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キャラ絵セリフ無くてもドラマティックRPG:Wizardryシリーズ

~Welcome to the world of wizardry!~
知る人ぞ知る不朽の名作。約30年前には世界の3大RPGとも言われドラクエやFFにも影響を与えたというwizardry(ウィザードリィ)シリーズ。
私が初めてプレイしたのは中学生。そのあまりの難易度の高さと中毒性にどハマリし、今でも心に残り続けている傑作だ。
たくさんの魅力あふれるゲームでどこから書いていこうか迷うのだが、今回は特に、初めてウィザードリィを聞いた方のために、どこにそんなにハマるのか?ということを記憶も頼りに紹介していきたい。

あなたの想像力次第で何倍も楽しくなる

wizardry(ウィザードリィ)シリーズでだいたい共通しているのは、ある城下町の郊外にある迷宮を攻略し、最高の富と名誉を得ることが主な目的である。たくさんの冒険者がその町に集まるのだが、その冒険者となってダンジョンを攻略しに行くというものだ。
ただ、最近のゲームのように操作するキャラクターは見えないため、慣れるまでは難しいだろう。1人称の目線でゲームを進めるため、迷宮も壁を頼りに通路を一歩一歩進んでいくこと自体がダンジョン探索の難しさを表現しているのだ。

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冒険者は6人まででパーティを組むのだが、ステータス画面でもHP、パラメータ、装備品、すべて文字。敵キャラを目の前にしても戦闘中も文章で状況が語られていく。この必要最小限の絵と文章の奥深い表現が、逆にプレイヤーの想像をかき立てる。

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訓練所の中でも特に成績優秀な6人のパーティとか、パーティに自分自身が含まれているとか、アニメに登場するキャラ達とか…パーティ一つとってもプレイヤーの数だけ存在する
そのパーティが、迷宮を一歩一歩進む中で交わされるやり取り、戦闘中の連携プレー、宝を得た時の喜び…文章で表現されていない部分までも、全てあなたの想像力によって深みを与え楽しむことができるのだ
要所で発生するイベントでの描写はまるで小説のよう。このメッセージはどんな人物が残したのか…今地下で何が起こっているのか…あなたの想像力をフル活用して世界観に浸ってもらいたい。

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生き残るために地図を読め

好きなキャラクターを6人メイキングしたらいよいよ迷宮を攻略していく。ウィザードリィは街に戻り宿泊して初めてレベルが上がるシステムなので、ダンジョンで生き残って街に生還するまでが冒険だ。
ただし、迷宮の地図はすぐに見れない。魔法使いの魔法により回数限定で確認できるが、それも行った場所が埋まっていくシステムだ。(確認できないシリーズもある。)
なので、いかに頭の中で地図を描き、生きて街に帰るか。パーティの余力との駆け引きが常に付きまとう

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敵も決して簡単に勝てる強さではない。ダンジョン内もピットや落盤などのダメージを受ける罠もある。
パーティの状況に合わせて慎重に進んでいかなければならない難易度は、最近のゲームにはなかなか無いシビアさであり面白さである。

マッピングを真剣にやることにより、実生活でも地図を読むことが得意になるかもしれない。私はこれが癖となり、例えばカーナビでは常に北を上にしておかないと気になって仕方がない(笑。

世界観やアイテムに見られる実在感

生き残るにはダンジョンの無理な進行は避けたいが、逆にダンジョンにできる限り深く探索しないとパーティが強くなれないジレンマもある。それは、冒険者が用いる装備品はほとんどダンジョンで見つけてくる必要があるからだ。
強敵に立ち向かうための装備を求め、倒せるかどうかギリギリの敵と戦い生き残る。この繰り返しで強くなっていく。

そこで得られる装備品が、実在するものや神話で語られているものが多いのが妙にリアリティあふれる。
例えばフレイル。もともとは農具だったものが原型の武器ということで、実際に西洋で武器として実在しているという。

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さらに、ウィザードリィシリーズを話すうえで欠かせない武器が、サムライの最強の武器である「むらまさ」である。もちろんこの日本刀は実在する。

Lv1のサムライが装備すれば、グレーターデーモンというダンジョン下層の凶悪な悪魔と互角に戦えると言う業物である。ゲーム内での入手確率は極端に低いため、これを求めて冒険者は今日も迷宮に入ると言っても過言ではない。
私が日本刀に興味を持ったきっかけは、間違いなくウィザードリィでむらまさに出会ったことにある。

ダンジョン下層の強敵に立ち向かうために強力な武具をそろえる。その実在する武具をコレクションしていくというリアルな感覚もウィザードリィの魅力である。
また、手に入った武器はどんな武器なのか実際に調べることで、妙に武器防具の知識が増えていくところも楽しい。

まとめますと

1、wizardry(ウィザードリィ)シリーズは難易度も中毒性も高いゲーム
2、1人称視点のゲームで、必要最小限の絵と奥深い表現の文章でゲームが構成されている。
3、文章で表現されていない部分までも、想像力によって深みを与え楽しむことができる
4、いかに頭の中で地図を描き、生きて街に帰るかという駆け引きがシビアであり面白さである
5、強敵に立ち向かうために実在する武具をコレクションしていくというリアルな感覚も魅力

本記事は初代のwizardryを主眼にして話をまとめてみた。
これ以外にも外伝シリーズやEmpireシリーズなど派生作品も多く、作品ごとに新たな要素や工夫が追加されていて面白いため、別の機会に話していこうと思う。
妙にリアルなゲームwizardry(ウィザードリィ)シリーズはいろいろな面で私は影響を受けたが、そのことが趣味を広げ心の支えにもなっている。私には切っても切れない最高のゲームだ。
機会があればぜひプレイしてもらいたい。

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