短詩3篇

地面に散った桜の花びらを踏みたくないので、
お花見には行かないことにしているのです。

切れかけの蛍光灯みたいに
瞬きを繰り返す
この瞳もそろそろ
交換すべき時が来たのでしょう

未知に満ちた道を彷徨した帰り途、
遠くでサイレンが鳴り響く。
あの人は結局
自分の約束事を果たせたのだろうか

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