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それは出会いの旅だった【バングラデシュ旅行記9】
こんにちは!yukiです。
今回は、
バングラデシュ旅行記の最終回です。
あたたかい出会いに
恵まれたバングラデシュの旅。
最後の最後まで、
出会いの旅はつづきます。
楽しんでいただけますように。
大騒ぎの子どもたち
バングラの旅も、
終わりに近づいていました。
明日、のどかな田舎町を出て、
インドとの国境へ向かうのです。
夕暮れ時。
町の中心を走る広めの道は、
多くの車両で賑わっています。
![夕暮れの国道](https://assets.st-note.com/img/1689328220665-CWtaE9v5vR.jpg?width=800)
特に目的もなく、
散歩がてら歩いていると、
「ハロー!」
と呼び声が聞こえてきます。
見ると、道路の向かい側から、
数人の子どもが手を振っていました。
あまりに元気なので、
道路を渡ってそちらへ行くと、
目をキラキラさせながら寄ってきます。
「どこからきたのー?」
「日本だよ!」
「日本のハローってなんていうの?」
「“コンニチハ”っていうんだよ。」
「へー!コンニチハ!」
例にもれず、
人が集まっていきます。
![集まってきた人々](https://assets.st-note.com/img/1689328294147-qkVSLTqHEq.jpg?width=800)
「これ、やってみる?」
けん玉を取り出してみます。
何これ?と見つめるみんな。
どうやって遊ぶか、
お手本を見せてみました。
しかし、
「やってみる?」と聞いても、
ムリムリって照れて隠れちゃう笑
「やってみようかな」
と言ったのは、
おじちゃんでした。
がんばれー!
![けん玉をするおじちゃん](https://assets.st-note.com/img/1689328392197-OL11uMZfWn.jpg?width=800)
すぐ出来るようになってました。
すごい!
子どもたちが、
「日本の踊り見せてー!」
って言ってきます。
ちょ、僕、踊れない。
恋ダンスも習得前。
「ごめーん、踊れないんだ。」
「え——。(がっかりした顔)
じゃあ、日本の歌を聞かせて!」
そうくる?!
周りの大人たちも、
うんうんと頷いています。
まじ? 歌えと?
仕方ない、
あれを使うか…
ハーモニカを取り出しました。
「おおー」
どよめきが起こります。
ちょっとギャラリー多いな汗
ぜんっぜん日本の歌じゃないですが、
いつも吹いてる“ムーンリバー”を演奏します。
♪パーパパー
みんな静かに聞いてくれて、
すごく喜んで拍手してくれました。
しかし。
「もう1曲!!」
子どもは無邪気に攻撃してきます。
「これで最後だよ!」
“いつも何度でも”を吹きました。
♪パパパパパー
楽しんでもらえたみたい、良かった!
演奏を終えてハーモニカをしまうと、
道の端に座っていた
2人のおばちゃんに呼ばれます。
![2人のおばちゃん](https://assets.st-note.com/img/1689328712707-0M4kt3CGSf.jpg?width=800)
「ちょっとアナタ、
ガールフレンドいるの?」
唐突だな。
「ええ、日本に」
「あらいいわねえ!
写真見せて!ほらほら!」
日本と同じですね苦笑
渋々とスマホを見せると、
楽しそうに画面にチューするフリして、
みんな大爆笑。
アハハ…
子どもたちが元気すぎて(人数も)、
ずっと押し合いへし合いです。
パンチする子もいるし笑
![元気な子どもたち](https://assets.st-note.com/img/1689330936134-iCHEDKDN3M.jpg?width=800)
そろそろ体力温存を図ります。
「これで好きなだけ遊んで!」と、
ビーチボールを膨らましました。
ぎゃー、と
すごい勢いでボールに
飛び付いていくみんな。
目論み通り、
眺めてほほえむ側に回れました笑
ボール遊びをしない女の子たちは、
「ねー、帽子貸して!」
って言ってきます。
貸してあげると、
「写真撮って!」と。
![帽子を被った女の子](https://assets.st-note.com/img/1689328943766-7ftsfW9GOT.jpg?width=800)
「えーわたしもー」と
次々に帽子が回っていきます。
![帽子を被った少し年上の女の子](https://assets.st-note.com/img/1689328985780-AopzKo4DKS.jpg?width=800)
楽しそうで何より笑
![帽子で爆笑する女の子](https://assets.st-note.com/img/1689329003736-zuSUOZGkL9.jpg?width=800)
「私も!」
いや、お兄さん、ちょっと…
![帽子を被りたがったお兄さん](https://assets.st-note.com/img/1689329027725-kznmLVFE0D.jpg?width=800)
あなた便乗する歳じゃないでしょ笑
やがて辺りは薄暗くなり、
お別れの時間がやってきました。
「See you〜!」
と元気に手を振るみんな。
大人もにこやかに手を振ってくれます。
ずっと叫んでくれるので、
何度も振り返っては、手を振り返します。
女の子たちは投げキッスをくれてました。
かわいい〜!
こちらからも返しちゃいました。
みんなありがとう!
![子どもたちの集合写真](https://assets.st-note.com/img/1689329145127-JwsNwrOUCY.jpg?width=800)
すごく楽しかったけれど、
出会ったみなさんも
きっと楽しんでくれたはず。
僕は、現地の人も自分も
嬉しくなれる旅がしたいです。
その意味で、
とても充実した日に
なったのでした。
旅の終わり、そして始まり
刺激的だったバングラの旅にも、
ついに終わりがやってきました。
インドとの国境の町にバスで到着し、
チェックポイントに向かって歩いていきます。
どこの国でも感じるのですが、
国境の町って、独特な雰囲気があります。
落ち着きがないというか、
不思議な空気が漂っているというか。
文化と文化の境目ですし、
良くも悪くも色々な人がいるわけで、
それが空気感に出ているのかもしれません。
チェックポイントへ向かう途中、
道路脇の商店のおじちゃんに呼ばれました。
しかも日本語!
「日本人ですか?
ちょっと寄って行ってください!」
まさかこんなところに、
日本語を話せる人がいるなんて。
![商店のおじちゃんと、集まった人々](https://assets.st-note.com/img/1689329984598-G6IALH6xYR.jpg?width=800)
「これからインドですよね。
バングラデシュの旅はどうでしたか?」
「とても楽しかったです!
沢山の人に優しくしてもらいました。
いろいろ思い出しながら
歩いてたところなんです。」
「そうですか、それは良かった。
最後に、ここで休んでいって!
ちょっと待っててください。」
おじちゃんは店の奥へ消え、
少しして戻ってきました。
「お茶とご飯を用意してるので、
待っててください。」
「そんな、ありがとうございます…!
ところで、日本語は
どこで学ばれたんですか?」
「日本で働いてたことがあるんですよ。
今は、長女が日本で勉強しているんです。」
「そうだったんですね!
娘さんはどちらに?」
「東京に住んでます。」
しばらくして、中学生くらいの娘さんが
お茶と焼きたてのパンを持ってきてくれました。
「こんにちは」ってニコッと挨拶されます。
自分の国の言葉なのに、
懐かしいような、不思議な感じ…
「きみも日本に行きたいの?」
「わたしは日本語あまりわからないの」
と英語で返されます。
そっか、ごめんなさい!
英語で同じことを聞くと、
「うーん、まだちょっと分からない。
お姉ちゃんに聞いてみようかな」
と笑ってました。
![商店のおじちゃんと娘さん](https://assets.st-note.com/img/1689330187041-ibhg55NJmj.jpg?width=800)
おじちゃんは、
「食べて、全部食べて。
日本ではたくさん
親切にしてもらったからね。」
と言います。
ああ、僕も、
いつか誰かに回していきたい。
「娘さんが何かに困ったら」と、
日本の連絡先をおじちゃんに渡し、
お別れしました。
あたたかい出会いに感謝!
そして、国境へ。
![インドとの国境](https://assets.st-note.com/img/1689330238545-FqyTovEY5R.jpg?width=800)
最後の最後まで、
素敵な出会いに恵まれた旅でした。
終わりは、次の始まりです。
今度は、
どんなストーリーが
待っているんだろう。
バングラデシュを出国し、
インドへ踏み出したのでした。
バングラデシュ旅行記 おしまい
バングラデシュ旅行記、
長かったですね…!
いつも読んでくださり、
本当にありがとうございます。
これからですが、
このままインド編にするかは、
ちょっと考え中です。
アジア続きなので、
いったん別の地域にするかもしれません。
またご覧いただけると嬉しいです!
それでは、今日も良い1日を!
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