それは出会いの旅だった【バングラデシュ旅行記9】
こんにちは!yukiです。
今回は、
バングラデシュ旅行記の最終回です。
あたたかい出会いに
恵まれたバングラデシュの旅。
最後の最後まで、
出会いの旅はつづきます。
楽しんでいただけますように。
大騒ぎの子どもたち
バングラの旅も、
終わりに近づいていました。
明日、のどかな田舎町を出て、
インドとの国境へ向かうのです。
夕暮れ時。
町の中心を走る広めの道は、
多くの車両で賑わっています。
特に目的もなく、
散歩がてら歩いていると、
「ハロー!」
と呼び声が聞こえてきます。
見ると、道路の向かい側から、
数人の子どもが手を振っていました。
あまりに元気なので、
道路を渡ってそちらへ行くと、
目をキラキラさせながら寄ってきます。
「どこからきたのー?」
「日本だよ!」
「日本のハローってなんていうの?」
「“コンニチハ”っていうんだよ。」
「へー!コンニチハ!」
例にもれず、
人が集まっていきます。
「これ、やってみる?」
けん玉を取り出してみます。
何これ?と見つめるみんな。
どうやって遊ぶか、
お手本を見せてみました。
しかし、
「やってみる?」と聞いても、
ムリムリって照れて隠れちゃう笑
「やってみようかな」
と言ったのは、
おじちゃんでした。
がんばれー!
すぐ出来るようになってました。
すごい!
子どもたちが、
「日本の踊り見せてー!」
って言ってきます。
ちょ、僕、踊れない。
恋ダンスも習得前。
「ごめーん、踊れないんだ。」
「え——。(がっかりした顔)
じゃあ、日本の歌を聞かせて!」
そうくる?!
周りの大人たちも、
うんうんと頷いています。
まじ? 歌えと?
仕方ない、
あれを使うか…
ハーモニカを取り出しました。
「おおー」
どよめきが起こります。
ちょっとギャラリー多いな汗
ぜんっぜん日本の歌じゃないですが、
いつも吹いてる“ムーンリバー”を演奏します。
♪パーパパー
みんな静かに聞いてくれて、
すごく喜んで拍手してくれました。
しかし。
「もう1曲!!」
子どもは無邪気に攻撃してきます。
「これで最後だよ!」
“いつも何度でも”を吹きました。
♪パパパパパー
楽しんでもらえたみたい、良かった!
演奏を終えてハーモニカをしまうと、
道の端に座っていた
2人のおばちゃんに呼ばれます。
「ちょっとアナタ、
ガールフレンドいるの?」
唐突だな。
「ええ、日本に」
「あらいいわねえ!
写真見せて!ほらほら!」
日本と同じですね苦笑
渋々とスマホを見せると、
楽しそうに画面にチューするフリして、
みんな大爆笑。
アハハ…
子どもたちが元気すぎて(人数も)、
ずっと押し合いへし合いです。
パンチする子もいるし笑
そろそろ体力温存を図ります。
「これで好きなだけ遊んで!」と、
ビーチボールを膨らましました。
ぎゃー、と
すごい勢いでボールに
飛び付いていくみんな。
目論み通り、
眺めてほほえむ側に回れました笑
ボール遊びをしない女の子たちは、
「ねー、帽子貸して!」
って言ってきます。
貸してあげると、
「写真撮って!」と。
「えーわたしもー」と
次々に帽子が回っていきます。
楽しそうで何より笑
「私も!」
いや、お兄さん、ちょっと…
あなた便乗する歳じゃないでしょ笑
やがて辺りは薄暗くなり、
お別れの時間がやってきました。
「See you〜!」
と元気に手を振るみんな。
大人もにこやかに手を振ってくれます。
ずっと叫んでくれるので、
何度も振り返っては、手を振り返します。
女の子たちは投げキッスをくれてました。
かわいい〜!
こちらからも返しちゃいました。
みんなありがとう!
すごく楽しかったけれど、
出会ったみなさんも
きっと楽しんでくれたはず。
僕は、現地の人も自分も
嬉しくなれる旅がしたいです。
その意味で、
とても充実した日に
なったのでした。
旅の終わり、そして始まり
刺激的だったバングラの旅にも、
ついに終わりがやってきました。
インドとの国境の町にバスで到着し、
チェックポイントに向かって歩いていきます。
どこの国でも感じるのですが、
国境の町って、独特な雰囲気があります。
落ち着きがないというか、
不思議な空気が漂っているというか。
文化と文化の境目ですし、
良くも悪くも色々な人がいるわけで、
それが空気感に出ているのかもしれません。
チェックポイントへ向かう途中、
道路脇の商店のおじちゃんに呼ばれました。
しかも日本語!
「日本人ですか?
ちょっと寄って行ってください!」
まさかこんなところに、
日本語を話せる人がいるなんて。
「これからインドですよね。
バングラデシュの旅はどうでしたか?」
「とても楽しかったです!
沢山の人に優しくしてもらいました。
いろいろ思い出しながら
歩いてたところなんです。」
「そうですか、それは良かった。
最後に、ここで休んでいって!
ちょっと待っててください。」
おじちゃんは店の奥へ消え、
少しして戻ってきました。
「お茶とご飯を用意してるので、
待っててください。」
「そんな、ありがとうございます…!
ところで、日本語は
どこで学ばれたんですか?」
「日本で働いてたことがあるんですよ。
今は、長女が日本で勉強しているんです。」
「そうだったんですね!
娘さんはどちらに?」
「東京に住んでます。」
しばらくして、中学生くらいの娘さんが
お茶と焼きたてのパンを持ってきてくれました。
「こんにちは」ってニコッと挨拶されます。
自分の国の言葉なのに、
懐かしいような、不思議な感じ…
「きみも日本に行きたいの?」
「わたしは日本語あまりわからないの」
と英語で返されます。
そっか、ごめんなさい!
英語で同じことを聞くと、
「うーん、まだちょっと分からない。
お姉ちゃんに聞いてみようかな」
と笑ってました。
おじちゃんは、
「食べて、全部食べて。
日本ではたくさん
親切にしてもらったからね。」
と言います。
ああ、僕も、
いつか誰かに回していきたい。
「娘さんが何かに困ったら」と、
日本の連絡先をおじちゃんに渡し、
お別れしました。
あたたかい出会いに感謝!
そして、国境へ。
最後の最後まで、
素敵な出会いに恵まれた旅でした。
終わりは、次の始まりです。
今度は、
どんなストーリーが
待っているんだろう。
バングラデシュを出国し、
インドへ踏み出したのでした。
バングラデシュ旅行記 おしまい
バングラデシュ旅行記、
長かったですね…!
いつも読んでくださり、
本当にありがとうございます。
これからですが、
このままインド編にするかは、
ちょっと考え中です。
アジア続きなので、
いったん別の地域にするかもしれません。
またご覧いただけると嬉しいです!
それでは、今日も良い1日を!
【関連記事】
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?