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ゆきしろ
2024年5月10日 10:05
あなたは魚になっていて、人間の自分勝手な要求のために死の危機が迫っていた 私は魚なのか人なのかわからないが、彼の手帳に書かれた日記と詩を読んでいた 人間の指示で彼はこれから海に沈む、彼とともに彼の紡いだストーリーも海の底に眠るだろう
2023年11月25日 15:19
己が世世恋衣打つ霙かな 以下、参考作品
2023年11月3日 03:32
その人と過ごした時間の中で堆積した怒りとか悲しみとか好きとか嫌いとか、ぐちゃぐちゃに混ざり合った色々な感情を濾過して残った透明なもの、これはたしかに愛だと思う。
2023年9月24日 20:16
人々の細かい涙の粒でできた秋の夜の空気のなかを、深海魚のように泳ぐあなたになら裏切られてもいい、そう思って私を選んでくれていた人を、裏切りたくなかった私とおなじ色をした人を、傷つけたくなかった後悔でもない、恨みでもない、未練でもない、憎しみでもない、諦めでもない、嘆きでもない、純度100%の透明なかなしみで、秋の夜の空気はつくられている。
2023年7月30日 18:21
首すじをちいさな風があたためる ここにも夏がしのびこんでる
2023年7月30日 17:38
思い出になった栞を宝箱に詰めて蓋した 手紙とともに
2023年7月30日 18:13
歌集よみお気に入りの詩鉛筆でしるしー、つけずに2回唱える笹井宏之さんの歌集を買いました。爽やかで夏にぴったりだと思いました。
2023年4月27日 12:47
桜より寿命の長い恋だったと思えばまた生きてゆけると
2023年4月27日 00:04
離れたほうが大きく鮮明に見えるそれに、気づいていないわけではなかったけれど、ずっと違うと否定していたかったのに、静電気の小さな痛みと衝撃で、気づかされてしまった、はっきりと。異なる極同士がぶつかり合い、かたちなきものが確かな輪郭を持ち、その疼きの輪郭を、抜毛症のひとが毛を抜くみたいに、繰り返し繰り返しなぞる。呻きながら、震えながら。
2023年3月15日 22:28
地面に散った桜の花びらを踏みたくないので、お花見には行かないことにしているのです。切れかけの蛍光灯みたいに瞬きを繰り返すこの瞳もそろそろ交換すべき時が来たのでしょう未知に満ちた道を彷徨した帰り途、遠くでサイレンが鳴り響く。あの人は結局自分の約束事を果たせたのだろうか
2023年2月16日 16:02
ぼくは一緒に孤独を抜け出してくれる人じゃなくて、一緒に孤独でいてくれる人が欲しいのだと思う。きみと別れて一層美しく響くようになったスピッツの『冷たい頬』と、きみが残した手帳の独白が教えてくれた。ぼくはひとりになりたいから、あなたも一緒にひとりになって。そう思いながら、海で生まれたいきものと山で生まれたいきものたちが一堂に会する墓場を食べた。別れたことで、我々の関係は完全なものになっ
2023年2月1日 09:07
10年前のきみに、やっと追いついた気がする。きのうまでのひと欠片をちぎって差し出すのが、愛かもしれないね。まだまだぼくの中のきみに学ぶことは多そうだ。いつか同じ位置で同じ深さで同じものについて語れたらと、死ぬまで憧れ続けるのかもしれない。このまま一生、ぼくに恥をかかせてください。
2023年1月23日 10:33
怒りは美しい感情だ守るべき何かのために生まれる反応だあなたの怒りを守れあなたの怒りは正しいあなたの怒りを誇れあなたの怒りは美しい
2023年1月22日 12:31
同じところで暮らしても 私たち違う香りを纏いましょう ずっと恋人でいたいから 前の恋人に言われた「あなたの世界を見る目が美しい」とあなたにも言われたときああ、あの人でなくてもよかったのだなと思えましたあの人とは何度星を見に行っても流れ星を見ることはできなかったのにあなたとはじめて星を見に行ったとき不意に視界で星が流れてああ これが運命の恋なのだと思いました