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混沌の街、人の渦【バングラデシュ旅行記1】

こんにちは!yukiです。

これから5回に分けて、
バングラデシュ旅行記を
書いていきたいと思います。

バングラデシュでの思い出は、
一言でいうと「人、人、人」

12日間の滞在でしたが、
関わった人数は数え切れません。

旅行で行く方は多くないので、
珍しい体験をお伝えできるかと思います。

楽しんでいただけますように!


到着早々、洗礼を受ける


バングラデシュの首都・ダッカ。

前情報から、

「相当カオスな街なんだろうな」

とイメージしていたのですが、
まさか、あそこまでとは…


飛行機でダッカの空港に到着し、
建物の古さにちょっと驚きつつも、
荷物を受け取ります。

「たぶん、空港の目の前に
 鉄道の駅があるはず。
 それで中心部に行こう。」

空港の外に出ると、
ホコリっぽい灰色の空が
目に入ってきました。

なんだか、
辺りにいる人々の視線を感じます。

何でこんなに見られてるんだろう…

何かマズいことしちゃってるかな?
ちょっと不安になってしまいます。

やばい列車


鉄道の駅は簡単に見つかりました。

なんか、普通に線路おりてる…

バングラデシュの駅

反対側のホーム行くのにも、
線路を横断しています。
(日本もこれくらい緩ければ楽かも笑)


さて、
しばらく待って列車が来たのですが…

遠くから近づいてくる列車に
違和感を感じます。

・・・え?
列車の屋根に
子どもが乗ってる
んですけど!

電車の屋根に乗る子供

正気か?!

後部車両の屋根にも
めちゃくちゃ人が乗ってました

(写真撮れなかったので、
 上の写真の切り取りです)

電車の屋根にのる人々

何で屋根に乗ってるのかと思ったら、
車内は、はち切れんばかりに
人が詰まっているのです。

日本の満員列車よりレベル高い。

ドアが閉まらないまま出発します。

電車からはみ出す人々



この状態で走り去って行きました。


口をぽかんと開けて
立ち尽くすしかありません。


そして次にやってきた列車も、
やはりぎゅうぎゅう詰めで乗れません。

荷物をかかえながら
屋根に登れる気もしない。
(いや、軽装でも登りたくない)

ホームで苦笑いしていると、
3人の少年が近づいてきました。

「ハロー。
 お兄さん、また乗れなかったね。
 次は頑張ろう!僕たちも手伝うよ」

と励ましてくれたのです。
優しい…!

三人の少年


しばらく少年たちと話していると、
また次の列車が来ました。

お、今度は、
屋根に人がいない!

ぎゅうぎゅうだけど、
押せば入れそう。

少年たちも押して手助けしてくれて、
何とか乗り込むことができました。
ありがとう!!

走り始めると、
車内のぎゅう詰め感は
すこし和らぎました。

ちなみに電車のドアは、
開きっぱなしでした。
閉めないのがスタンダードみたいです。
怖いなあ。

近くの座席に座っていたおじさんたちが、

「ちょっとそこの君!
 こっちおいで、座りな!」

と、みんなで席を詰めて、
座らせてくれました。

「君、どこから来たの?」

「日本です。」

すると、
周りの人が「おお〜」ってどよめきました

なんだかすごく喜ばれて、

「ウェルカム、ウェルカム」

と言われます。

素直に、
めっちゃ嬉しいですよね。

首都・ダッカを歩く

ダッカの道


無事に目的の駅に到着して、
目星をつけていたホテルにチェックイン。

シングルで、1泊580円くらいです。
ずいぶん安いですね笑

荷物を置いて、
ダッカの街を歩いてみることにしました。

視線が気になる


歩いていると、
気になってしょうがないことがあります。

それは、

じろっ

という視線。

とにかく、
無遠慮に見つめられるのです。

僕も見つめ返して、
ほほえんで挨拶してましたが笑

バングラデシュは
イスラム教徒が多い国なので、

「アッサラーム・アレイクム」

と挨拶します。

これはアラビア語で、
意味は「平和をあなたに」

素敵な挨拶ですよね。

ダッカで会った方


イスラム教徒の方々って、
ほとんどの人が本当に優しくて親切なんです。

これまで、
イスラム教の国に7か国行きましたが、
心からそう思います。

日本では事件ばかり報道されるので、
悪いイメージが作られてしまい悲しいですが…

人が集まってくる!


街を歩いていると、
見つめられることが多いのと同時に、
声をかけてくる人もいます。

そういうときは、
たいてい次のような
質問をされるのです。

  • 「どこの国から来たの?」

  • 「なんでバングラデシュに来たの?」

  • 「仕事は何してるの?」

  • 「兄弟は何人?」

  • 「父親の名前は?」

みんな同じことを聞いてくるので、
1日に何度も答えることになり、
正直めんどい笑

そして、1人と話していると、
近くにいる人が集まってきます

瞬く間に10人以上集まってしまい、
皆から見つめられるのです…苦笑

集まってきた人々

外国人はあまりいないから、
大人も子供も興味津々なんですね。

最初はびびってましたが、
どこへ行っても集まってくるし、
すぐ慣れました。

集まってきた人たち


カオスな街


ダッカの街は、カオスでした。

人、動物、モノ、音、
いろんなものが溢れかえり、
渦巻くようなエネルギーに圧倒されます。

ダッカの混雑具合

自転車と人力車を合体させたような乗り物は、
リキシャーと呼ばれる人力タクシーです。
(語源は、本当に人力車なのだそう)

混雑する道路では、
クラクションを鳴らしても意味をなさないのに、
どの運転手も暴力的なほど鳴らしまくります

パーッ!!
ブーッ!!
チリンチリン!!

とにかく音がすごい。

混みすぎのダッカ


ダッカの道路は、弱肉強食。
デカいほど強いです。

バス>車>電動リキシャ>リキシャ>人

の順にピラミッドが出来ていて、
強者は弱者を蹴散らしていきます。

旧市街である「オールドダッカ」と、
船着場である「ショドルガット」は、
これまたカオスだったんですが、
それについては次回以降にご紹介しますね!

「俺を撮れ」


バングラデシュを歩いてると、
よく言われることがあります。

それが、

「俺を撮れ」

そう言ってくる人は、
たいてい思いっきりキメ顔で写る

キメ顔のおじさん

そして1人撮ると、
それを見ていた周りの人が、

「俺も撮ってくれ!」

って言ってきて、
順番に撮っていくことになります。

キメ顔の親子

稀に、女性にも撮ってと言われました。

キメ顔の母娘


「チャ」をいただく


ここまで、
外に出ると勝手に発生するイベント
いくつか紹介してきました。

  • 見つめる視線

  • 質問攻め

  • 集まってくる人々

  • 「俺を撮れ」


もう1つ追加します。

  • 「チャ飲んでけ」


「チャ」とは、紅茶のことです。

街のあちこちに、
チャを飲める屋台があります。

チャの屋台

その近くを通ると、たいてい、
店主かお客さんが手招きして
呼んでくれるのです。

ストレートティー、
ミルクティー、
ジンジャーティーなど、
屋台によって違って種類も豊富。

どれも、めちゃめちゃ甘いです。

生姜の入ったチャ


もてなしてくれるのは、
イスラム教徒が守るべき“義務”の影響も
あるのだそう。

イスラム教徒の基本的な義務は、

  • 信仰告白

  • 礼拝

  • 喜捨

  • 断食

  • メッカへの巡礼

の5つ。

このうちの「メッカへの巡礼」は、です。

だから、

「旅している人をもてなす」

ことが常識になっているのだそう。
(これは他のイスラム教国でも強く感じました)

とにかく、
本当にありがたい限りです。

バングラ初日から洗礼を受けまくりましたが、
夕暮れの屋台でチャをご馳走になり、
集まってきた皆さんとおしゃべりして、

「これは面白い旅になりそうだな」

と思いながらホテルに帰ったのでした。

チャの屋台に集まった人々




最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

先日までのチベットとだいぶ異なる、
バングラの“ノイジー感”に、
書きながらすこし困惑しています苦笑

頑張ってまとめていきますね!


それでは、今日も良い1日を!




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