の創作に刺激を受けた週でした。

BODY BOOM BOOM BRAIN

観劇日:2023.4.21
場所:Theatre an der Parkaue
価格:9ユーロ

ベルリンでの最初の観劇だった。これはaugenbrickmal!という高校生くらいの演劇教育を受けている子のための演劇祭、というような感じ。私が特設会場であるTheatre an der Parkaueに着いた時も付近に団体の高校生?が沢山いてとても気まずかった。
開場して劇場に入る。

おろおろしてたら話しかけられて、テンパって英語で返したら、英語対応のスタッフを読んでくれた。公演終了後のトークイベントは第一部は英語通訳があるけど第二部はドイツ語オンリーだよと言われた。そのあとロビーに座ってたらもう一度来てくれて、その荷物はクロークに預けてきたら?あと、第二部のドイツ語のトークもしよければ通訳しようか?と言ってくれた。私のためにやってもらうのも悪いなと思い曖昧な返事をしてしまって、また後で聞くわねと言われた。

開演時間がトラブルにより30分遅れる。この日疲れてたのでうとうとする。やっと会場が開いて入る。開演。

話は正直全然わからなかった。コメディーだったけど笑いの会話がドイツ語で全然理解できないし、演技もまあ割と子供を笑わせる感じの芝居みがあり、特別感動はなかった。でもこの日初めてドイツで観劇したので目新しさは感じた。
話は、変なホースが劇場に伸びていてそれが襲ってくる?みたいな。最後のシーンではスモークふかしまくって炭酸飲料ぶちまけて照明ギラギラで踊り出してめちゃくちゃだった。高校生くらいの子はバリ盛り上がってたけど。客席の椅子の下に消臭剤?がランダムで置いてあってそれをある場面で、吹きかけて!って言われててそれも盛り上がり。私は疲労により盛り上がりきれず。終演後はどっと疲れてしまってトークを聞かずにそのまま帰宅してしまった。悔しいし申し訳ないが、あれ以上いたら限界に達する。

Opening Theatertreffen der Jugend 2023

観劇日:2023.4.22
場所:Haus der Berliner Festspiele, Main Stage
価格:無料

楽しかった!!!まず、2人組のギターとボーカルが出てきて音楽を披露。その後司会の男女2人が出てきて挨拶。(後でインスタを見たら女の子の方は2003年生まれ。同い年!)マティアス・ペースをはじめとした関係者がオープニングの挨拶をする。
またギターとボーカルのパフォーマンスがあり、その後出場者紹介に映る。紹介があると壇上に上がってちょっとユニークなパフォーマンスをして盛り上がる。私の隣に座っていた若者も出場団体の人だった。
そしてラストにまたギターとボーカルのパフォーマンスがあり、無事幕開けとなる。盛り上がり方は、ヒューヒューの連続で日本の比ではない。

„So lang ich lebe, lebt Gerechtigkeit.“

観劇日:2023.4.22
場所:Haus der Berliner Festspiele, Main Stage
価格:6ユーロ

アンティゴネをモチーフにしたらしいこの作品。話している内容はわからなかったが、最初から2Lの水を半分くらいがぶ飲みして、光る棒を持ちながら踊ったり歩いたりするパフォーマンス。衣装がカラフルで、20人くらいは舞台にいたと思うけど、ダンスも歩行も統一はされてなくて各々が一番楽しいスタイルでやっていた。でもそれがみていてキラキラした。
この人たちは、「何かから逃げるため」ではなく「何かと向き合うため」に演劇してるんだな、と。それはある時は自己内省だったり、社会問題だったり。
Theatertreffen der Jugendは、若手の演劇人発掘というよりは教育的な意味合いが強い演劇祭だとあとで教えてもらったが、実際のところどのくらいの人が今後も演劇を続けていくのか気になる。
ちなみにこのあとオープニングパーティと称してワインが運ばれてきたり料理が出てきたりして、怖くなって逃げ帰ってきた。流石に一人でワイン飲む勇気はなかった。

4.48 psychose

観劇日:2023.4.23
場所:Deutsches SchauSpielHaus Hamburg
価格:9ユーロ

日帰りでハンブルク行った。
凄く感動した。こっちきてからこれが一番好きだった。これから死にゆくであろう女性の頭の中を見る感じ。真っ暗な舞台で、ずっと客席側に歩いている女性(多分足元にウォーキングマシンみたいなのがある)コートを深く羽織り腕組みをしながら、早口のドイツ語で捲し立てる。「何も食べられない、寝られない」「誰も知らない中で死んでゆく」I’m dying for one who doesn’t know. 
私はドイツの街並みはブロックで覆われていて、綺麗だと思う反面閉塞感を感じることがある。ドイツ人の言葉も、言ってる意味はわからなくても時々棘のあるように感じる。どの言葉もわからないなか、急いで歩いている自分に不安感を覚えることがある。そんな心細さを作品の中で体現してくれた。
この人は、強い。そして弱い。
海に入ろうとして、怖くて引き返す。もう死ぬのに、周りの目が気になる。私も同時に思い出す。駅で怒鳴っている女性のこと。物乞いのこと。
それらを覆う恐怖のこと。

真っ暗なのに、私がドイツで見た風景、光景がありありと浮かぶ。
この人は私を見ている。見ている。

(もっと整えて劇評書きたい)

ERWIN OLAF RE:WORKS

観劇日:2023.4.24
場所:Haus der Berliner Festspiele, Main Stage
価格:6ユーロ

面白かった。Erwin Olafっていう写真家の作品を舞台上にあるスクリーンに映し出して、その写真からインスピレーションを受けたであろう演劇が間に挟まる。会話の内容は相変わらず分からなかったが、演出家にディレクションされた場面と自分達で考えたであろう場面がなんとなく分かる。
一番好きだったシーンは、一人の男性がなんにもない空間に放り出されて「ここはどこですか?」ていうんだけど、ドラム缶の中から出てきた人に、「ここは、どこでもないです。」って言われる。そしたら巨大なダクトホース※を被った人が4-5人出てきて、不規則に舞台上を歩くの。また「ここはどこ?」ってその男性が聞いても、「ここは、どこでもあります」とか曖昧な返事しか返ってこなくて、イライラしてたら、そのダクトホース芋虫のうちの一人がその男性の前まで近づいて、自分が被っていたホースをその人に被せた。それは見た目的にはその芋虫に男性が喰われたみたいな光景になって。でもそうするとさっきまで芋虫だった人はホースがなくなって、ホースの中に入ってた男性が今度ここはどこだ?って顔をし出して、さっきまでいた男性はダクトホース芋虫となって動き出して。

これに人が入って芋虫みたいに歩いている

そのビジュアルがとにかく面白くて。言語抜きで誰でも笑える。それまで客の笑いのポイントがわからないことが多かったけど、これは客席の笑いと同じように私も笑えて嬉しかった。

NOW OR NEVER

観劇日:2023.4.25
場所:Haus der Berliner Festspiele, Main Stage
価格:6ユーロ

この作品はおそらく役者がやりたいことを各シーンに盛り込んだのが
出発点で、ストーリーはそんなにない。英語でアメリカンな司会をやる人、キンキーブールを思わせるビジュアルでフープパフォーマンスをする人、歌を歌う人など。
バチバチに照明つくってかっこよく前に歩いてきたりで「かっこよさげ」なパフォーマンスが散見されて、ショーになりつつあるなと感じた。それはそれで自己表現として経験になるし、教育的な要素の演劇祭としては問題ないと思うけど、この先役者や演出家になっていく人もいるなら、こういう作品の作り方で味をしめてしまう可能性もあるし変にスタンディングオベーションまでして褒めすぎるのもよくないんじゃないかな。
そんなことを思い、劇研に思いを馳せながら観ていた。

この週会った人
庭山由佳さん:お家で白アスパラを頂いた。日本とベルリンを舞台芸術の分野で繋ぐ仕事のことやドラマトゥルクを名乗る難しさのお話を伺った。
橋本裕介さん:中華をご馳走になった。東京一極集中の現状に疑問を感じてKYOTO EXPERIMENTを始めた話が印象的。
XiaoTong:上海出身でロンドンの大学に通う大学生(年は上だった)。ベルリンのホステルで会って一緒にレストランに行った。拙い英語でも楽しく会話できてありがとう。

次回→✈️4/26-5/1 ウィーンでの観劇記録
ENGEL IN AMERIKAGlückliche Tage/Herzliches BeileidBLACK FLAME – A NOISE ESSAYMATINEE DER BALLETTAKADEMIE DER WIENER STAATSOPERThe Sound of Musicを観劇しました。

雑でも記録を残さないと忘れてしまいそうなので!感想書いています。


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