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僕はFTMトランスジェンダー。鈴木優希41歳。
今は戸籍を変えて生活している。

地元名古屋で月に一度LGBT社会人交流会「BRUSHUP」ブラッシュアップの代表としての活動も始めた。これまでも本業が水商売。飲食店の経営なので沢山の方々と出会う機会はあるが、それとはまた違う貴重な経験をさせて頂いている。

社会人交流会

社会人に絞った「出会い」の場所なので、参加して下さる方もLGBTであることの悩みはもう越していて、仕事や恋愛、人間関係、将来の事についての悩みを話し合う事が多い。

このような会をやっていると、「どんな人が来るの?」「暗い?堅い?」という質問をされたりネガティブなイメージを持っている人が多いが、みんな多分、すれ違っても「普通」 
なんなら悩みなどなさそうに思われるタイプに見える方が多い。

何故に貴重な時間とお金を費やしてこの「BRUSHUP」に参加してくれたのだろうか?と代表の僕が思うほどだ。

しかし、話しをしていくとみんなそれぞれに抱えているものがある。

例えば、
仕事としての接客は出来るけど、自分の思いを伝えることが苦手である。
など実際にその方と話してみても全く気付かない意外な悩みを持っていたりするから驚かされる。

「みんな同じ」

そう思って安心する。

僕も、仕事場では従業員も抱えているため、あたかも「大丈夫」なふりをしているけど、もちろん悩みもコンプレックスもある。

胸に秘めている事を例え言葉にして言えなかったとしても「みんな同じ」「みんな頑張っている」と思える時間を共有することで、また明日からの活力になる。

悩みのない人はいない。みんなそんな自分を奮い立たせて毎日を生きている。社会人だからこそ言えない見せられない「辛抱」がある。

コンプレックスは無くせない。

コンプレックスは自分にしかわからないこと。
そしてそれは誰かに「そんなことないよ」と言われても解決できることではない。解決は出来ないけど、そんな思いをしているのは自分だけじゃない。
それがわかるだけで前向きになれるから不思議。
傷の舐め合いで何が悪い!
日々必死に社会の一員として生きているんだから、月に一度の三時間くらいは傷があれば舐めて欲しい。そして少し軽くなった荷物をまた背負い明日に向かう。
そんな考えでボクは活動している。
同じLGBT当事者同士でも、生活も環境も違う為全てを分かり合える関係にはなれない。

でも「BRUSHUP」ブラッシュアップにきたら「誰かに会える」「笑顔になれる」
つかの間の休息場所。
そんな場所にしていきたいと思っている。


※2022.4.16(土)LGBT社会人交流会「BRUSH UP」第7回無事終了。沢山のご参加ありがとうございました!

次回、第8回「BRUSHUP」は2022.5.21(土)名古屋にて開催決定!


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