マガジンのカバー画像

つれづれエッセイ

502
創作関連覚書だけど、おそらく書評とかネトフリ感想とかも入ってくる、そういったもののまとめ。
運営しているクリエイター

2022年5月の記事一覧

右派ポピュリズム

右派ポピュリズム

で、新自由主義のヤバさがようやく国民の身に沁みた後に来るのが、右派ポピュリズムの台頭。

ロシアのプーチンにづづいてアメリカのトランプ、イギリスのメイ、フランスのルペンだった。いずれもまた負けてしまったけど。新自由主義勢力との攻防が見えないと、すごく大雑把な国際政治の構図が見えないのでは無いだろうか。これ、すごく大雑把な認識なんだろうが、大雑把ゆえに大局というか。その右派ポピュリズムと新自由主義と

もっとみる
負け犬の遠吠え2

負け犬の遠吠え2

漫画の流行的に、20年前か20年後に生まれたかった。

最近すっかり異世界ファンタジーが普通だ。私の20年上の世代の少女漫画作品は、SFもファンタジーも、遠い外国ものも多かった。残念なことに、私の投稿時期は学園ラブコメ全盛期で、身近な学園ラブコメでなければデビューできず、特に恋愛が描けないとプロにはなれず、デビューしてからもずっとラブコメ。少し歳をとって学園の後は社内ラブコメ。ラブコメが苦手な私は

もっとみる
脚本術

脚本術

昔、脚本術を習っていた。結構有名な先生だ。松竹シナリオ学校の教師だった人で、寺山修司とか知り合いで、三島由紀夫とか美輪明宏とかリアルに知ってて、脚本業界の重鎮。脚本業界トップクラスの人だった。水戸黄門とかの脚本ずっとやってた人。すんげえー厳しかった。私は悪い生徒だった。ろくにシナリオを仕上げられなかった。怒られるんで、何書けばいいのかわからなくなったくらいだ。

脚本の技術、というよりも、とにかく

もっとみる
恋の歌

恋の歌

私は椎名林檎ちゃんが出始めた時から好きだった。あのハスキーな声が好きだ。初期の頃は、熱っぽい歌が多い。ちょっと頭イカれてる勢いで彼氏が好き、みたいな歌。

うちの祖母は箱根の芸者さんで、未婚で産んだ娘が私の母なのですが、その母が市議会議員の息子(大学生)である父との間に、これまた未婚の時に作ったのが私だ。

Juneみたいな耽美設定!!

の両親なんですけど(その後すぐ結婚して離婚しました)そんな

もっとみる
影

腹が立つときはたいてい、相手に自分自身の影を投影しているのだ。

というのもわかってる。

思春期からこの歳まで物書きをやってると、一般的な意味ですでに正気ではないのかもしれない。もはや見ている所が違いすぎて、どこにも混じれない、みたいな気がしてくる。

こないだお参りした赤城神社のおみくじ、中吉だったんですけど。

「土砂降りがようやく止んで、でも夜だから暗いんだけど、月はかろうじて出ている。月

もっとみる
負け犬の遠吠え

負け犬の遠吠え

我々団塊ジュニアの若い頃は家父長制がきっちり動いてて、だから、家父長制の抑圧をリアルに感じた世代だ。たとえば、

〇26歳で結婚してないと、親戚にいきおくれって言われる。

〇肉じゃが作って家で待っていてくれる女と結婚したい。

〇女は若くてでしゃばらないほうがいい。

〇フェミニストはモテないブス

〇女は恋愛のことしか興味が無い。

〇結婚出産していない女に価値は無い。

〇働く女性は職場の花

もっとみる
武器としての『資本論』読書感想

武器としての『資本論』読書感想

5月から株式相場がすごく不安定だ。異次元金融緩和の終焉、と囁かれている。日本だけでなく、日米欧だ。資本主義の大きな山場のひとつになりそうな、激しい動き。

この本、答えがはっきり出てなかった。

新自由主義の件、今に始まった話でもないので宇沢弘文はじめとした世界の著名の経済学者たちがこぞってポスト新自由主義、ポスト資本主義を模索してるんだけど、わかんないんだ。安冨歩さんの言葉も載ってたんだけど、要

もっとみる