続・別れの詩


ぼくは一緒に孤独を抜け出してくれる人じゃなくて、一緒に孤独でいてくれる人が欲しいのだと思う。

きみと別れて一層美しく響くようになったスピッツの『冷たい頬』と、きみが残した手帳の独白が教えてくれた。

ぼくはひとりになりたいから、あなたも一緒にひとりになって。

そう思いながら、海で生まれたいきものと山で生まれたいきものたちが一堂に会する墓場を食べた。

別れたことで、我々の関係は完全なものになったのかもしれないね。

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