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【書評】ブラック・ジャック ”弁があった!!”

BJの元へ運ばれてきた高齢の男性患者の症状は、奇妙なものだった

病名は即座にに判明し、この肺に空気が溜まる”縦隔気胸”はどこの病院でも簡単なオペで完治することが可能なはずだ

だがー

車椅子で運ばれてきた高齢男性の付き添いの美しい女性は、ドクター・キリコの妹のユリ

ユリはいったー”どこの病院でも治せないのです”

そんなはずはない

ほどなく父を追って現れたドクター・キリコは、苦しみぬく父のためにも自分の手で安楽死させてあげたいとBJに直訴する

ー”何もしてやれなかった親父のためにせめて、安楽死させてあげたいのだ”

最終的にBJとドクター・キリコの二人でこの簡単な病気である”縦隔気胸”のオペに挑み、BJの試行錯誤と手術の常識を覆すある方法でこの症状の謎を解いたときー

全ては一気に暗転してしまう

それはドクターキリコの、父親に対する真摯な愛情だったのか

彼の歪んだ倫理観がそうさせてしまったのか

最後にBJがキリコに手を上げて、唐突に幕が落ちる


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