真生しかいない演劇座談会/レポート

こんにちは。関口真生です。

この漢字でまおって読むのは結構珍しいのですが、演劇をやる学生の中に二人も「真生さん」がいることを知り、せっかくなのでお話ししてみたい!と思いお二人に声を掛けさせて頂きました。その結果、偶然にも早稲田、日芸、東大の異色コラボが実現しました笑
凄く刺激になりましたし、新しい企画も生まれました。今後ともお世話になりたいなあ、と一番年下ながら図々しく思うのです。

参加者


関口真生、山本真生、尾崎真生

自己紹介

関口真生
早稲田文化構想学部 次2年

劇団くるめるシアター所属

4月から早稲田小劇場どらま館の制作班です。

山本真生
日芸演出コース 次3年

にもじ 主宰

キルハトッテ 主宰/作・演出 →佐藤佐吉演劇祭関連企画「見本市」に出ます。

尾崎真生

劇工舎プリズム OB

絢爛かもみーる 主宰

東京大学で生物の勉強。4月から大学院。

東大演劇について

私は東大演劇についてほとんど知らなかったので尾崎さんに色々聞きました。
東大には
・劇工舎プリズム(東京大学・お茶の水女子大学)
・劇団綺畸(如月小春設立)
・Theatre MERCURY(東京大学・東京女子大学)

の3つの団体があるそうです。劇工舎プリズムが一番ゆるいらしい。

駒場小空間(東京大学駒場キャンパス内・多目的ホール)は早稲田で言う劇研アトリエのような感じで、学生自治の中での運営。キャンパスの隅にあり、閉じられた空間になりがちとのこと。

有名な東大演劇出身の団体は、「アマヤドリ」「やみ・あがりシアター」など。

雑多に話したこと

尾崎
・場の共有を何より大事にしたい。客席に縛られているからこそ得られるもの。映像は最初の5分つまらなかったらもう観ない、演劇ならその後の発見もある。
・演出の方が好き。脚本を外部委託できるならしたい。
・役者に対して主宰として出演してくれるありがたさを持つ一方で、演出家として「その演技だめ」と言いたい瞬間。どう接すれば良い?
・一度、稽古で怒鳴ってしまったことがある。そしたら何回言っても変わらなかった役者が変わった。悪く思いながらもこんなにすぐ変わるんだ、と思った。
・役者が足りない。自分は役者として出るつもりなかったのに人が足りず出ることになった。


関口
・チケットを売るために連絡しまくるのが本当に苦手。この間の公演はノルマがあって大変だった。
・映像は飽きる。定点でずっと見れない。演劇は限られた期間しかやらないからこそ「行かなきゃ」と思う
・将来の方向性は決めきれていない。演劇には関わり続けたい。
・脚本書ける人はすごい。自分の団体を持っている人は居場所がある気がして羨ましい。


山本
・大学内の施設が使えず、外部でやるしかない。よって失敗できる場がない。

・他の場所では参加費、ノルマがあることに驚き。自団体では少しでも役者に出演料を払えるようにしている。

・演出家が上の立場になるのではなく、役者とフラットでいたい。上下関係を取り除くにはどうすればいいだろう。

・脚本は完成しない。ずっと改稿してしまう。

・団体に合ったお客さんを探す。自分達を面白いと言ってくれる人と出会えるように。





稽古会(仮)

他大学の演劇をもっと知りたい!大学間の横のネットワークを構築したい!と考えていました。尾崎さんも駒場周りで一緒に稽古する人を探す中で、SNSで呼びかけても知り合いしか反応しないのが嫌だったそうです。

そこで、大学を問わず参加できるような交流の場、稽古会を設けよう!と話が弾みました。閉じられた世界になりがちな学生演劇の世界に一手を投じたいですね。

「WSはぶいぶい言わせてる若手演出家にやらせておけ」というのが真生たちの総意になりました。内容は決めずその場にいる人がやりたいことをやるような形で、5月あたりに実施しようと思います。詳細は追って話し合う予定。

それぞれの宣伝


山本真生

佐藤佐吉演劇祭2022関連企画
ショーケース公演『見本市』

キルハトッテ『バター』

画像1

画像2

■日程・会場
4/8(金) 19:00
4/9(土) 12:00
4/10(日) 15:00
海ねこ症候群、南極ゴジラと同時上演(敬称略)
北とぴあカナリアホール

キルハトッテ窓口↓
https://www.quartet-online.net/ticket/mihonichi?m=0tddidb


尾崎真生

絢爛かもみーる第2回公演
『またたび』
作・演出 尾崎真生

画像3

近日映像公開予定

(絢爛かもみーるTwitter https://twitter.com/OrnateChamomile


関口真生

佐藤佐吉演劇祭2022関連企画『三六闇市』

画像4

関口真生扱い予約フォーム↓
https://www.quartet-online.net/ticket/sakichi36yami?m=0tefcda

わたしの所感

公演を打つときの話の中で、尾崎さんと山本さんの演出への向き合い方に違いが見えて私はとても面白かった。一つの場所にいるとワンパターンの方法しか見なくなるので、やはり大学外の交流はすべきだなあと思った。早稲田を見ていても早稲田の外に敏感にアンテナを張れている人は少ない。場の提供によって交流が進み、いろんな大学がごちゃ混ぜで公演打てたりしたら最高だな。


この記事が参加している募集

新生活をたのしく

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?